2008年06月30日

時給2500円

時給2500円。

おっface08
高い時給だなと思われますか。

一日8時間働くと2万円。
確かにアルバイトであれば、良い単価ですね。

実は、これは職人さんの手間賃です。
高いか安いか考えて見ましょう。
一週間のうち2日休むとして、年間の5分の2を働くとすると、365÷7×5=260.7日。盆も正月も、祭日もあるから、年間の労働日数は約250日。

そうすると、年収が2万×250日=500万ということになります。
これを高いと考えるか、安いと考えるか。
少なくとも高いことはありませんね。
サラリーマンの場合、年収のほとんどが自分の収入になりますが、職人さんの場合、収入の中から自分の乗る車の費用、仕事で使う携帯電話の費用、自分が使う道具の費用などを出さなければなりません。

通常の会社なら、経費と人件費の割合は1対1ぐらい。
そうすると実質の年収は250万face08ということになってしまいます。

実際はどうかというと、職人さんの休みは日曜日だけです。
土曜も祭日も休まれないことが多い。
そんな働き方で、何とか年収を確保しているのが実体だと思います。

しかし、その年収を脅かすローコスト住宅があります。
大工職人の手間を1万円以下face08face08しか払わない。

それでも人件費が高いからといって、機械化や工業化を進める。
その割にはコマーシャルで芸能人に高い費用を払ったり、営業マンに歩合制で多額の成功報酬を払ったり、おかしな住まいづくりが蔓延していますicon08icon08

職人さんの仕事を減らし、手間賃を削って造られる住まいってどんなものでしょう。

外から見たら変わりは無くても、おかしなものができて当たり前です。
もし、おかしなものでないとしたら、くじに当たったようなものと考えるべきではないかと思います。

職人さんにちゃんと費用を支払って、きっちり住まいを建てれば数百万円ぐらいの差が確かに出てきます。
ただ、一生住む家ということを考えたとき、どちらが良いのでしょうか。

2000万~3000万ぐらい住まいにおいて2割ぐらいの違い。
高いものを買うのだから、ちゃんと費用を払うべきだというのと高い費用だからどうしてももう出す費用捻出できない。
どちらの考え方もあると思いますが、出来上がる住まいはプロの目から見たら違うのは歴然です。

ちゃんとした費用をいただいて丁寧に仕事をするのと、急いで次の仕事にかからないと食べていけないのと、同じ事をしても仕事が違うのは当たり前ですね。
ただ、職人さんもプロです。
アマチュアの住まい手の方に分かるような手の抜き方はしませんね。
それだけにタチが悪いと言えます。

私たちがお付き合いさせていただいている職人さんたちは、まじめでちゃんとした職人さんばかりです。
その職人さんたちが、今、困っています。
丁寧な仕事をしようとしても、安くて良いものがあるような宣伝がどんどんされます。
落ち着いて考えれば、そんなうまい話は無いのですが、どうしてもそんな話に引っ張られてしまう。

安くて良い「木の住まい」。そんなものはありません。
みんな、少しでも高くならないように努力はしていますが、ローコストということはありえないのです。

一生住む家。
どこにお金をかけて、どんな風に造っていくか。
そんなお手伝いをするのが私、設計事務所の仕事の大きな部分です。

設計事務所はデザイナーだと勘違いされています(デザイナーの方もおられますが)

オーケストラの指揮者のような仕事だと思っています。
でも、指揮者がどんなに頑張っても、演奏家がすばらしい腕を持っていても、おなかがすいて倒れそうな状態icon11ならどうしようもありませんね。  

Posted by みなわい at 18:41Comments(0)TrackBack(0)みなわいせんせい

2008年06月19日

我が家のエネルギー消費量

先日から、我が家のエネルギー消費を環境家計簿を使って、いろいろと調べています。

うちは、ガスの消費量が思っているよりも多いので、何か減らせる策はないかと模索中です。

で、実際にどんな場面でどれだけ使っているか、それが計算値と合っているかなどを調べてみました。
たとえば、わかりやすい話でお風呂のお湯をはるのにどれくらいガスを消費しているか・・・。
計算で出すには、設定温度、水温、水量、それに引いてるガスの標準熱量、給湯器の消費効率などがわかれば出せます。
実際には、お湯をはる前、はった後のガスメータをチェックして、どれくらい使ったかを見ます。あたり前の話ですが、ほぼ計算値どおりとなりました。

じゃあ、ガスコンロはどれくらい使っているか。
こちらも計算で出すには、使った時間数、コンロのガス消費量、標準熱量がわかれば出せます。こちらもほぼ計算値どおり。

計算値どおりになるかなんて、あたり前のことして何になるの?っていう感じですが、これによって意外と知らなかったこともわかったりしておもしろいです。

温度が2度違っていたら、どうなるとか。
使用時間が数分短くなるだけで、どうなるとか。
そうすることによって、どれだけ節約できるか。
生活にどれだけ影響を及ぼすのか。

今回、私自身びっくりしたのは、夕飯の支度で使うガスの量とお風呂のお湯はりで
使うガスの量がほぼ一緒だったことと、お湯はりとシャワーや保温での消費量がほぼ一緒だったこと。
意外と自分の感覚と違った結果でした。
調理って意外とガスを消費してるんだなあと。
節約して使っているつもりでも、シャワーってお風呂のお湯の分使っているんだあとか。

消費量だけでなく、CO2の排出量などもいろいろ含めて調べると結構おもしろいですね。
もうちょっと、いろいろ調べてみたいと思います。
主婦感覚で・・・・。
  
タグ :省エネ

Posted by youko at 23:12Comments(0)TrackBack(0)ようこせんせい

2008年06月16日

4022ガル

岩手・宮城内陸地震の状況が徐々に伝わってきます。

地震の規模に対して、建築物の被害が小さいのが少し驚きです。
逆に、山の地すべりの大きさも驚きのひとつです。

今朝の新聞記事やテレビニュースで報じられていましたが、最大加速度は4022ガルが記録されたそうです。
阪神大震災の時の最大化速度が1000ガル弱だったように思いますが、驚きの数字ですね。

物が落下するときの加速度が約980ガル。その4倍の加速度です。

昔の建築物の設計基準は200ガルの加速度に対し、損傷(倒壊ではない)がないようにという基準でした。
地震の活動期に当たるのかもしれませんが、予想しなかった数値が続々と現れてきます。

私たちの対応策としてはどのようにしたらよいのでしょうか。

法律や制度に頼らず、自分でできる限りのことを行なうことが大事ですね。
耐震診断を行い、その数値の低さに耐震改修をあきらめる人も多くありますが、それは間違いです。

地震があってもすべての建物が倒壊するわけではありません。
また、倒壊しなかった建物はすべて耐震基準を充分満たしていたわけでもありません。
ほんの少しの違いで倒壊するかどうかが分かれる可能性もあります。

耐震診断をし、その判定の数値が0.3であって、数値を一応安全である1.0までするのに多大なお金がかかる。
そんなお金が無いので、改修はしないでおこうという方が多いのですが、自分の可能な費用の中で少しでも手をかける。
0.3が0.4になるだけで、人命が救われるかどうかの境目になる可能性もあるのです。

いつも言っているように、法律や制度が国民を守ってくれるわけではありません。
耐震診断の数値が1.0以上であれば、確実に大丈夫だと言うわけではありません。

法律や制度は一つの目安に過ぎないのです。

日本の国民は法律依存症であると言われています。
これも技術者の能力が低いからかもしれません。
  
タグ :地震対策

Posted by みなわい at 09:34Comments(0)TrackBack(0)みなわいせんせい

2008年06月16日

地震

大きな地震がまた起こりましたね。
大きな地震のニュースが流れると、本当にドキッとします。

今回は建物の倒壊というニュースはあまり聞こえてきませんが、山が崩れた映像を見ると地震の大きさ、怖さを痛感します。

地震の長期予測でいうと、この地域はゼロというところなのに地震が発生。
長期予測というもので考えると、どうしてもこういった小さな数値になるのでしょうが、日本は世界でも有数の地震国ですから、日本中どこにいても地震は起こるということを肝に命じておかなければなりませんね。

今回の山の崩壊は、地下水の圧力で土砂が持ち上げられ起こったとか。
弱い地盤だったとかいろいろな原因はあるかとは思いますが、
山が大きく崩れたり、土砂崩れが起こっているのを見て、一番に思ったことは、
やっぱり山の力が弱ってきてるのかなと。

山の荒廃が進んでおり、なんとかしなくてはといろいろな運動も行われていますが、なかなか進みません。
映像で見る山の崩壊が、自分たちの身近でも起こりうると感じている人はどれくらいいるのでしょうか・・・・。
自分の生活からは遠い山のことであっても、目を向けておいてほしいと本当に思います。
緑が見えているだけで安心している人は多いのではないでしょうか。

時期も大きさも予測のつかない自然現象だけに、なすすべの無いことも多々ありますが、
少しのことでもできることから、行動をおこしておきたいものです。

亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに
怪我をされた方や被災された方にお見舞い申し上げます。



廃校の危機か!?と心配されているこのブログ・・・・・face07
いろいろあって、なかなか更新できませんでしたが、
心を入れ替えて、なんとか頑張っていきますので、よろしくお願いしますicon22
  
タグ :地震対策

Posted by youko at 09:31Comments(0)TrackBack(0)ようこせんせい

2008年06月12日

い、痛くない!~建具屋からのご提案♪~

このままいけば、、、廃校?

と心配になり立ち上がったかつしちー先生です(笑)

最近、自然素材を利用した家づくりが広まりつつあり、職人としても非常にうれしいです。
十人十色の建築士さんが材質に桧や杉を指定されていますが、
引手や取手、レバーハンドルは、殆どが金属。

しっかりしていて不満は無いのですが、「実際に手を触れる部分に優しい素材を使いたい!」と
思うようになってきました。

木の金物(変な言い方?)は様々ありますが今回紹介したいのは、

レザー!(`・ω・´)シャキーン━━━!!

今回、お客様が「かつしちーにお任せ!」と言っていただいたので、使ってみました。



形はいろいろありますが、今回はコレ!

つまみ易そうだったのと、子供さんがぶつかっても痛くなさそうでしょ(^^);

そして、痛くないのは人間だけでなく、

扉を開けた時にぶつかる壁。



むぎゅっ!と、変形します。当たった時の金属音ももちろん無く、優しくぽんっ!って音がします。

見た目や素材感で、好みは分かれそうですが、私はとても気に入ってます(^^)v

そして、お客さんも「なんやこれ?!」ってびっくりしてました(笑)  

Posted by かつしちーせんせい at 00:29Comments(2)TrackBack(0)かつしちーせんせい

2008年03月30日

土地について

3月も明日で終わりです。すっかり春らしく温かくなりました。
それでも今日みたいな日や朝夕はまだまだ冷える日もありますね。

以前、ようこせんせいが『アナログな寒さ対策』で
薄着で生活するのと、厚着で生活するのとの暖房費の違いは1.5倍もあると書かれていましたね。

私も主人も部屋着はユ〇クロのフリース愛用です。
夫婦おそろいという訳ではなく、それぞれ独身のときから着ていたものです。
私はそれに動きやすい六分丈パンツに厚手ソックスやレギンスを着用しています。
自然とアナログな寒さ対策、省エネをしていたようですface02
みなさんは家ではどのような部屋着を着ていますか?



友人が家を建てたいと思っていて、今土地探し中です。
私も少し土地探しのお手伝いをしたりしています。
という訳で今日は土地についてのお話です。

土地を探す時にまず目に付くのが新聞の折込広告ではないでしょうか?
その広告に載っている土地のほとんどが建築条件付の土地です。
広告をよーく見ると小さく書いてあります。
この建築条件付とは何でしょう?
簡単に言えばその土地に建てる建物を建築する会社が決まっているということです。
販売会社(不動産会社や建設会社等)の決めた会社以外では建物を建築することはできません。
建設会社は決まっていますが、設計は自由に決めることができます。
しかし、プランがほとんど決まっていて、そのプランを変更すると大変な費用がかかってしまったり
プランが数種類しか用意されていないというような場合もありますので注意が必要です。

逆に建築条件無しの土地は販売会社(不動産会社等)は土地のみを販売し、
土地の買い主が設計や建設会社は自由に決められます。
このような建築条件無しの土地は少ないですが、建築条件無しの土地を扱っている
不動産会社も、もちろんあります。

家を建てることは一生のことなので、土地選びも慎重にしたいですねiconN37


  

2008年03月28日

かんな~初心を忘れないために~

最近、大工さんも電動工具の使用頻度が増え、手作業をしてる姿を
あまり見かけなくなりました。

私たち建具屋は、柱と建具を隙間なく合せるため、ぴんぴんに研いだかんなを使いますが、

「建具屋さんは昔ながらやねぇ(しみじみ)」と大工さんに言われた事もあります。

私は、俗にいう「道具バカ」ではないし、あまり詳しい事も知らない。名のある鉋も欲しいとは思わない。
現場は「戦場」道具は「武器」と思ってますので、
「切れなくなったから」「刃こぼれしたから」と現場でショリショリ研ぐようなことはできません。

お侍さんが、死んでる人の刀を使うように、鉋も「替刃式」の方が効率が良いのです。

昔は「替刃式鉋」みたいな便利な物はなかったので、作業途中で刃が欠け「ひぇ~」とよくなったものです。
その分、毎日のように鉋の手入れをしていました。「どうしたら親方みたいに(`・ω・´)シャキーン━━━!!と切れるのだろう?」
と試行錯誤しながら。

今思うと、それが経験として今に生きているんだなぁと感じます。

効率を優先し、だんだん横着になっていく自分がいます。
それを見ている弟子もしかり。

「こんな研ぎ方あかんやろ!」「研いでも台が悪いと切れへんで!」なんて注意しても親方がそんな考え方だから
説得力がありませんよね。




そんな訳で、忙しさでストレスがたまりイササカ「衝動買い」な感はありますが、

久しぶりに鉋を買いました。

新しい鉋を買えば、すぐにしゃ~~!と切れるわけではなく、刃や台をチューニングしなければなりません。

「今宵の虎徹はよく斬れる」と近藤勇じゃないけれど、初心に帰って道具を大切にしたいと思ってます。

そして

「今宵のおうまはよく斬れる」とセリフを吐きたいです(^^);

「なぜ、おうま」かって?



それは、、






出張おうま劇場-新しい鉋の巻-



数ある鉋がある中で


私が購入した理由


それは、名前が





左馬だから。。。。

いや、その、、、

名前だけで選んでしまいました(^^);

「かつしちーの鉋は『お馬』ってネタ的におもしろいかな?と」


因みに、右が昔から使ってる鉋。




毎日毎日研いでると、鉄でもこんなに短くなります。  

Posted by かつしちーせんせい at 01:12Comments(0)TrackBack(0)かつしちーせんせい

2008年03月08日

2つの命

初めてのまともな投稿!
皆様お許しください…

今日は、「森の名人」からちょっといい話を聞いたので
紹介したいと思います。

日野の山奥に住むそのスーパーおじいちゃんは、
「樹には『2つの命』がある。」と話し始めました。

一つ目の命は、「植物としての命」
これは大きく育ち、利用するために伐採される時、
終わりを迎えます。

そしてもう一つは、「木としての命」これは、伐採されたのち、木として使われている間
生き続けているということです。

「だから、鉄やコンクリートみたいに扱う
 今の家はあかんわな~」

だから接着剤もつかうし、ボルトでとめたりする。
でも生きている木は、やっぱり生きようとする。
すると人は、「木としての命」を奪うことに必死になる。
そして、奪った…つもりになる。
50年後、100年後、「奪ったつもりが、奪われた」なんてことにならなきゃいいけど…

自己紹介のとき、山で樹は生きているということを
書いたと思います。
「2つの命」の話、是非覚えておいてください。。。

次回は、山で何が起こっているか!を少しづつお話していきます。

  

Posted by うめ at 22:31Comments(0)TrackBack(0)うめせんせい

2008年03月07日

木は木?

ヒャー!face08
よく見たら今月の投稿がゼロじゃないですか!?

年度末なんでやっぱ、みんな忙しいんやろなー

かく言うわたしもパニック状態ですface07

そんな中、先日とあるハウスメーカーの展示場近くに用事があって、その合間にちょっと見学してきました。

その中で構造見学会をやっていたメーカーがあったので、ちょいと覗き見。

そのメーカーは、やはり環境のことを意識して、木をたくさん使っているということを前面に出しているところ。
入ってみると、桧の105角の集成柱。
梁ももちろん集成材。それらが金物でガッチリ固められています。
壁には耐力壁になるように斜め格子に組まれた(いや貼り付けた)格子パネルが取り付けられていました。
そして、ある程度の高さまでは、たぶん防腐防蟻のためだと思うのですが、薬剤が塗られていました。

私は入ったとたん、匂いに違和感face10があり、
長くいるとたぶん体の調子が悪くなる予感がしたので、少しいただけであとは外で待っていました。
(化学薬品類にはめっきり弱いもので・・・・100円ショップも長居できませんicon11

あとで、主人に聞いた話では、
そこのメーカーの方は他のハウスメーカーより木を使っている量がダントツに多いことを自負されていたようです。
表には木のキャラクターのシートが大きく貼られていました。

まあ、木は木なんですがね。
なんだかなあ・・・・・
なんでそのまま使わないんだろうね。

使われている接着剤は、何年持つんでしょうね。
木の寿命と同じでしょうか。

クレームが恐いし・・・・
無垢の木は機械で刻みにくいし・・・・
大工さんの腕に多少差があっても、規格がはっきりして金物でがっちり固めれば、おおよそ同じものができるし・・・・
できたときがよければ良し・・・

といったところでしょうか。

貼りつけ合わせた木も木?
それに気分が悪くなる木の家ってどうよ?って思ってしまいますが。。。。
まあ、長居してても化学物質にめちゃ強い主人はまったく平気だったようで・・・・

大丈夫な人は多いのでしょうね。

テレビCM見てると、すごくいい企業に聞こえる。
木をふんだんに使っていると言っても
木は利用はしてるけど、木の良さは生かされていないし。
環境に寄与してるって大きな声を出していえるほどではないと思うのですが・・・・

ちょっと、モヤモヤ気分になっただけでしたね。

気分転換で、最後に本物の木のドアをひとつご紹介♪



かつしちー先生に先日つくっていただいたドア。
どうです?
きれいでしょ?
本物みたいでしょ?イヤイヤ正真正銘本物です!

ちょっと面倒みてあげなきゃいけないけど、やっぱりこっちの方がいいよねface02

  

Posted by youko at 15:42Comments(0)TrackBack(0)ようこせんせい

2008年02月16日

何のための気密?

先日、近々引渡しを行なう住まいの気密測定を行いました。
測定値は約2.3cm2/m2でした。



温暖地域では5cm2/m2以下は高気密、寒冷地では2cm2/m2以下が高気密仕様となっています。
滋賀県南部は寒冷地ではないので、寒冷地の仕様に近いということは充分な気密性があるといえます。

気密の測定についてはそんなに難しいものではありません。
しかし、気密の考え方が重要なのです。

何のために気密を確保するのか。
ここが大切ですね。
気密測定技能者の試験はそんなに難しいものではありませんが、気密の意味を本当に理解している人はどれぐらいいるでしょうか。

何のために気密を確保するのか。
まず、一番にあげられるのは、建物の断熱性を確保するためですね。

ハウスメーカーなどは、何のために気密を確保するのか。
気密性を高め、住まいを販売するために売り物の一つにするためですね。
営業マンは、本当に気密、断熱が分かっているでしょうか。

気密の値が約2.3cm2/m2であった。
この値はどんなものでしょう。
高気密を売り物にしている住宅から比べるとすごい値ではありません。
1cm2/m2以下の住宅もたくさんあります。
それでもこの住まいにとっては非常に意味があるのです。

住宅に必要な性能は断熱、気密だけではありません。
いろいろな性能やデザイン、住みごこちなど、すべての性能、機能、生活のしやすさなどを考えなければなりません。
そういった中での断熱、気密でないと意味が無いのです。

この住まいは、木のよさを活かそうとしている住まいです。
気密性を高めるだけなら、集成材を使ったり、既製品の造作材を使ったり、窓を小さくしたりします。
高い気密性を売り物にしているハウスメーカーは、そんな風な家づくりを行い、特に断熱などに興味を持っている住まい手を取り込もうとしています。
しかし、数値を追いかけても意味が無いのです。

断熱で言えば、無駄なエネルギーを使わずに、なおかつ快適に過ごせれば良いのです。
温暖地と寒冷地で気密の基準が違うのもそのためです。
建物内部と外部との温度差があまり大きくないところ、風の強くないところでは気密性は影響が少ないのです。
そうはいってもすかすかの住宅では、断熱は確保できない。

ですから、この木の住まいが目指している断熱、気密は、建てたい住まいの機能を損なわない形で、最大限の気密性を確保し、断熱性を確保すると言うことになります。

木の住まいを造る中で、気密性を確保する。
これは工務店さんの丁寧な施工とちゃんとした知識があることが必要となります。
良い結果が出たということは、工務店さんの仕事の確かさ、丁寧さが証明されたことになります。
私は伝統技術を誇るのと同じぐらい誇りを持ってよいものだと思います。

もう一度書きますが、自然素材を使った住まいで気密性を確保することは、細かで確かな施工が必要となるのです。

私は、5年前に県産材を使い自宅を造りました。
そのときも断熱、気密に注意を払いながら住まい造りを行いました。
そのときの気密の測定値が4.3cm2/m2だったと思います。(先日、再度測定しましたがほとんど変わっていません)
4.3cm2/m2という値は今回の測定値よりも良くない数字ですが、一応高気密の範囲に入っていますし、隙間風が無い、部屋の上下で温度差が少ないなど実感として良さを感じています。
その気密性能に加え、床の杉板(これが重要)が合わさって、非常に快適に生活しています。

それから5年、工務店さんと一緒に断熱性能や気密施工について工夫を行なってきました。
木の住まいの良さを活かしながら、断熱性能、気密性を考えることがほぼ完成に近づいたと言えるのではないかと思っています。
設計者と工務店が協力して住まい造りに取り組んできた成果ではないかと思っています。

気密性を確保する意味として、もう一つあげられるのが、機械換気を確実にすることがあげられます。
こちらについてはあまり言うべきところがありませんね。

私たちが造る住まいは、問題になるような建材はほとんど使っていません。(もちろんF☆☆☆☆も)
24時間強制的に換気をし続けなければならないことはありません。
もちろん、人間が生活する中で必要な換気はあるのですが、自分で窓を開けたりしながら生活すればよいのです。
問題物質を使いながら、強制換気を行い、その換気をうまくいかせるために気密を確保するなど意味の無いことです。

結論を書くと、住まい手にとってより良い住まいを設計する(私たちは木を活かした住まいが良いと考えています)。
その住まいに住んで快適な環境を確保するために必要な断熱、気密を確保する。
これで良いのです。
でも、必要な性能が確保できているのかを確認する必要があります。
これが気密測定なのです。
出来るだけ小さな値を出すことを目的にするのではなく、その建物があるべき数値を確保できているかを確認するのです。

木の住まいを造っている人の中には、気密は必要がないという人がありますが、これは誤りとはっきりいえると思います。
木の住まいの良さを損なわない範囲での最も優れた気密施工が必要なのです。
もし気密が必要ではないなら、窓はアルミサッシを使わずに昔のようなスカスカの建具を使えば良いのですし、壁に隙間があっても問題がないということになります。

昔から大工さんも左官屋さんも出来るだけ壁には隙間が無いように施工をしたでしょう。
建具屋さんも隙間の少ない建具を作ってきたと思います。
断熱性能を確保するために気密を確保するということは同じことなのです。

高気密高断熱を売り物にし、住まいにとって大切なものを捨ててきたハウスメーカーなどを嫌うあまりに、断熱、気密などの重要性を考えない自然派の方もおられますが、多少の勘違いがあるのだと思います。

気密性能についての問題は、ツーバイフォー住宅や合板耐力壁などを良いものだと考えるのとよく似ています。
住宅の性能の一つだけを捕らえて、それに特化して話を進めると、合板の耐力壁は強いということになってしまい、ハウスメーカーなどが宣伝に使うことになります。
しかし、住まいを総合的に考えたときに、合板は耐久性や健康などに問題があります。

そういったことを冷静に判断し、かつ、合板の良いところは良いところとして活かしてやる必要があるのです。

私は、設計と言う作業を通じ、住まいのあり方を追求していきたいと思っていますし、古き良き伝統と新しい技術の融合を考えて行きたいと思っています。

その一つの作業として、「気密測定」もおこなっています。
  
タグ :省エネ気密

Posted by みなわい at 14:00Comments(0)TrackBack(0)みなわいせんせい

2008年01月29日

断熱材 PartⅡ

ご無沙汰です。face06
寒い日が続きますが 毎日体にいい事されていますか?
私は だめです・・・寒さに弱い!icon15 (暑さにも弱いけど・・・)
毎日 「コタツを背負って歩けたらいいな~」 外に出たくない!icon15と 
不埒なことを考えております。icon10

今日は断熱材 その2です。

前回のおさらいです。

断熱材は

1 繊維系
2 発泡系
3 自然系


の3種類に分けることができること 
そして 「1 繊維系」 について
説明しました。

今日は 「2 発砲系」 についてです。

2 発砲系は

① 発泡プラスチック系(石油製品)
② 発砲無機質系


に分けられます。

① 発泡プラスチック系(石油製品)

ポリスチレンフォーム

・・・・軽くて、耐水性があり、緩衝性が高い。難燃剤の添加によって自己消火性をもつ。
   透湿係数は低い。

押し出し発泡ポリスチレン

・・・・硬質で、耐圧力があり、吸水・吸湿性、熱伝導性が小さい。断熱性能が高く、透湿係数は低い。
   外貼り工法に使用が多い。

硬質ウレタンフォーム

・・・・・断熱性能が高く、透湿係数が低い。押し出し発泡ポリスチレンと同様に 
    外貼り工法使用が多い。

高発泡ポリエチレン

・・・・・他の石油系の板状断熱材より柔軟性に富み、根太、壁、柱、間柱の間に充填できる。
    透湿性が低い。石油系の発泡断熱材のなかでは 比較的健康と環境には負荷が少ない。

フェノールフォーム

・・・・・防火性が優れ、炎をあてても炭化するだけで煙や有毒ガスの発生がほとんどなく、
    不燃、準不燃材の認定を受けている。製造の過程での製造者への健康負荷がある。

石油製品の共通の問題点は 一次製造エネルギーが大きいこと。
また 最初の三つの製品については 燃えた時の有毒性が高い。
 

② 発砲無機質系

発泡ガラス

・・・・・不燃性、耐水性、耐薬品性、シロアリなどの耐食害性があるので
    地下室の断熱材や基礎の断熱材に適している。
    透湿係数は低いが高価。廃棄時はリサイクルが可能。

発泡炭化カルシウム断熱材

・・・・・不燃性、耐水性、耐薬品性、シロアリなどの耐食害性があるので
    地下室の断熱材や基礎の断熱材に適している。
    加工しやすい。透湿係数は低いが高価。

無機質系の二種は石油系に比べ 高価(断熱材の種類の中で もっとも高い。)
燃焼生成ガスの毒性は極めて少ない。



次回は お待ちかね
3 自然系 を説明します。

  
タグ :省エネ

Posted by あきこせんせい at 17:52Comments(0)TrackBack(0)あきこせんせい

2008年01月25日

アナログな寒さ対策

朝起きたら雪景色icon04
やっぱり冬です・・・・。寒いですface10

暖房費のかさむこの時期、消費エネルギーを少しでも少なくしたいですよね。

家の中で、人の体から熱が奪われる経路は四つほどあるとか。

ひとつは、床などに熱エネルギーが移る「熱伝導」

ふたつ目は、直接触れてはいない壁などとの間におこる「放射」

みっつ目は、体温より低い温度の空気が皮膚に接触するときに起こる「対流」

よっつ目は、汗や呼吸などが気化する際の「蒸発」

これらをなんとかすれば、使うエネルギーも少なくて済むようです。
熱伝導や放射は、住まいの断熱や気密をよくすることや使う材料に気を使うことで、かなり効果が出せそうです。これから家を建てようっていう方は、このあたりをしっかり考えておくことは大事です。

でも、今すぐリフォームっていうわけにもいかないし、ましてや建替えなんて無理ですよね。そんな方にもっとアナログな対策もあるようです。

先日、新聞にこんなことが載っていました。
「家族揃ってひとつの部屋で過ごして光熱費も消費エネルギーもカット・・・・」

こんなことはみなさんも知っておられることと思いますが、どれくらい効果があるかわからないとので、やったほうがいいよなーと思いつつといった感じの方も多いのではないでしょうか。

結構効果があるようです。

毎日一家団欒の時間を持つ家庭はもたない家庭より電気代が3-4割安いというデータもあるとのこと。
(ちょっと根拠はわからないのですが、まったく信用できないものでもないと思うのですが・・・)

おまけに家族のコミュニケーションも増えるicon22

ということで家族の時間がもたらす効果は結構いいようです。

もうひとつ、厚着と薄着の違い

薄着で生活するのと、厚着で生活するのとの暖房費の違いは1.5倍face08もあるそうです。
月の平均暖房費は厚着で8956円、薄着は13750円。
設定温度の差は2度face08もあるそうです。

ちょっとした心がけで、いろいろと効果のある寒さ対策ができそうですね。

うちも考えねばいけません。
冬なのに家の中で、子どもたちが時々半袖で過ごしているのを見かけますicon08

暑いなら暖房温度低くしろ!face09
寒いならもっと服を着ろ!face09

もうちょっとうるさく言いたいと思います。
  
タグ :省エネ環境

Posted by youko at 13:06Comments(0)TrackBack(0)ようこせんせい

2008年01月20日

住まいのあったかさ

寒い日が続きますね。
外にでるのも億劫になります。

我が家では、先日のこの冬初めて雪が積もった日から、夏にやった温湿度測定の冬版を開始しました。
一番暑ーい時期と寒ーい時期に測定して、
住まいの省エネ度の評価をするためにしています。

計っている間、今どんな温度かなあとか見ているだけでもおもしろい。

冷え込んでいる朝、起きて居間の温度はどれくらいかなと見てみると、
15℃から16℃くらい。
震えながら朝の支度って言う感じではありません。
前の夜の暖かさも多少残っている感じで、
ありがたいことですicon22

5年も経っても断熱効果は変わらずです。
湿度はちょっと過乾燥気味です。
ちょっとコントロールした方がいいかなとも思いますが、でもまあこのおかげで結露もしませんし、洗濯物も早く乾くので、私的にはOKですface02
台所仕事から出る湿気で知らず知らずにコントロールしてるような気もします。

冬になるとつくづく感じる断熱と気密の大切さ。
中途半端なことをすると、変なところで結露したり、すきま風が入ってきたり。

しっかりとした考え方で計画しないとその効果は発揮されません。

寒い日に感じるもうひとつの効果。

それは杉のあったかさ。

床に張った杉板はあったかいです。
先日来られたお客さんも暖房もしていない我が家で、杉の床板に立って、床暖房してるのかと勘違いされていたほど。
杉のあったかさにびっくりface08されていました。

杉板は、空気をたくさん含んでいるので、足の裏から熱を奪わないで、自分の体温がそのまま返ってくるのであったかく感じるのです。
同じ木でも、堅い木は杉よりは少し冷たい。
工業化製品の床板は、もっと冷たいicon11
薄い板を何枚も接着剤で固めたものだし、表面にはプラスティックのようにコーティングされているので、素足でいると足の裏から熱が奪われるので、かなり冷たく感じるのです。

住まいのあったかさ、断熱の仕方や使う素材でずいぶん違う感じになりますよ。
  

Posted by youko at 22:41Comments(0)TrackBack(0)ようこせんせい

2008年01月17日

耐震補強

昨日の新聞に、「震度6強 木造住宅85%倒壊のおそれ 耐震工事、16%どまり」という見出しの記事がありました。

耐震補強についての今回の記事ですが、いい加減さに少し怒りを感じます。

記事の見出しを読んでいると、震度6強の地震が来れば木造住宅の85%が倒壊する恐れがあるにもかかわらず、耐震補強は16%ぐらいしか行なわれていないように読めます。
しかし、記事を詳しく読むと、ある耐震補強工事を請負おうとする工務店の組合が耐震診断した住宅の85%が倒壊する恐れがあるというものです。
公的な診断ではないので、すべての住宅を平均的に診断するわけではありません。
耐震補強工事を請負おうとするため、無料で診断している団体ですから、当たり前のように補強が不要の住宅を調査するはずがありません。
そういった団体の診断結果をもって、木造住宅の85%が倒壊の恐れという見出しをつける新聞のいい加減さ、またその影響の恐ろしさを感じてしまいます。

現在、日本建築防災協会が耐震診断法を出していますが、その診断法自体が、昔の伝統的な住宅に適合しているとはいえません。
その診断法を持って、古い住宅を廻れば必ず「倒壊の恐れがある」という結果が出ます。
国民に地震に備える考え方を持っていただきたいという思いはわかるのですが、むやみに恐怖感を植えつけるだけでは本当の対策にはなりません。

この記事の根拠となっている組合ですが、昔は耐震補強材を高額で売りつけることで問題になった団体だと思います。
今では少しは組合員も増え、傍目から見るとちゃんとした団体に見えるようですが、実体はすごくばらつきがあり、未だに根拠に関係なく高い金物補強を売りつけている組合員もいると聞いています。

実際のところ、昔の木造住宅の耐震性はどうなんでしょうか。
国や行政団体が何らかの数値を持って判定する手法で耐震診断を行なえば、かなりの木造住宅が「倒壊のおそれ」となるでしょう。
もし、専門家の感覚(もちろん技術者としての総合知識を活かして)を信じていただけるならば、以下のようなものが本当ではないかと思っています。

老朽化し、手入れがされていない住宅は「倒壊する」。
手入れが行なわれているが、必要な耐震性が極度に不足している住宅も「倒壊する」。
その他の住宅で耐震性が低いものは、地震の条件によって「倒壊するおそれがある」。
ということだと思います。

ですから、老朽化している建物は、どんな補強を行なっても、倒壊は逃れられないと思います。
2番目の必要な耐震性が極度に不足している建物とは、耐力壁が不足していたり、バランスが悪かったりするわけですから、それなりの補強を行なえば、死人が出るほどの倒壊ということにはならないでしょう。
その他の耐震性の低い建物は、耐震診断をおこなったら必ず「倒壊する恐れがある」という数値の判定が出ると思いますが、本当に良く木造のわかった技術者にお願いし、部分的に補強を行なえば、数値では安全性が確認できる1.0以上の評価にならなくても、地震に対しかなりの耐震性を発揮してくれると思います。

耐震補強を金儲けの手段として考える団体のデータを安易に信用してしまう新聞って本当に大丈夫でしょうか。
  
タグ :地震対策

Posted by みなわい at 23:10Comments(0)TrackBack(0)みなわいせんせい

2008年01月12日

建具屋と近江牛の意外な関係~カンナ屑の有効利用~

今回は、工房の裏話。

最近、無垢の木を使った依頼が増えています。とてもありがたい話です(^^)
それに伴い、カンナ屑の量も激増。集塵機があっという間に一杯になってしまいます。

昔は、家の風呂の焚きつけに使ったり、焼却炉で燃やしたりしていましたが、
今では、周りにアパートマンションが増えた事もあり、「焼却処分」は一切していません。

合板などは、産廃として処分して納得いくのですが、杉やヒノキ、ヒバなどのカンナ屑に
お金を出して処分しているのに、ものすごく「もったいない」と思ってました。



↑いっぱいです

「何か有効利用が出来ないものか?」といろんな方に相談して、

「ありがたいです!いくらでも引き受けます!!」


と言う方と出会いました。そこは

牧場

近江牛を飼育されている所で、床にカンナ屑ともみ殻を混ぜ敷き詰めるそうです。



↑こんな感じで敷き詰めます




さいこ~♪(結構こわいです)

1本の木から人と牛さんのお役に立て、かつしちー、とってもエコを感じます!

工業製品だと、建具は作れても、端材はあまり環境に良くないですからね。
このような観点からも、木を使った家や建具が増えれば!と願ってます!

そして、ウチのカンナ屑の上ですくすく育った近江牛で「焼肉サイコー♪」なんて思うのは私のエゴ?(笑)





で、も一つ、、、





出張おうま劇場-牧場の巻-







かわいい子牛を見ると


少々ドナドナな気分face07




ps.桧の端材からはおうまカレンダーです!(`・ω・´)シャキーン━━━!!  
タグ :環境

Posted by かつしちーせんせい at 08:15Comments(5)TrackBack(0)かつしちーせんせい

2008年01月01日

謹賀新年

あけましておめでとうございます!

住まいの小学校を開校して早9ヶ月。
なかなか更新できないface07のが悩みの種ですが、なんとか続けて来られました。

今年もぼちぼちとですが、頑張っていきたいと思っておりますので、気長にお付き合いの程、よろしくお願いします。


さて、今年の住まいづくりはどのような方向に進んでいくのでしょうか。

国では200年住宅を目指すと言っています。
200年なんて、とても非現実的な話だと思いますが、環境などのことを考えるとかなりの長寿命住宅にしていかなければならないことには間違いないと思います。
とりあえずは、巷に多くある25年から30年ほどしかもたないような住宅は建てられないようになり、
少なくとも50年、60年くらいはもつ住まいが当り前のように建てられるようになってほしいですね。

そのためにつくり手は、感覚や想いだけでなく、どんな住まいなら、長寿命住宅になるのかしっかり理論づけて考えていく必要があります。
住まい手は、あふれる情報に惑わされること無く、どんな家が長持ちするのか正確に知っておく必要があります。
また、どんな風に暮らしたら長く住めるのかも考えていかなければなりません。

住まいをつくるときも暮らしからも、かなりのウェートで二酸化炭素を排出しています。
少しでも考えて行動していくことでかなりの軽減ができるように思えます。

住まいの小学校もその手助けが少しでもできたらなあと思います。

みなさんも積極的におしゃべりに参加してくださいねface02



  

Posted by 住まいの小学校 at 23:24Comments(0)TrackBack(0)その他

2007年12月26日

職人冥利

設計者さんや大工さんに比べ建具職人は、意外とお客様の顔を知らない。
住まわれてからのアフターで「スミマセンでした」と手直しする時に会う事の方が多いかも(汗)

イヴイヴな日曜日。お客様宅でお食事に招待していただきました。
設計者さんと工務店さん。直接関わった大工さん。他の業者は建具屋の私だけでした。

この時点で、以前の授業でお話した助演男優賞を頂いた気分。
とても光栄で本当に嬉しかったです。

製作途中は、顔が引きつるくらい焦ったり、脳みそ溶けるくらい悩んだりした事が、
何事も無かったように笑い話で、お施主様を交えながらみんなで語ったりして。

一つの木に対して、一つの作業に対して、物づくりに対して、寛容にお施主様に受け入れて頂いた事が、
何よりも嬉しかった。

特に最近は「なんか気に入らない」とか「よ~~く見たらおかしい」とかミリ単位のミスも見逃さないし許さない!と
厳しいお客様が増えてるのでね。(おっしゃる事はごもっともなのかもしれませんが)

私だけかもしれないけれど、職人って単純だから、嬉しい気持ちを与えてもらうと、ずっとその家のことを忘れないし、
先々もしっかり見ていこうと思うものです。

さてさて、食事後のサプライズなお話。
クリスマスプレゼントを頂きました。私がよく穴の開いた靴下を履いているのをどこかで見ていらっしゃったのか?
感謝感謝です。ってそんな現実的な話じゃなくってぇ(^^);

それに、お嬢さんから頂いたクッキー。

メッセージが、泣けるほど嬉しくて!むさ苦しい男どもがいなければ、ホント泣いていたかもしれない(笑)



「すてきなおうちを、ありがとうございました」って、、

うぅ!ありがとう!そしてメリークリスマス!!

そして、私の作った建具たち。ずっと行儀良くしておいてください(祈)  
タグ :建具職人

Posted by かつしちーせんせい at 00:09Comments(6)TrackBack(0)かつしちーせんせい

2007年12月21日

白熱電球が無くなる?

「白熱球 製造中止要請へ」

政府が温暖化防止として家庭やオフィスの照明で使われている白熱電球の国内での製造・販売を中止する方針を打ち出す見通しとなったそうです。

全世帯が電球蛍光灯に切り替えた場合、温室効果ガスの削減効果は、家庭からの排出量の1.3%に当たる約二百万トンとか。
さて、消費者はどう受け止めるのでしょうか・・・・・

電球形蛍光灯の値段は、白熱電球の10倍以上face08
目先だけで考えると、反感face09を抱く人もいるかも。

でも消費電力は、白熱電球は電球形蛍光灯の5倍!icon12
寿命は電球形蛍光灯の方が10倍長い!icon12

60形の白熱電球と電球形蛍光灯で比較すると、10000時間使用で電気代が9000円、電気形蛍光灯の方が安いそうです。
計算してみると、一日6時間使用して4年半ほどの間に出る差になる。
加えて電球はこの間に寿命から考えると最低10回ほど交換しなければならないので・・・・。
価格差は一個1100円くらいなので、11000円の差が加わることになります。
4年半で20000円、1年で4400円の差となるのかな。

これが一つの家で何個かあると・・・・・
結構な価格差かなicon10
(私の勝手な計算ですので、あしからず)

電球形蛍光灯は、価格が高いし明るくなるまでに少し時間がかかるので、敬遠されていたようですが、最近は明るくなるまでの時間も短縮されている製品も出てきています。

蛍光灯の寿命の長さは実感してます。
できるだけ蛍光灯(電球色)を多様している我が家も、引っ越してから3年ほどは電球交換なしでした。
3年ほどしてやっと使用頻度の高い部屋(居間と浴室)が交換しなければならなくなったぐらいで、使用頻度の低いところは5年経っても健在。
ストックも不要です。

私はやっぱり蛍光灯派かなface01

電球色があるので、白熱電球の良さは残しておけるし。

何より寿命が長いのがいい。

ストックする場所の確保もいらないし、

いらないゴミも増やさなくていいicon22
(しょっちゅう交換してたら、そのたびにゴミを増やしている罪悪感があるしね。)

少々の立ち上がりの遅さは理解していればガマンできるし。

さて、みなさんはどう考えられますか?
  
タグ :電気省エネ

Posted by youko at 12:39Comments(2)TrackBack(0)ようこせんせい

2007年12月14日

断熱材



先日、あきこせんせいが「灯油が高い! 1」で断熱材のお話を書かれていました。
今日は現場での断熱材の施工について少し書いてみたいと思います。


建物の断熱材は隙間無く、床・壁・天井と連続的にきっちりと詰めていかなければなりません。
言葉にすると簡単な様ですが、建物の形は意外と複雑で、
連続的に断熱材を入れていくにはよく考えて丁寧に施工していかなければなりません。

わたしたちの様な監理者は現場の監督さんや大工さんと断熱材を
特に注意して施工しなければならない部分について打合せを重ねて、
お互いに確認する作業をしながら進めています。

写真はそうやって丁寧に施工してもらった断熱材の一部です。
建物が完成してしまえば、隠れてしまって見えない部分ですが、
確実に快適な住まいへ一歩進みます。

全く同じ条件の家で、断熱材をきっちり施工した家とそうでない家とを比べてみてもらえると
体感してもらえたり、光熱費の違いを感じてもらえると思うのですが、現実にはそんなことはできません。

その代わりに、きっちりと建てた家の気密測定をしたり、温湿度を計ったりして、データとをとって、
実際に断熱材をきっちりと施工したことによる効果を感じています。

例え同じ断熱材を使っていても、施工の方法次第で性能は全く違ってきます。
同じ仕様でも手間ひまがかかっているのです。
図面だけでは見えてこない監理や施工の部分ですね。

断熱材に限らず、何でも、きっちりと監理し、施工してもらうにはそれなりに労力がかかってきます。
これが目には見えないけれども、良い家をつくる為の大切な仕事なのだと思います。  
タグ :断熱材

2007年12月07日

日当たり

寒くなってくると、陽だまりの有り難みを痛切に感じますね。
家にも陽射しが入ってきているとポカポカになりますicon01



ある調査で、「住宅の設計内容で重視するものは何ですか?」という質問に、一番多くあった意見が「日当たり」(59%)だったそうです。
次に「耐震性」(47.5%)、収納の多さ(36.5%)、風通し(26%)と続くようです。

耐震性より日当たりというのがおもしろいですね。

この日当たりですが、みなさんどのように確かめておられるのでしょうか。

自分の敷地の中だけで考えていても日当たりは確保できません。
お隣に建っている建物の影響もかなり受けます。
南側に結構敷地の余裕があっても、お隣に2階建ての建物がギリギリに建っていれば、冬場に一階にはあまり陽射しは入ってきませんface07

自分の敷地にとっては南側でもお隣にとっては北側、ギリギリに建っていても文句は言えませんし・・・・icon11

自分の家にどれだけ陽射しが入ってくるか、それは何時から何時までなのか・・・・
気になるときは、日影図というものを作成して確かめたりします。
お隣の建物の影が自分の敷地にどこまで影響するのか確かめるのです。

以前も、南側に4mくらいの余裕があった住まいで、1階に冬場どれだけ陽射しが望めるか確かめてみると、以外に欲しい時間帯に少ないということがわかりました。

日当たりもかなり重視されていた住まいなので、結局リビングを2階にして、陽射したっぷりにしたことがあります。

実際にも冬場リビングは、暖房は不要なほど暖かいicon22
1階の南側の部屋は、結局寝室にしました。
東にも窓があるので朝は陽射したっぷりで、南側からの陽射しはやっぱり少なかったです。
まあ、居間も寝室も部屋の用途を考えるとぴったりの条件にはなったかなと思います。

こうやって考えると、みなさんが大事にされている日当りもしっかり理論で確かめることも大切だなと思います。
南側をたっぷりあけといたら大丈夫だろうって、思い込みで建てていたら、実際一番欲しい冬場の日当たりがあまりないface08なんてことになりかねませんよ。
  

Posted by youko at 22:40Comments(0)TrackBack(0)ようこせんせい