2008年07月07日
このままでは伝統構法の家がつくれない!
来週の土曜日(7月12日)に「このままでは伝統構法の家がつくれない!」と題したフォーラムが、東京新宿の工学院大学で開催されます。
(職人がつくる木の家ネットのサイトでも紹介されています。)
昨年の建築基準法では建築や住宅業界が大混乱を起こしました。
主な原因は、一部の悪徳な人と充分な能力を持っていない審査機関や行政の責任です。
しかしながら、いつも通り、国は法律を改正することにより解決を図ろうとします。
法律で規制するということは、一部の悪徳な人を取り締まる効果はあるのですが、法律で決めきれない微妙で値打ちのあるものを排除する作用もあるのです。
建築基準法の改正はいろいろな建築に悪影響を与えていますが、特に伝統構法については、とどめをさそうというべきものなのです。
法律は、今現在、多く建てられ、問題を起こしているものに対していろいろな基準を作っていきます。
その基準を、手作りで丁寧に職人のわざと感性で作っていくものに当てはめようとするわけですから、伝統構法を建売住宅のレベルにまで引き下げようとする部分が多くあります。
これからの社会を考えたとき、地産地消、手作りの住まい、こういったことが本当に必要となるときに、この基準法の改正は国民皆さんにとって非常にマイナスになる部分が多いといえます。
今まで、いろいろ虐げられてきた伝統建築物に関する関係者は、今までじっと耐えて、よいものを作ればそれでいいんだという動きをしてきましたが、この法律改正に対しては、もう黙っているわけには行かないということになっています。
当日の申し込みは定員250名に対し、すでに400名近くの申し込みがあり、受付を締め切ることになっています。ロビーを使ったモニターによる聴講などで何とか対応する予定になっています。
全国各地からの申し込みが殺到するこの思いを何とか国にぶつけて行かなければなりません。
当日は、そのフォーラムの司会を担当することになっています。
1時から始まって6時まで、5時間にわたるフォーラムですが、スケジュールを立てると時間が足りない感じです。
何とか、皆さんの思いを伝えられるようにこの一週間で準備も進めなければなりません。
住まいの世界では、未だ、伝統構法は小さなシェアーしかありません。
しかし、来るべき循環型社会にとっては切り札となるべきものです。
高齢化している職人さん、その技術を少しでも継ぎたいと思っている若手の職人、その応援団であるべき木造がわかる設計者。
何も悪いことをしていない、むしろ良いことを将来につなごうとしている者たちが、官僚の皆さんが作った法律にとどめを刺されず、むしろ反撃できるようになるよう、がんばって行きたいと思います。
皆さんも応援してくださいね。
(職人がつくる木の家ネットのサイトでも紹介されています。)
昨年の建築基準法では建築や住宅業界が大混乱を起こしました。
主な原因は、一部の悪徳な人と充分な能力を持っていない審査機関や行政の責任です。
しかしながら、いつも通り、国は法律を改正することにより解決を図ろうとします。
法律で規制するということは、一部の悪徳な人を取り締まる効果はあるのですが、法律で決めきれない微妙で値打ちのあるものを排除する作用もあるのです。
建築基準法の改正はいろいろな建築に悪影響を与えていますが、特に伝統構法については、とどめをさそうというべきものなのです。
法律は、今現在、多く建てられ、問題を起こしているものに対していろいろな基準を作っていきます。
その基準を、手作りで丁寧に職人のわざと感性で作っていくものに当てはめようとするわけですから、伝統構法を建売住宅のレベルにまで引き下げようとする部分が多くあります。
これからの社会を考えたとき、地産地消、手作りの住まい、こういったことが本当に必要となるときに、この基準法の改正は国民皆さんにとって非常にマイナスになる部分が多いといえます。
今まで、いろいろ虐げられてきた伝統建築物に関する関係者は、今までじっと耐えて、よいものを作ればそれでいいんだという動きをしてきましたが、この法律改正に対しては、もう黙っているわけには行かないということになっています。
当日の申し込みは定員250名に対し、すでに400名近くの申し込みがあり、受付を締め切ることになっています。ロビーを使ったモニターによる聴講などで何とか対応する予定になっています。
全国各地からの申し込みが殺到するこの思いを何とか国にぶつけて行かなければなりません。
当日は、そのフォーラムの司会を担当することになっています。
1時から始まって6時まで、5時間にわたるフォーラムですが、スケジュールを立てると時間が足りない感じです。
何とか、皆さんの思いを伝えられるようにこの一週間で準備も進めなければなりません。
住まいの世界では、未だ、伝統構法は小さなシェアーしかありません。
しかし、来るべき循環型社会にとっては切り札となるべきものです。
高齢化している職人さん、その技術を少しでも継ぎたいと思っている若手の職人、その応援団であるべき木造がわかる設計者。
何も悪いことをしていない、むしろ良いことを将来につなごうとしている者たちが、官僚の皆さんが作った法律にとどめを刺されず、むしろ反撃できるようになるよう、がんばって行きたいと思います。
皆さんも応援してくださいね。
2008年06月30日
時給2500円
時給2500円。
おっ
高い時給だなと思われますか。
一日8時間働くと2万円。
確かにアルバイトであれば、良い単価ですね。
実は、これは職人さんの手間賃です。
高いか安いか考えて見ましょう。
一週間のうち2日休むとして、年間の5分の2を働くとすると、365÷7×5=260.7日。盆も正月も、祭日もあるから、年間の労働日数は約250日。
そうすると、年収が2万×250日=500万ということになります。
これを高いと考えるか、安いと考えるか。
少なくとも高いことはありませんね。
サラリーマンの場合、年収のほとんどが自分の収入になりますが、職人さんの場合、収入の中から自分の乗る車の費用、仕事で使う携帯電話の費用、自分が使う道具の費用などを出さなければなりません。
通常の会社なら、経費と人件費の割合は1対1ぐらい。
そうすると実質の年収は250万
ということになってしまいます。
実際はどうかというと、職人さんの休みは日曜日だけです。
土曜も祭日も休まれないことが多い。
そんな働き方で、何とか年収を確保しているのが実体だと思います。
しかし、その年収を脅かすローコスト住宅があります。
大工職人の手間を1万円以下
しか払わない。
それでも人件費が高いからといって、機械化や工業化を進める。
その割にはコマーシャルで芸能人に高い費用を払ったり、営業マンに歩合制で多額の成功報酬を払ったり、おかしな住まいづくりが蔓延しています

職人さんの仕事を減らし、手間賃を削って造られる住まいってどんなものでしょう。
外から見たら変わりは無くても、おかしなものができて当たり前です。
もし、おかしなものでないとしたら、くじに当たったようなものと考えるべきではないかと思います。
職人さんにちゃんと費用を支払って、きっちり住まいを建てれば数百万円ぐらいの差が確かに出てきます。
ただ、一生住む家ということを考えたとき、どちらが良いのでしょうか。
2000万~3000万ぐらい住まいにおいて2割ぐらいの違い。
高いものを買うのだから、ちゃんと費用を払うべきだというのと高い費用だからどうしてももう出す費用捻出できない。
どちらの考え方もあると思いますが、出来上がる住まいはプロの目から見たら違うのは歴然です。
ちゃんとした費用をいただいて丁寧に仕事をするのと、急いで次の仕事にかからないと食べていけないのと、同じ事をしても仕事が違うのは当たり前ですね。
ただ、職人さんもプロです。
アマチュアの住まい手の方に分かるような手の抜き方はしませんね。
それだけにタチが悪いと言えます。
私たちがお付き合いさせていただいている職人さんたちは、まじめでちゃんとした職人さんばかりです。
その職人さんたちが、今、困っています。
丁寧な仕事をしようとしても、安くて良いものがあるような宣伝がどんどんされます。
落ち着いて考えれば、そんなうまい話は無いのですが、どうしてもそんな話に引っ張られてしまう。
安くて良い「木の住まい」。そんなものはありません。
みんな、少しでも高くならないように努力はしていますが、ローコストということはありえないのです。
一生住む家。
どこにお金をかけて、どんな風に造っていくか。
そんなお手伝いをするのが私、設計事務所の仕事の大きな部分です。
設計事務所はデザイナーだと勘違いされています(デザイナーの方もおられますが)
オーケストラの指揮者のような仕事だと思っています。
でも、指揮者がどんなに頑張っても、演奏家がすばらしい腕を持っていても、おなかがすいて倒れそうな状態
ならどうしようもありませんね。
おっ

高い時給だなと思われますか。
一日8時間働くと2万円。
確かにアルバイトであれば、良い単価ですね。
実は、これは職人さんの手間賃です。
高いか安いか考えて見ましょう。
一週間のうち2日休むとして、年間の5分の2を働くとすると、365÷7×5=260.7日。盆も正月も、祭日もあるから、年間の労働日数は約250日。
そうすると、年収が2万×250日=500万ということになります。
これを高いと考えるか、安いと考えるか。
少なくとも高いことはありませんね。
サラリーマンの場合、年収のほとんどが自分の収入になりますが、職人さんの場合、収入の中から自分の乗る車の費用、仕事で使う携帯電話の費用、自分が使う道具の費用などを出さなければなりません。
通常の会社なら、経費と人件費の割合は1対1ぐらい。
そうすると実質の年収は250万
ということになってしまいます。実際はどうかというと、職人さんの休みは日曜日だけです。
土曜も祭日も休まれないことが多い。
そんな働き方で、何とか年収を確保しているのが実体だと思います。
しかし、その年収を脅かすローコスト住宅があります。
大工職人の手間を1万円以下

しか払わない。それでも人件費が高いからといって、機械化や工業化を進める。
その割にはコマーシャルで芸能人に高い費用を払ったり、営業マンに歩合制で多額の成功報酬を払ったり、おかしな住まいづくりが蔓延しています


職人さんの仕事を減らし、手間賃を削って造られる住まいってどんなものでしょう。
外から見たら変わりは無くても、おかしなものができて当たり前です。
もし、おかしなものでないとしたら、くじに当たったようなものと考えるべきではないかと思います。
職人さんにちゃんと費用を支払って、きっちり住まいを建てれば数百万円ぐらいの差が確かに出てきます。
ただ、一生住む家ということを考えたとき、どちらが良いのでしょうか。
2000万~3000万ぐらい住まいにおいて2割ぐらいの違い。
高いものを買うのだから、ちゃんと費用を払うべきだというのと高い費用だからどうしてももう出す費用捻出できない。
どちらの考え方もあると思いますが、出来上がる住まいはプロの目から見たら違うのは歴然です。
ちゃんとした費用をいただいて丁寧に仕事をするのと、急いで次の仕事にかからないと食べていけないのと、同じ事をしても仕事が違うのは当たり前ですね。
ただ、職人さんもプロです。
アマチュアの住まい手の方に分かるような手の抜き方はしませんね。
それだけにタチが悪いと言えます。
私たちがお付き合いさせていただいている職人さんたちは、まじめでちゃんとした職人さんばかりです。
その職人さんたちが、今、困っています。
丁寧な仕事をしようとしても、安くて良いものがあるような宣伝がどんどんされます。
落ち着いて考えれば、そんなうまい話は無いのですが、どうしてもそんな話に引っ張られてしまう。
安くて良い「木の住まい」。そんなものはありません。
みんな、少しでも高くならないように努力はしていますが、ローコストということはありえないのです。
一生住む家。
どこにお金をかけて、どんな風に造っていくか。
そんなお手伝いをするのが私、設計事務所の仕事の大きな部分です。
設計事務所はデザイナーだと勘違いされています(デザイナーの方もおられますが)
オーケストラの指揮者のような仕事だと思っています。
でも、指揮者がどんなに頑張っても、演奏家がすばらしい腕を持っていても、おなかがすいて倒れそうな状態
ならどうしようもありませんね。 2008年06月16日
4022ガル
岩手・宮城内陸地震の状況が徐々に伝わってきます。
地震の規模に対して、建築物の被害が小さいのが少し驚きです。
逆に、山の地すべりの大きさも驚きのひとつです。
今朝の新聞記事やテレビニュースで報じられていましたが、最大加速度は4022ガルが記録されたそうです。
阪神大震災の時の最大化速度が1000ガル弱だったように思いますが、驚きの数字ですね。
物が落下するときの加速度が約980ガル。その4倍の加速度です。
昔の建築物の設計基準は200ガルの加速度に対し、損傷(倒壊ではない)がないようにという基準でした。
地震の活動期に当たるのかもしれませんが、予想しなかった数値が続々と現れてきます。
私たちの対応策としてはどのようにしたらよいのでしょうか。
法律や制度に頼らず、自分でできる限りのことを行なうことが大事ですね。
耐震診断を行い、その数値の低さに耐震改修をあきらめる人も多くありますが、それは間違いです。
地震があってもすべての建物が倒壊するわけではありません。
また、倒壊しなかった建物はすべて耐震基準を充分満たしていたわけでもありません。
ほんの少しの違いで倒壊するかどうかが分かれる可能性もあります。
耐震診断をし、その判定の数値が0.3であって、数値を一応安全である1.0までするのに多大なお金がかかる。
そんなお金が無いので、改修はしないでおこうという方が多いのですが、自分の可能な費用の中で少しでも手をかける。
0.3が0.4になるだけで、人命が救われるかどうかの境目になる可能性もあるのです。
いつも言っているように、法律や制度が国民を守ってくれるわけではありません。
耐震診断の数値が1.0以上であれば、確実に大丈夫だと言うわけではありません。
法律や制度は一つの目安に過ぎないのです。
日本の国民は法律依存症であると言われています。
これも技術者の能力が低いからかもしれません。
地震の規模に対して、建築物の被害が小さいのが少し驚きです。
逆に、山の地すべりの大きさも驚きのひとつです。
今朝の新聞記事やテレビニュースで報じられていましたが、最大加速度は4022ガルが記録されたそうです。
阪神大震災の時の最大化速度が1000ガル弱だったように思いますが、驚きの数字ですね。
物が落下するときの加速度が約980ガル。その4倍の加速度です。
昔の建築物の設計基準は200ガルの加速度に対し、損傷(倒壊ではない)がないようにという基準でした。
地震の活動期に当たるのかもしれませんが、予想しなかった数値が続々と現れてきます。
私たちの対応策としてはどのようにしたらよいのでしょうか。
法律や制度に頼らず、自分でできる限りのことを行なうことが大事ですね。
耐震診断を行い、その数値の低さに耐震改修をあきらめる人も多くありますが、それは間違いです。
地震があってもすべての建物が倒壊するわけではありません。
また、倒壊しなかった建物はすべて耐震基準を充分満たしていたわけでもありません。
ほんの少しの違いで倒壊するかどうかが分かれる可能性もあります。
耐震診断をし、その判定の数値が0.3であって、数値を一応安全である1.0までするのに多大なお金がかかる。
そんなお金が無いので、改修はしないでおこうという方が多いのですが、自分の可能な費用の中で少しでも手をかける。
0.3が0.4になるだけで、人命が救われるかどうかの境目になる可能性もあるのです。
いつも言っているように、法律や制度が国民を守ってくれるわけではありません。
耐震診断の数値が1.0以上であれば、確実に大丈夫だと言うわけではありません。
法律や制度は一つの目安に過ぎないのです。
日本の国民は法律依存症であると言われています。
これも技術者の能力が低いからかもしれません。
タグ :地震対策
2008年02月16日
何のための気密?
先日、近々引渡しを行なう住まいの気密測定を行いました。
測定値は約2.3cm2/m2でした。

温暖地域では5cm2/m2以下は高気密、寒冷地では2cm2/m2以下が高気密仕様となっています。
滋賀県南部は寒冷地ではないので、寒冷地の仕様に近いということは充分な気密性があるといえます。
気密の測定についてはそんなに難しいものではありません。
しかし、気密の考え方が重要なのです。
何のために気密を確保するのか。
ここが大切ですね。
気密測定技能者の試験はそんなに難しいものではありませんが、気密の意味を本当に理解している人はどれぐらいいるでしょうか。
何のために気密を確保するのか。
まず、一番にあげられるのは、建物の断熱性を確保するためですね。
ハウスメーカーなどは、何のために気密を確保するのか。
気密性を高め、住まいを販売するために売り物の一つにするためですね。
営業マンは、本当に気密、断熱が分かっているでしょうか。
気密の値が約2.3cm2/m2であった。
この値はどんなものでしょう。
高気密を売り物にしている住宅から比べるとすごい値ではありません。
1cm2/m2以下の住宅もたくさんあります。
それでもこの住まいにとっては非常に意味があるのです。
住宅に必要な性能は断熱、気密だけではありません。
いろいろな性能やデザイン、住みごこちなど、すべての性能、機能、生活のしやすさなどを考えなければなりません。
そういった中での断熱、気密でないと意味が無いのです。
この住まいは、木のよさを活かそうとしている住まいです。
気密性を高めるだけなら、集成材を使ったり、既製品の造作材を使ったり、窓を小さくしたりします。
高い気密性を売り物にしているハウスメーカーは、そんな風な家づくりを行い、特に断熱などに興味を持っている住まい手を取り込もうとしています。
しかし、数値を追いかけても意味が無いのです。
断熱で言えば、無駄なエネルギーを使わずに、なおかつ快適に過ごせれば良いのです。
温暖地と寒冷地で気密の基準が違うのもそのためです。
建物内部と外部との温度差があまり大きくないところ、風の強くないところでは気密性は影響が少ないのです。
そうはいってもすかすかの住宅では、断熱は確保できない。
ですから、この木の住まいが目指している断熱、気密は、建てたい住まいの機能を損なわない形で、最大限の気密性を確保し、断熱性を確保すると言うことになります。
木の住まいを造る中で、気密性を確保する。
これは工務店さんの丁寧な施工とちゃんとした知識があることが必要となります。
良い結果が出たということは、工務店さんの仕事の確かさ、丁寧さが証明されたことになります。
私は伝統技術を誇るのと同じぐらい誇りを持ってよいものだと思います。
もう一度書きますが、自然素材を使った住まいで気密性を確保することは、細かで確かな施工が必要となるのです。
私は、5年前に県産材を使い自宅を造りました。
そのときも断熱、気密に注意を払いながら住まい造りを行いました。
そのときの気密の測定値が4.3cm2/m2だったと思います。(先日、再度測定しましたがほとんど変わっていません)
4.3cm2/m2という値は今回の測定値よりも良くない数字ですが、一応高気密の範囲に入っていますし、隙間風が無い、部屋の上下で温度差が少ないなど実感として良さを感じています。
その気密性能に加え、床の杉板(これが重要)が合わさって、非常に快適に生活しています。
それから5年、工務店さんと一緒に断熱性能や気密施工について工夫を行なってきました。
木の住まいの良さを活かしながら、断熱性能、気密性を考えることがほぼ完成に近づいたと言えるのではないかと思っています。
設計者と工務店が協力して住まい造りに取り組んできた成果ではないかと思っています。
気密性を確保する意味として、もう一つあげられるのが、機械換気を確実にすることがあげられます。
こちらについてはあまり言うべきところがありませんね。
私たちが造る住まいは、問題になるような建材はほとんど使っていません。(もちろんF☆☆☆☆も)
24時間強制的に換気をし続けなければならないことはありません。
もちろん、人間が生活する中で必要な換気はあるのですが、自分で窓を開けたりしながら生活すればよいのです。
問題物質を使いながら、強制換気を行い、その換気をうまくいかせるために気密を確保するなど意味の無いことです。
結論を書くと、住まい手にとってより良い住まいを設計する(私たちは木を活かした住まいが良いと考えています)。
その住まいに住んで快適な環境を確保するために必要な断熱、気密を確保する。
これで良いのです。
でも、必要な性能が確保できているのかを確認する必要があります。
これが気密測定なのです。
出来るだけ小さな値を出すことを目的にするのではなく、その建物があるべき数値を確保できているかを確認するのです。
木の住まいを造っている人の中には、気密は必要がないという人がありますが、これは誤りとはっきりいえると思います。
木の住まいの良さを損なわない範囲での最も優れた気密施工が必要なのです。
もし気密が必要ではないなら、窓はアルミサッシを使わずに昔のようなスカスカの建具を使えば良いのですし、壁に隙間があっても問題がないということになります。
昔から大工さんも左官屋さんも出来るだけ壁には隙間が無いように施工をしたでしょう。
建具屋さんも隙間の少ない建具を作ってきたと思います。
断熱性能を確保するために気密を確保するということは同じことなのです。
高気密高断熱を売り物にし、住まいにとって大切なものを捨ててきたハウスメーカーなどを嫌うあまりに、断熱、気密などの重要性を考えない自然派の方もおられますが、多少の勘違いがあるのだと思います。
気密性能についての問題は、ツーバイフォー住宅や合板耐力壁などを良いものだと考えるのとよく似ています。
住宅の性能の一つだけを捕らえて、それに特化して話を進めると、合板の耐力壁は強いということになってしまい、ハウスメーカーなどが宣伝に使うことになります。
しかし、住まいを総合的に考えたときに、合板は耐久性や健康などに問題があります。
そういったことを冷静に判断し、かつ、合板の良いところは良いところとして活かしてやる必要があるのです。
私は、設計と言う作業を通じ、住まいのあり方を追求していきたいと思っていますし、古き良き伝統と新しい技術の融合を考えて行きたいと思っています。
その一つの作業として、「気密測定」もおこなっています。
測定値は約2.3cm2/m2でした。

温暖地域では5cm2/m2以下は高気密、寒冷地では2cm2/m2以下が高気密仕様となっています。
滋賀県南部は寒冷地ではないので、寒冷地の仕様に近いということは充分な気密性があるといえます。
気密の測定についてはそんなに難しいものではありません。
しかし、気密の考え方が重要なのです。
何のために気密を確保するのか。
ここが大切ですね。
気密測定技能者の試験はそんなに難しいものではありませんが、気密の意味を本当に理解している人はどれぐらいいるでしょうか。
何のために気密を確保するのか。
まず、一番にあげられるのは、建物の断熱性を確保するためですね。
ハウスメーカーなどは、何のために気密を確保するのか。
気密性を高め、住まいを販売するために売り物の一つにするためですね。
営業マンは、本当に気密、断熱が分かっているでしょうか。
気密の値が約2.3cm2/m2であった。
この値はどんなものでしょう。
高気密を売り物にしている住宅から比べるとすごい値ではありません。
1cm2/m2以下の住宅もたくさんあります。
それでもこの住まいにとっては非常に意味があるのです。
住宅に必要な性能は断熱、気密だけではありません。
いろいろな性能やデザイン、住みごこちなど、すべての性能、機能、生活のしやすさなどを考えなければなりません。
そういった中での断熱、気密でないと意味が無いのです。
この住まいは、木のよさを活かそうとしている住まいです。
気密性を高めるだけなら、集成材を使ったり、既製品の造作材を使ったり、窓を小さくしたりします。
高い気密性を売り物にしているハウスメーカーは、そんな風な家づくりを行い、特に断熱などに興味を持っている住まい手を取り込もうとしています。
しかし、数値を追いかけても意味が無いのです。
断熱で言えば、無駄なエネルギーを使わずに、なおかつ快適に過ごせれば良いのです。
温暖地と寒冷地で気密の基準が違うのもそのためです。
建物内部と外部との温度差があまり大きくないところ、風の強くないところでは気密性は影響が少ないのです。
そうはいってもすかすかの住宅では、断熱は確保できない。
ですから、この木の住まいが目指している断熱、気密は、建てたい住まいの機能を損なわない形で、最大限の気密性を確保し、断熱性を確保すると言うことになります。
木の住まいを造る中で、気密性を確保する。
これは工務店さんの丁寧な施工とちゃんとした知識があることが必要となります。
良い結果が出たということは、工務店さんの仕事の確かさ、丁寧さが証明されたことになります。
私は伝統技術を誇るのと同じぐらい誇りを持ってよいものだと思います。
もう一度書きますが、自然素材を使った住まいで気密性を確保することは、細かで確かな施工が必要となるのです。
私は、5年前に県産材を使い自宅を造りました。
そのときも断熱、気密に注意を払いながら住まい造りを行いました。
そのときの気密の測定値が4.3cm2/m2だったと思います。(先日、再度測定しましたがほとんど変わっていません)
4.3cm2/m2という値は今回の測定値よりも良くない数字ですが、一応高気密の範囲に入っていますし、隙間風が無い、部屋の上下で温度差が少ないなど実感として良さを感じています。
その気密性能に加え、床の杉板(これが重要)が合わさって、非常に快適に生活しています。
それから5年、工務店さんと一緒に断熱性能や気密施工について工夫を行なってきました。
木の住まいの良さを活かしながら、断熱性能、気密性を考えることがほぼ完成に近づいたと言えるのではないかと思っています。
設計者と工務店が協力して住まい造りに取り組んできた成果ではないかと思っています。
気密性を確保する意味として、もう一つあげられるのが、機械換気を確実にすることがあげられます。
こちらについてはあまり言うべきところがありませんね。
私たちが造る住まいは、問題になるような建材はほとんど使っていません。(もちろんF☆☆☆☆も)
24時間強制的に換気をし続けなければならないことはありません。
もちろん、人間が生活する中で必要な換気はあるのですが、自分で窓を開けたりしながら生活すればよいのです。
問題物質を使いながら、強制換気を行い、その換気をうまくいかせるために気密を確保するなど意味の無いことです。
結論を書くと、住まい手にとってより良い住まいを設計する(私たちは木を活かした住まいが良いと考えています)。
その住まいに住んで快適な環境を確保するために必要な断熱、気密を確保する。
これで良いのです。
でも、必要な性能が確保できているのかを確認する必要があります。
これが気密測定なのです。
出来るだけ小さな値を出すことを目的にするのではなく、その建物があるべき数値を確保できているかを確認するのです。
木の住まいを造っている人の中には、気密は必要がないという人がありますが、これは誤りとはっきりいえると思います。
木の住まいの良さを損なわない範囲での最も優れた気密施工が必要なのです。
もし気密が必要ではないなら、窓はアルミサッシを使わずに昔のようなスカスカの建具を使えば良いのですし、壁に隙間があっても問題がないということになります。
昔から大工さんも左官屋さんも出来るだけ壁には隙間が無いように施工をしたでしょう。
建具屋さんも隙間の少ない建具を作ってきたと思います。
断熱性能を確保するために気密を確保するということは同じことなのです。
高気密高断熱を売り物にし、住まいにとって大切なものを捨ててきたハウスメーカーなどを嫌うあまりに、断熱、気密などの重要性を考えない自然派の方もおられますが、多少の勘違いがあるのだと思います。
気密性能についての問題は、ツーバイフォー住宅や合板耐力壁などを良いものだと考えるのとよく似ています。
住宅の性能の一つだけを捕らえて、それに特化して話を進めると、合板の耐力壁は強いということになってしまい、ハウスメーカーなどが宣伝に使うことになります。
しかし、住まいを総合的に考えたときに、合板は耐久性や健康などに問題があります。
そういったことを冷静に判断し、かつ、合板の良いところは良いところとして活かしてやる必要があるのです。
私は、設計と言う作業を通じ、住まいのあり方を追求していきたいと思っていますし、古き良き伝統と新しい技術の融合を考えて行きたいと思っています。
その一つの作業として、「気密測定」もおこなっています。
2008年01月17日
耐震補強
昨日の新聞に、「震度6強 木造住宅85%倒壊のおそれ 耐震工事、16%どまり」という見出しの記事がありました。
耐震補強についての今回の記事ですが、いい加減さに少し怒りを感じます。
記事の見出しを読んでいると、震度6強の地震が来れば木造住宅の85%が倒壊する恐れがあるにもかかわらず、耐震補強は16%ぐらいしか行なわれていないように読めます。
しかし、記事を詳しく読むと、ある耐震補強工事を請負おうとする工務店の組合が耐震診断した住宅の85%が倒壊する恐れがあるというものです。
公的な診断ではないので、すべての住宅を平均的に診断するわけではありません。
耐震補強工事を請負おうとするため、無料で診断している団体ですから、当たり前のように補強が不要の住宅を調査するはずがありません。
そういった団体の診断結果をもって、木造住宅の85%が倒壊の恐れという見出しをつける新聞のいい加減さ、またその影響の恐ろしさを感じてしまいます。
現在、日本建築防災協会が耐震診断法を出していますが、その診断法自体が、昔の伝統的な住宅に適合しているとはいえません。
その診断法を持って、古い住宅を廻れば必ず「倒壊の恐れがある」という結果が出ます。
国民に地震に備える考え方を持っていただきたいという思いはわかるのですが、むやみに恐怖感を植えつけるだけでは本当の対策にはなりません。
この記事の根拠となっている組合ですが、昔は耐震補強材を高額で売りつけることで問題になった団体だと思います。
今では少しは組合員も増え、傍目から見るとちゃんとした団体に見えるようですが、実体はすごくばらつきがあり、未だに根拠に関係なく高い金物補強を売りつけている組合員もいると聞いています。
実際のところ、昔の木造住宅の耐震性はどうなんでしょうか。
国や行政団体が何らかの数値を持って判定する手法で耐震診断を行なえば、かなりの木造住宅が「倒壊のおそれ」となるでしょう。
もし、専門家の感覚(もちろん技術者としての総合知識を活かして)を信じていただけるならば、以下のようなものが本当ではないかと思っています。
老朽化し、手入れがされていない住宅は「倒壊する」。
手入れが行なわれているが、必要な耐震性が極度に不足している住宅も「倒壊する」。
その他の住宅で耐震性が低いものは、地震の条件によって「倒壊するおそれがある」。
ということだと思います。
ですから、老朽化している建物は、どんな補強を行なっても、倒壊は逃れられないと思います。
2番目の必要な耐震性が極度に不足している建物とは、耐力壁が不足していたり、バランスが悪かったりするわけですから、それなりの補強を行なえば、死人が出るほどの倒壊ということにはならないでしょう。
その他の耐震性の低い建物は、耐震診断をおこなったら必ず「倒壊する恐れがある」という数値の判定が出ると思いますが、本当に良く木造のわかった技術者にお願いし、部分的に補強を行なえば、数値では安全性が確認できる1.0以上の評価にならなくても、地震に対しかなりの耐震性を発揮してくれると思います。
耐震補強を金儲けの手段として考える団体のデータを安易に信用してしまう新聞って本当に大丈夫でしょうか。
耐震補強についての今回の記事ですが、いい加減さに少し怒りを感じます。
記事の見出しを読んでいると、震度6強の地震が来れば木造住宅の85%が倒壊する恐れがあるにもかかわらず、耐震補強は16%ぐらいしか行なわれていないように読めます。
しかし、記事を詳しく読むと、ある耐震補強工事を請負おうとする工務店の組合が耐震診断した住宅の85%が倒壊する恐れがあるというものです。
公的な診断ではないので、すべての住宅を平均的に診断するわけではありません。
耐震補強工事を請負おうとするため、無料で診断している団体ですから、当たり前のように補強が不要の住宅を調査するはずがありません。
そういった団体の診断結果をもって、木造住宅の85%が倒壊の恐れという見出しをつける新聞のいい加減さ、またその影響の恐ろしさを感じてしまいます。
現在、日本建築防災協会が耐震診断法を出していますが、その診断法自体が、昔の伝統的な住宅に適合しているとはいえません。
その診断法を持って、古い住宅を廻れば必ず「倒壊の恐れがある」という結果が出ます。
国民に地震に備える考え方を持っていただきたいという思いはわかるのですが、むやみに恐怖感を植えつけるだけでは本当の対策にはなりません。
この記事の根拠となっている組合ですが、昔は耐震補強材を高額で売りつけることで問題になった団体だと思います。
今では少しは組合員も増え、傍目から見るとちゃんとした団体に見えるようですが、実体はすごくばらつきがあり、未だに根拠に関係なく高い金物補強を売りつけている組合員もいると聞いています。
実際のところ、昔の木造住宅の耐震性はどうなんでしょうか。
国や行政団体が何らかの数値を持って判定する手法で耐震診断を行なえば、かなりの木造住宅が「倒壊のおそれ」となるでしょう。
もし、専門家の感覚(もちろん技術者としての総合知識を活かして)を信じていただけるならば、以下のようなものが本当ではないかと思っています。
老朽化し、手入れがされていない住宅は「倒壊する」。
手入れが行なわれているが、必要な耐震性が極度に不足している住宅も「倒壊する」。
その他の住宅で耐震性が低いものは、地震の条件によって「倒壊するおそれがある」。
ということだと思います。
ですから、老朽化している建物は、どんな補強を行なっても、倒壊は逃れられないと思います。
2番目の必要な耐震性が極度に不足している建物とは、耐力壁が不足していたり、バランスが悪かったりするわけですから、それなりの補強を行なえば、死人が出るほどの倒壊ということにはならないでしょう。
その他の耐震性の低い建物は、耐震診断をおこなったら必ず「倒壊する恐れがある」という数値の判定が出ると思いますが、本当に良く木造のわかった技術者にお願いし、部分的に補強を行なえば、数値では安全性が確認できる1.0以上の評価にならなくても、地震に対しかなりの耐震性を発揮してくれると思います。
耐震補強を金儲けの手段として考える団体のデータを安易に信用してしまう新聞って本当に大丈夫でしょうか。
タグ :地震対策
2007年10月28日
広葉樹と針葉樹
二日前の報道ステーションで、日本の森林の現状や問題について報道されていました。
今、日本の山が荒れていて、災害が起こったりする原因となっているという話でした。
大きく間違っている話ではなかったのですが、今後の対策として間違った方向に行きそうな雰囲気でした。
現在の山が荒れているのは、戦後行なわれた拡大造林のせいであり、山の多くが、広葉樹から針葉樹に植え替えられたからであるという感じでした。
このままだと、環境に悪い影響があり、植林された針葉樹を伐って、広葉樹の山にすれば解決するような感じにとった人も多かったのではないでしょうか。
確かに戦後行なわれた造林のやり方は問題があったと思います。
本当に利用できるかどうか、今なら無理だと思うような場所まで杉を中心に植林しました。
それに木材の輸入自由化が重なり、山奥の杉材はもちろん、利用が可能である山でも木材が切り出されて利用されることがどんどん少なくなってきました。
そうなると報道でもあったように広葉樹に比べて根の浅い針葉樹の表土が流れ、災害につながっているということになるのです。
それでは、山に針葉樹を植林することは環境にとって問題があるのでしょうか。
山だけを単独でみると針葉樹より広葉樹のほうが良いということになります。
しかし、針葉樹の良いところは、建材として利用できることです。
皆さんもご存知だと思いますが、木材は地球温暖化の原因となるCO2を吸収し、成長していきます。
その木材を利用したり燃やしても、地球上のCO2は増えることはありません。新たに植林して成長する木材が吸収してくれるからです。
これに対して、石油資源などを多用して作られるプレハブ住宅などは、作れば作るほど温暖化を進めることになりますし、製造時のエネルギーも木造住宅に比べてかなり多くかかります。
物事を広く考えると針葉樹を植えて活用することは環境に非常に優しいことなのですが、最近では人間の近くの里山の杉林を広葉樹に変えてしまおうと考えている方も多くおられると思います。
広葉樹を植えたりすることは間違っているわけではありませんが、もっと広い目で山を見ていくと、人間の利用活用ということも視野に置くほうが環境に関しては優れているといえるのです。
今、山の問題は針葉樹、広葉樹という問題ではなく、木材が利用されなくなり(針葉樹も広葉樹も同じ)、手入れがされなくなったことです。
もちろん人間の手が届きにくいところまで針葉樹を残す必要はありません。
外国からただ安いというだけ(今、日本に入ってきている木材は腐りやすく、シロアリにも弱い)で輸入されている木材を利用するよりも、日本の針葉樹を大切に使い、資源の無駄遣いをやめ、地球温暖化もストップさせることが重要です。
日本の針葉樹を使わないということは、日本から田んぼをなくし、その跡地は荒れ放題にほって置き、外国産の米を輸入しようとしているのと同じです。
報道では、針葉樹がダメで広葉樹が良いということを訴えようとしていたのではなく、山に手が入っていないことが問題だといっていたのですが、ニュースキャスターの表現や全体の構成の中で誤解を招くような結果になったのではないかと思ったりしました。
(職場で書いているブログから転載しました)
今、日本の山が荒れていて、災害が起こったりする原因となっているという話でした。
大きく間違っている話ではなかったのですが、今後の対策として間違った方向に行きそうな雰囲気でした。
現在の山が荒れているのは、戦後行なわれた拡大造林のせいであり、山の多くが、広葉樹から針葉樹に植え替えられたからであるという感じでした。
このままだと、環境に悪い影響があり、植林された針葉樹を伐って、広葉樹の山にすれば解決するような感じにとった人も多かったのではないでしょうか。
確かに戦後行なわれた造林のやり方は問題があったと思います。
本当に利用できるかどうか、今なら無理だと思うような場所まで杉を中心に植林しました。
それに木材の輸入自由化が重なり、山奥の杉材はもちろん、利用が可能である山でも木材が切り出されて利用されることがどんどん少なくなってきました。
そうなると報道でもあったように広葉樹に比べて根の浅い針葉樹の表土が流れ、災害につながっているということになるのです。
それでは、山に針葉樹を植林することは環境にとって問題があるのでしょうか。
山だけを単独でみると針葉樹より広葉樹のほうが良いということになります。
しかし、針葉樹の良いところは、建材として利用できることです。
皆さんもご存知だと思いますが、木材は地球温暖化の原因となるCO2を吸収し、成長していきます。
その木材を利用したり燃やしても、地球上のCO2は増えることはありません。新たに植林して成長する木材が吸収してくれるからです。
これに対して、石油資源などを多用して作られるプレハブ住宅などは、作れば作るほど温暖化を進めることになりますし、製造時のエネルギーも木造住宅に比べてかなり多くかかります。
物事を広く考えると針葉樹を植えて活用することは環境に非常に優しいことなのですが、最近では人間の近くの里山の杉林を広葉樹に変えてしまおうと考えている方も多くおられると思います。
広葉樹を植えたりすることは間違っているわけではありませんが、もっと広い目で山を見ていくと、人間の利用活用ということも視野に置くほうが環境に関しては優れているといえるのです。
今、山の問題は針葉樹、広葉樹という問題ではなく、木材が利用されなくなり(針葉樹も広葉樹も同じ)、手入れがされなくなったことです。
もちろん人間の手が届きにくいところまで針葉樹を残す必要はありません。
外国からただ安いというだけ(今、日本に入ってきている木材は腐りやすく、シロアリにも弱い)で輸入されている木材を利用するよりも、日本の針葉樹を大切に使い、資源の無駄遣いをやめ、地球温暖化もストップさせることが重要です。
日本の針葉樹を使わないということは、日本から田んぼをなくし、その跡地は荒れ放題にほって置き、外国産の米を輸入しようとしているのと同じです。
報道では、針葉樹がダメで広葉樹が良いということを訴えようとしていたのではなく、山に手が入っていないことが問題だといっていたのですが、ニュースキャスターの表現や全体の構成の中で誤解を招くような結果になったのではないかと思ったりしました。
(職場で書いているブログから転載しました)
2007年09月19日
ベタ基礎
以前、基礎のお話をしました。
基礎の立ち上がりの部分のフックが大事なのですよとお話しましたね。
今日は、最近多くなってきたベタ基礎のお話をしたいと思います。
ベタ基礎とは、昔からある逆T型の基礎ではなく、建物の下部全体がコンクリートのスラブ(床板のこと)になっている基礎です。
そのため、建物の重さを受ける面積が大きいため、軟弱な地盤でも不同沈下を起こさないということで、最近採用されることが多くなりました。
ベタ基礎は、先ほども書いたように、建物の下部に土の部分が残らないため、シロアリ対策にも有効であると考えられています。(土の部分が残らないのはかえってシロアリに良くないという主張もあります)
建物を丈夫にするためには基礎を丈夫にしようという考え方が定着してきているのがベタ基礎が採用されるようになった原因ですが、本当のところは意外とコスト高にならないというのが大きな要因であるともいえます。
従来の逆T型の基礎に、シロアリ対策や防湿のためのコンクリートを後ほど打つと、工程が一回余分にかかり、ベタ基礎より余計に費用がかかってしまうこともあるのです。
まあ、理由はどうあれ、少しでも強い基礎が採用されていることは好ましいことです。
じゃあ、ベタ基礎なら何でも良いのかというのが今日の本題です。
先ほども書いたように、ベタ基礎は建物全体の重さを大きなスラブで支えるため、スラブの大きさによって本来使う鉄筋の種類やピッチを変えなければならないのです。(詳しい話は専門的になりすぎるので省略させていただきます)
そういったことを何も考えずに、「私どもの建物はベタ基礎ですから強いです」と言っている住宅メーカーがほとんどです。
コンクリートの立ち上がりで区画された面積が大きいほど、使う鉄筋を太くしたり、ピッチを細かくしたりする必要があるのですが、そんなことは考えていないケースがほとんどです。
鉄筋の太さやピッチは構造計算をしないと決めることが出来ません。
木造2階建ての建物は法律で計算が省略できることになっているので、それを良いことに細い配筋で済ましていることが多いのです。
構造計算を省略するならば、安全のため太目の鉄筋を使ったりすべきなのですが、法律で求められなければ少しでも安いほうになびいてしまうのが住宅産業の現状です。
とりあえず、ベタ基礎なら安心という考え方はやめたほうが良いと思います。
ちゃんとした根拠のある基礎をしておくことは、長い将来の安心を得ることが可能です。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、実際の鉄筋の太さの違いをご紹介します。(両方とも鉄筋のピッチは20cmです。太さの違いがわかっていただけるかな?)
まず、細い鉄筋(D10)。

次に少し太い鉄筋(D13)。

少しわかりにくいかもしれませんが、この微妙な違いで建物の耐力はまったく違うものになるのですよ。
どこでも太い鉄筋を入れれば強いのは間違いありませんが、お金が余分にかかってしまいます。
必要な部分に必要な鉄筋。
これが、丈夫なベタ基礎の作り方です。
基礎の立ち上がりの部分のフックが大事なのですよとお話しましたね。
今日は、最近多くなってきたベタ基礎のお話をしたいと思います。
ベタ基礎とは、昔からある逆T型の基礎ではなく、建物の下部全体がコンクリートのスラブ(床板のこと)になっている基礎です。
そのため、建物の重さを受ける面積が大きいため、軟弱な地盤でも不同沈下を起こさないということで、最近採用されることが多くなりました。
ベタ基礎は、先ほども書いたように、建物の下部に土の部分が残らないため、シロアリ対策にも有効であると考えられています。(土の部分が残らないのはかえってシロアリに良くないという主張もあります)
建物を丈夫にするためには基礎を丈夫にしようという考え方が定着してきているのがベタ基礎が採用されるようになった原因ですが、本当のところは意外とコスト高にならないというのが大きな要因であるともいえます。
従来の逆T型の基礎に、シロアリ対策や防湿のためのコンクリートを後ほど打つと、工程が一回余分にかかり、ベタ基礎より余計に費用がかかってしまうこともあるのです。
まあ、理由はどうあれ、少しでも強い基礎が採用されていることは好ましいことです。
じゃあ、ベタ基礎なら何でも良いのかというのが今日の本題です。
先ほども書いたように、ベタ基礎は建物全体の重さを大きなスラブで支えるため、スラブの大きさによって本来使う鉄筋の種類やピッチを変えなければならないのです。(詳しい話は専門的になりすぎるので省略させていただきます)
そういったことを何も考えずに、「私どもの建物はベタ基礎ですから強いです」と言っている住宅メーカーがほとんどです。
コンクリートの立ち上がりで区画された面積が大きいほど、使う鉄筋を太くしたり、ピッチを細かくしたりする必要があるのですが、そんなことは考えていないケースがほとんどです。
鉄筋の太さやピッチは構造計算をしないと決めることが出来ません。
木造2階建ての建物は法律で計算が省略できることになっているので、それを良いことに細い配筋で済ましていることが多いのです。
構造計算を省略するならば、安全のため太目の鉄筋を使ったりすべきなのですが、法律で求められなければ少しでも安いほうになびいてしまうのが住宅産業の現状です。
とりあえず、ベタ基礎なら安心という考え方はやめたほうが良いと思います。
ちゃんとした根拠のある基礎をしておくことは、長い将来の安心を得ることが可能です。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、実際の鉄筋の太さの違いをご紹介します。(両方とも鉄筋のピッチは20cmです。太さの違いがわかっていただけるかな?)
まず、細い鉄筋(D10)。

次に少し太い鉄筋(D13)。

少しわかりにくいかもしれませんが、この微妙な違いで建物の耐力はまったく違うものになるのですよ。
どこでも太い鉄筋を入れれば強いのは間違いありませんが、お金が余分にかかってしまいます。
必要な部分に必要な鉄筋。
これが、丈夫なベタ基礎の作り方です。
2007年09月02日
建物の値段
建物の値段については、今までも何回か書かれてきました。
住まいの小学校は、住まい手の方にさまざまな情報がマスコミを通じて流れる中で、本当の情報を知ってほしくて始められたものです。
ですから業界の方には叱られるかもしれませんが、とことんの話をしてみましょう。
まず、安さを売り物にしている住宅業者さん。坪単価が25万からとか35万とか、私たちが建てる建物よりもかなり安い。半分近くですね。
少し前にこういった会社の社長さんと少しお話しましたが、荒利は3割もあるそうです。
お金儲けのためにやっておられるのですから当たり前かもしれませんが、驚きです。
私たちが建てている大工さんの請負費用は倍近くになることもあるのですが、下手をすると赤字になることもあるようです。不思議と言うしかありません。
でも、安さを売り物にしている業者さんは、ほとんど丸投げですから、まず自分の利益を確保してから下請けに出す。ですからお客さんさえ捕まえることが出来れば、確実に儲かるようです。
ただ、安い住まいが悪かろうというのは、昔の話で、最近ではそれなりに造られています。
100均の商品のようなものですね。
化学物質は使っているけれど、フォースター認定は取れている。少しは問題もあるかもしれないけれど許容範囲内。
柱は腐りやすいホワイトウッドの集成材を使っているけれど、健康に問題のないとされている防腐材をつかっているので、25年ぐらいの耐用年数内なら大丈夫。
それよりも、お客さんの好みの住宅設備はまとめ買いをするのでむしろ良い商品を提供することができる。
こういった住まいをお得だと考える人もあって当たり前です。
ただ、ただでも安い価格の住まいをさらに安く下請けに出して造る住まいに不安はあるのは当然ですので、そのあたりを理解して購入しなければなりません。
近くの業者さんに、不動産屋さんやハウスメーカーの下請けばかりをしておられる建設会社があります。
その社長さんは飲み屋で儲かってしょうがないといっておられるそうです。
不動産屋の下請け価格は、高くても坪単価は35万ぐらい。安いときは30万ぐらいもあると思うのですが、それでも儲かってしょうがない。
どういうことでしょうね。
その建設会社も職人さんは下請けを使っています。
職人さんはたいそう絞られていると思いますが、少なくとも良い仕事は出来ないでしょうね。
叱られない最低限の仕事を目指すのだと思います。
不動産系の住宅会社と建物を契約するときは、建物の坪単価の考え方を少し変えなければなりません。
一般的に坪単価で50万以上で契約すると思うのですが、実は土地で設けられない分が建物価格に乗っかっていると思わなければなりません。
先ほども書いたように、下請けに丸投げされるときには坪単価で20万ぐらい抜かれているということです。
ですから、地場の工務店に頼んだときに坪50万でできる家と同じと考えてはいけないのです。
土地不足の中で土地を提供する分が、土地代として添加されずに、建物代とごちゃ混ぜになっているのです。
難しいかもしれませんが、それも考慮して、建物の良し悪しを見なければなりません。
建物の中味によって坪単価が変わるのは当たり前ですが、発注の形態によっても実は違いがあるのです。建物に見かけ上払う価格が同じであっても、本当に建物そのものに純粋に費用がかけられているのかどうかは、冷静に考えればわかります。
大手のハウスメーカーも同じですね。
営業マンの費用、宣伝広告の費用、会社の経費などを引いた費用が住まいの本体にかけられる費用なのですが、それも考慮した上で、得したか損したかを考えなければなりません。
私は設計事務所をしていますが、同じような建物を建てる場合で、同じ工務店に依頼して建てる場合でも坪単価が同じでも違いがあります。
坪65万で工務店に依頼したとしても、設計事務所が設計や監理をしている場合は、その分工務店の経費は少なくて済みます。設計はもちろん住まい手の方々との打ち合わせをほとんど設計事務所が行なうわけです。
一方、工務店が設計も施工も一式で請け負った場合は、その費用の中で設計だけでなく、さまざまな打ち合わせなども行なわなければならないので、請負費用の一部をその経費に当てなければなりませんので、坪65万がすべて建築本体に当てられるわけではないのです。
設計費を別に払っているから当たり前の話なのですが、工務店に頼むときにその違いを感じないこともあります。
以上書いたことはほんの一部ですが、建物にかかる費用は非常に判断が難しいです。
やはり普通に考えて、高いものは高いだけのことはあり、安いものは安いだけのことがあると考えてよいと思います。
ただ、安い建物は大量発注や下請け業者の協力(泣かされ)などにより、価格差ほどの差があるかといえばそれほどでもないといえるかもしれません。
100均の商品が、値段ほど悪いと感じないのと同じですよね。
逆に高い建物はどうでしょう。
高い建物の評価は非常に難しいものがあります。
その良さは、時間が経って始めてわかるもの。
その良さはお金では量りにくいもの。
その良さはすべての人が同じように感じるものではないこと。
その良さがなんとなく感じられるが説明が簡単には出来ないものであること。
いろいろな事柄が絡み合って良さが感じられるということになります。
私たちのしている設計という作業も同じです。
この家、なんとなくいいねえと感じてもらえるための仕事が私たちの仕事なのですが、それを設計の良さによるものと感じてもらえるか。丁寧な仕事をほめていただける工務店さんがうらやましく思えることもよくあります。
長々書きましたが、いかがでしょうか。
少なくとも、超低価格。坪○○万で家が建つとか。
そういったキャッチをそのまま鵜呑みにすることだけはやめたほうが良いですよ。
住まいの小学校は、住まい手の方にさまざまな情報がマスコミを通じて流れる中で、本当の情報を知ってほしくて始められたものです。
ですから業界の方には叱られるかもしれませんが、とことんの話をしてみましょう。
まず、安さを売り物にしている住宅業者さん。坪単価が25万からとか35万とか、私たちが建てる建物よりもかなり安い。半分近くですね。
少し前にこういった会社の社長さんと少しお話しましたが、荒利は3割もあるそうです。
お金儲けのためにやっておられるのですから当たり前かもしれませんが、驚きです。
私たちが建てている大工さんの請負費用は倍近くになることもあるのですが、下手をすると赤字になることもあるようです。不思議と言うしかありません。
でも、安さを売り物にしている業者さんは、ほとんど丸投げですから、まず自分の利益を確保してから下請けに出す。ですからお客さんさえ捕まえることが出来れば、確実に儲かるようです。
ただ、安い住まいが悪かろうというのは、昔の話で、最近ではそれなりに造られています。
100均の商品のようなものですね。
化学物質は使っているけれど、フォースター認定は取れている。少しは問題もあるかもしれないけれど許容範囲内。
柱は腐りやすいホワイトウッドの集成材を使っているけれど、健康に問題のないとされている防腐材をつかっているので、25年ぐらいの耐用年数内なら大丈夫。
それよりも、お客さんの好みの住宅設備はまとめ買いをするのでむしろ良い商品を提供することができる。
こういった住まいをお得だと考える人もあって当たり前です。
ただ、ただでも安い価格の住まいをさらに安く下請けに出して造る住まいに不安はあるのは当然ですので、そのあたりを理解して購入しなければなりません。
近くの業者さんに、不動産屋さんやハウスメーカーの下請けばかりをしておられる建設会社があります。
その社長さんは飲み屋で儲かってしょうがないといっておられるそうです。
不動産屋の下請け価格は、高くても坪単価は35万ぐらい。安いときは30万ぐらいもあると思うのですが、それでも儲かってしょうがない。
どういうことでしょうね。
その建設会社も職人さんは下請けを使っています。
職人さんはたいそう絞られていると思いますが、少なくとも良い仕事は出来ないでしょうね。
叱られない最低限の仕事を目指すのだと思います。
不動産系の住宅会社と建物を契約するときは、建物の坪単価の考え方を少し変えなければなりません。
一般的に坪単価で50万以上で契約すると思うのですが、実は土地で設けられない分が建物価格に乗っかっていると思わなければなりません。
先ほども書いたように、下請けに丸投げされるときには坪単価で20万ぐらい抜かれているということです。
ですから、地場の工務店に頼んだときに坪50万でできる家と同じと考えてはいけないのです。
土地不足の中で土地を提供する分が、土地代として添加されずに、建物代とごちゃ混ぜになっているのです。
難しいかもしれませんが、それも考慮して、建物の良し悪しを見なければなりません。
建物の中味によって坪単価が変わるのは当たり前ですが、発注の形態によっても実は違いがあるのです。建物に見かけ上払う価格が同じであっても、本当に建物そのものに純粋に費用がかけられているのかどうかは、冷静に考えればわかります。
大手のハウスメーカーも同じですね。
営業マンの費用、宣伝広告の費用、会社の経費などを引いた費用が住まいの本体にかけられる費用なのですが、それも考慮した上で、得したか損したかを考えなければなりません。
私は設計事務所をしていますが、同じような建物を建てる場合で、同じ工務店に依頼して建てる場合でも坪単価が同じでも違いがあります。
坪65万で工務店に依頼したとしても、設計事務所が設計や監理をしている場合は、その分工務店の経費は少なくて済みます。設計はもちろん住まい手の方々との打ち合わせをほとんど設計事務所が行なうわけです。
一方、工務店が設計も施工も一式で請け負った場合は、その費用の中で設計だけでなく、さまざまな打ち合わせなども行なわなければならないので、請負費用の一部をその経費に当てなければなりませんので、坪65万がすべて建築本体に当てられるわけではないのです。
設計費を別に払っているから当たり前の話なのですが、工務店に頼むときにその違いを感じないこともあります。
以上書いたことはほんの一部ですが、建物にかかる費用は非常に判断が難しいです。
やはり普通に考えて、高いものは高いだけのことはあり、安いものは安いだけのことがあると考えてよいと思います。
ただ、安い建物は大量発注や下請け業者の協力(泣かされ)などにより、価格差ほどの差があるかといえばそれほどでもないといえるかもしれません。
100均の商品が、値段ほど悪いと感じないのと同じですよね。
逆に高い建物はどうでしょう。
高い建物の評価は非常に難しいものがあります。
その良さは、時間が経って始めてわかるもの。
その良さはお金では量りにくいもの。
その良さはすべての人が同じように感じるものではないこと。
その良さがなんとなく感じられるが説明が簡単には出来ないものであること。
いろいろな事柄が絡み合って良さが感じられるということになります。
私たちのしている設計という作業も同じです。
この家、なんとなくいいねえと感じてもらえるための仕事が私たちの仕事なのですが、それを設計の良さによるものと感じてもらえるか。丁寧な仕事をほめていただける工務店さんがうらやましく思えることもよくあります。
長々書きましたが、いかがでしょうか。
少なくとも、超低価格。坪○○万で家が建つとか。
そういったキャッチをそのまま鵜呑みにすることだけはやめたほうが良いですよ。
タグ :コスト
2007年07月20日
耐震補強
またまた、中越地方で大きな地震がありました。
私たちの常識を覆す地震でしたね。
一度大きな地震が起きた地域は、他の地域より安全だ。数百年先まで地震は来ないと考えるのが常識でしたが、驚きの結果でした。
一億円の宝くじに複数回当たった人もいるようですから、確率というものは長い眼で見れば正しいのかもしれませんが、思いもよらない結果も出ると考えるべきなのですね。
また、京都沖を震源とするマグニチュードもそこそこ大きな地震が発生したのですが、こちらも近畿地方ではほとんどゆれを感じずに、大きなゆれは遠く北海道や東北地方で起こったようです。
震源が非常に深かったのと、地球の内部構造の問題であるようですが、これも私たちの常識からは考えにくいことでした。
このように考えると、地震に対しては自分で身を守るしかありません。
新築する人は、充分耐震性を考えた家を建てることであり、既存の建物に住んでおられる方で、耐震性の低い住まいに住んであられる方は、耐震補強を考えなければなりません。
耐震補強をするとなるとまず最初に耐震診断を行ないます。
そこで大きな問題があります。
耐震診断法がこれで良いのかと思うことがあります。
耐震診断法は国が作ったものです。
国が作るものというのはいつも安全率がやたらかけられています。
その基準をつくった行政マンが責められないように、何でも安全側に判断します。
ですから、基礎に鉄筋が入っていないということで、診断の数値は0.7倍されてしまいます。
昔の玉石に乗っている形の基礎なら0.7倍若しくは0.6倍、何でもかんでも数値を小さくする掛け算がされていき、昔ながらの建物ならば安全率が0.3ぐらいにすぐなってしまいます。
私たちが現場で調査しても、この建物は問題ないのじゃないかと思ってみても、数値は0.3といったことはざらにあります。むしろ、そういったケースの方が多いのです。
住まい手の方はその結果の数字を聞いて、これじゃ建て直すしかないな。でも、そんな資力はないし、そのままほっておくしかないなという結果になっているようです。
しかし、冷静に見てください。
あんなに大きな地震が起こった地域でも倒壊している建物の割合は意外と低いはずです。
テレビで映し出される柏崎の町でもすべての建物が倒壊しているわけではなく、倒壊していない建物の方が多いのです。
しかし、柏崎の建物を地震前に耐震診断するとほとんどの建物は数値が0.3ぐらいになるでしょう。
それでも倒れる家と倒れない家がある。ここが重要なのです。
倒れる家は数値が低いからだけではなく、構造的な欠陥があるのです。
地震前に問題のあるの部分を少しだけでも補強することができていれば、倒壊に至らなかったことも考えられます。
今の制度は何でも数値化する。その数値に達しなければ意味が無い様に勘違いしてしまいますがそんなことはありません。
確かな知識を持って、少しだけでも手をかければ必ず耐震性は高まります。
大きな地震が来たときに、自分の住まいが震度6強の地域に入る確率はどれぐらいでしょうか。
これは、おこってみないとわかりませんが、耐震診断の結果であきらめてしまって補強を断念し、震度6弱のゆれで倒壊してしまうということもありうるのです。
耐震補強は構造体を改修するため、費用が高くつきがちです。
高くつくためあきらめるというのではなく、自分が可能な範囲でできる限りのことをするということで、激震地の中で完全に倒壊するか、命を守ってくれるのかの差が出てくるのです。
耐震補強というものを、国や県の制度という見方で考えずに、自分の身を自分で守る。それも自分の可能な範囲で。
そんな考え方で耐震補強を考えて見られてはいかがでしょうか。
もう一点。
耐震補強というのは微妙に難しい問題もあります。
伝統的な土壁の家に、ベニヤ板を使った補強などをすると、耐震壁の硬さが違うため、かえって良くない結果になったりもします。
国や県の判定や補強の基準では問題ないという数字にはなっても、実際は問題が起こるということもあります。
土壁などを使った昔の住まいの補強については、伝統的な木造建築のことが良くわかった技術者に相談する必要があります。
田舎の大工さんでも、バンバンベニヤで補強すれば良いと思っている人もありますが、大変な間違いです。
私たちの常識を覆す地震でしたね。
一度大きな地震が起きた地域は、他の地域より安全だ。数百年先まで地震は来ないと考えるのが常識でしたが、驚きの結果でした。
一億円の宝くじに複数回当たった人もいるようですから、確率というものは長い眼で見れば正しいのかもしれませんが、思いもよらない結果も出ると考えるべきなのですね。
また、京都沖を震源とするマグニチュードもそこそこ大きな地震が発生したのですが、こちらも近畿地方ではほとんどゆれを感じずに、大きなゆれは遠く北海道や東北地方で起こったようです。
震源が非常に深かったのと、地球の内部構造の問題であるようですが、これも私たちの常識からは考えにくいことでした。
このように考えると、地震に対しては自分で身を守るしかありません。
新築する人は、充分耐震性を考えた家を建てることであり、既存の建物に住んでおられる方で、耐震性の低い住まいに住んであられる方は、耐震補強を考えなければなりません。
耐震補強をするとなるとまず最初に耐震診断を行ないます。
そこで大きな問題があります。
耐震診断法がこれで良いのかと思うことがあります。
耐震診断法は国が作ったものです。
国が作るものというのはいつも安全率がやたらかけられています。
その基準をつくった行政マンが責められないように、何でも安全側に判断します。
ですから、基礎に鉄筋が入っていないということで、診断の数値は0.7倍されてしまいます。
昔の玉石に乗っている形の基礎なら0.7倍若しくは0.6倍、何でもかんでも数値を小さくする掛け算がされていき、昔ながらの建物ならば安全率が0.3ぐらいにすぐなってしまいます。
私たちが現場で調査しても、この建物は問題ないのじゃないかと思ってみても、数値は0.3といったことはざらにあります。むしろ、そういったケースの方が多いのです。
住まい手の方はその結果の数字を聞いて、これじゃ建て直すしかないな。でも、そんな資力はないし、そのままほっておくしかないなという結果になっているようです。
しかし、冷静に見てください。
あんなに大きな地震が起こった地域でも倒壊している建物の割合は意外と低いはずです。
テレビで映し出される柏崎の町でもすべての建物が倒壊しているわけではなく、倒壊していない建物の方が多いのです。
しかし、柏崎の建物を地震前に耐震診断するとほとんどの建物は数値が0.3ぐらいになるでしょう。
それでも倒れる家と倒れない家がある。ここが重要なのです。
倒れる家は数値が低いからだけではなく、構造的な欠陥があるのです。
地震前に問題のあるの部分を少しだけでも補強することができていれば、倒壊に至らなかったことも考えられます。
今の制度は何でも数値化する。その数値に達しなければ意味が無い様に勘違いしてしまいますがそんなことはありません。
確かな知識を持って、少しだけでも手をかければ必ず耐震性は高まります。
大きな地震が来たときに、自分の住まいが震度6強の地域に入る確率はどれぐらいでしょうか。
これは、おこってみないとわかりませんが、耐震診断の結果であきらめてしまって補強を断念し、震度6弱のゆれで倒壊してしまうということもありうるのです。
耐震補強は構造体を改修するため、費用が高くつきがちです。
高くつくためあきらめるというのではなく、自分が可能な範囲でできる限りのことをするということで、激震地の中で完全に倒壊するか、命を守ってくれるのかの差が出てくるのです。
耐震補強というものを、国や県の制度という見方で考えずに、自分の身を自分で守る。それも自分の可能な範囲で。
そんな考え方で耐震補強を考えて見られてはいかがでしょうか。
もう一点。
耐震補強というのは微妙に難しい問題もあります。
伝統的な土壁の家に、ベニヤ板を使った補強などをすると、耐震壁の硬さが違うため、かえって良くない結果になったりもします。
国や県の判定や補強の基準では問題ないという数字にはなっても、実際は問題が起こるということもあります。
土壁などを使った昔の住まいの補強については、伝統的な木造建築のことが良くわかった技術者に相談する必要があります。
田舎の大工さんでも、バンバンベニヤで補強すれば良いと思っている人もありますが、大変な間違いです。
2007年06月22日
地盤の良し悪し
以前、基礎のお話をしましたが、いくら基礎を強くつくったとしても、その下の地盤が悪けりゃどうにもなりません。
最近では、スェーデンサウンディング試験という地質調査を行なうのが一般的になりましたが、この調査方法では地表の浅いところしか調査ができません。
住宅の基礎としては、比較的浅い部分がわかればよいのですが、大造成をしたりしている場合は、いくら宅地部分の基礎や地盤を補強しても、かなり問題が残る場合があります。
最近、郊外で造成されている土地には、安さを追求するために、本来、宅地として適当ではないような土地を造成して宅地化されていることもよくあります。
そういった問題を見極めて土地を購入しないと対策のたてようが見つからない場合があります。
それでは、どうして見極めたらよいのでしょう。
土地の名称から見つける方法がよく本などに書かれています。
谷、沢やサンズイのつく漢字の地名などには気をつけたりしたほうが良いということですが、そこまで言ってしまうと大津市や草津市などは全部ダメということになってしまいます。
大字ぐらいで判断すると良いのかもしれませんが。
それよりももっと直接的なことがあります。
地名については太古からつけられていることもありなかなか対応しがたいのですがこの方法は間違いありません。

写真は図書館に残っている古地図です。
少し読みにくいですが、現在の甲賀市あたりの地図です。
文字が右からかかれていて、「貴生川」などの地名がのっているのですがわかるでしょうか。
このように、図書館に残されている古地図を引っ張り出してきて、注意深く今の地図と比較するのです。
かなり昔に造成された土地は時間もたっているので問題も少ないのですが、意外と古地図にため池になっている部分が造成されて宅地になっていることが多いのです。
特に、草津市あたりは要注意のようですよ。
最近では、宅地開発の基準も厳しくなったため、絶対ダメと言えないかもしれませんが、できれば避けたほうが良いと思います。
他にもいろいろ方法はあると思いますが、始めが間違いだといろんな問題がついてきます。
プロに任せなくても可能なことは自分の足で確かめてみることも大事ですよ。
最近では、スェーデンサウンディング試験という地質調査を行なうのが一般的になりましたが、この調査方法では地表の浅いところしか調査ができません。
住宅の基礎としては、比較的浅い部分がわかればよいのですが、大造成をしたりしている場合は、いくら宅地部分の基礎や地盤を補強しても、かなり問題が残る場合があります。
最近、郊外で造成されている土地には、安さを追求するために、本来、宅地として適当ではないような土地を造成して宅地化されていることもよくあります。
そういった問題を見極めて土地を購入しないと対策のたてようが見つからない場合があります。
それでは、どうして見極めたらよいのでしょう。
土地の名称から見つける方法がよく本などに書かれています。
谷、沢やサンズイのつく漢字の地名などには気をつけたりしたほうが良いということですが、そこまで言ってしまうと大津市や草津市などは全部ダメということになってしまいます。
大字ぐらいで判断すると良いのかもしれませんが。
それよりももっと直接的なことがあります。
地名については太古からつけられていることもありなかなか対応しがたいのですがこの方法は間違いありません。

写真は図書館に残っている古地図です。
少し読みにくいですが、現在の甲賀市あたりの地図です。
文字が右からかかれていて、「貴生川」などの地名がのっているのですがわかるでしょうか。
このように、図書館に残されている古地図を引っ張り出してきて、注意深く今の地図と比較するのです。
かなり昔に造成された土地は時間もたっているので問題も少ないのですが、意外と古地図にため池になっている部分が造成されて宅地になっていることが多いのです。
特に、草津市あたりは要注意のようですよ。
最近では、宅地開発の基準も厳しくなったため、絶対ダメと言えないかもしれませんが、できれば避けたほうが良いと思います。
他にもいろいろ方法はあると思いますが、始めが間違いだといろんな問題がついてきます。
プロに任せなくても可能なことは自分の足で確かめてみることも大事ですよ。
2007年06月13日
小さく建てる
建物を建てるとき、同じ費用で建てるなら大きいほど得をしたと思うのではないでしょうか。
これは絶対間違いです。
住まいは高い買い物ですから、慎重に考え、同じ費用ならば少しでも大きく建てられれば得をしたと考えがちですが、これには大きな間違いがあります。
ものを造るには費用がかかります。
もちろん、造る人や企業によってかかる費用の違いは多少ありますが、本質的にはローコストメーカーが言うほど大きな違いはありません。
それなのに違いがでるということは、どこかで手を抜いているもしくは本当は必要なことだけど省いているというのが実情なのです。
それが、一般の人にわからないところで行われているからかえって問題なのです。
決められた費用の中で、大きな建物を建てるということは、建物の坪単価がさがるということです。
坪単価が下がるということは、あまり良い材料が使えない、または、単価の安い(腕の良くない)職人さんに仕事をしてもらうということになります。
実際、ローコスト住宅で躍進中のメーカーなどの大工手間は、Mドナルドのアルバイト代とさほど変わらないと聞いています。
また、そういうメーカーに限って、この値段でこんな設備までついていますよと宣伝しています。
高価な設備にお金がかかっているということは、その他の費用をいかに安く絞っているかということです。
ハウスメーカーですから、その中でまだ企業の利益をあげています。
まともな建物が出来るはずがないのですが、宣伝に乗せられて大きな建物を安く作れることは良いことだと刷り込まれてしまっているのです。
それでは、どうしたら良いのでしょうか。
小さくても、使い勝手が大きい住宅と変わらないものを造ればいいのです。
ケーキなどを買うのに、大きければ良いとは思わないでしょう。大きいだけのケーキはおなかを満たしてはくれますが、心は満たしてくれないような気がします。
それと同じで、大きな住まいで、一応すべての機能は満たされているが、単価が安いためにすべてを最低の仕上げ材などで造っても、決して満足感は得られないと思います。
そこには、建物を所有するという目的に対する達成感が残るとともにローンもあわせて残るいうことです。
小さく建てても大きな住まいと同じようなもの。
こんな魔法のようなことがあるのでしょうか。
簡単なことです。
住まいの設計に力を入れるということです。
人それぞれ生活の仕方が違います。望む希望も違いますが、ハウスメーカーなどで造られる住まいはほとんど同じような感じですね。
プレハブ企画住宅という制約のせいでもありますが、大きな理由は設計に力を入れていないということがあげられます。
建築士ではなく、営業マンがお客さんの要望を聞いてプランニングする。
そうして、予算が足りなければ材料をどんどん落として答えをだすというやり方ですから、そんな風になっても仕方がないことです。
私たち設計事務所では、設計にとにかく時間をかけます。
それも図面を書くという作業よりも、お客さんの思いを聞き取るということに時間を使います。
そうすると住まい手の方々のそれぞれ求めておられる中身が細かな部分まで見えてきます。
そこでプランニングに入ると、無駄な部分がそぎ落とすことができ、「小さくても充分な使い勝手がある住まい」が完成します。
小さくても大きな利用勝手のある住まいは、坪単価が高くなりますが総額は変わりません。
坪単価が高い住まいなら、良い材料が使えたり、良い職人さんに仕事をしていただくことが可能になります。
設計という作業を営業手段に使ったり、単純に申請作業と捕らえたりするケースが多いのですが、それでは絶対良い結果は得られません。
私は設計事務所をしていますから、その宣伝のようなブログ内容になっていますが、これは絶対間違いではありません。
設計の段階で道を間違えば、後でいくら修正を加えても良い住まいをつくり上げることは難しいでしょう。
小さく建てて、大きな使い勝手。
これが良い建物を造る秘訣です。
おまけとして、不動産の税金も安くなりますし、住まいの掃除なども楽なこともあります。。。。。
これは絶対間違いです。
住まいは高い買い物ですから、慎重に考え、同じ費用ならば少しでも大きく建てられれば得をしたと考えがちですが、これには大きな間違いがあります。
ものを造るには費用がかかります。
もちろん、造る人や企業によってかかる費用の違いは多少ありますが、本質的にはローコストメーカーが言うほど大きな違いはありません。
それなのに違いがでるということは、どこかで手を抜いているもしくは本当は必要なことだけど省いているというのが実情なのです。
それが、一般の人にわからないところで行われているからかえって問題なのです。
決められた費用の中で、大きな建物を建てるということは、建物の坪単価がさがるということです。
坪単価が下がるということは、あまり良い材料が使えない、または、単価の安い(腕の良くない)職人さんに仕事をしてもらうということになります。
実際、ローコスト住宅で躍進中のメーカーなどの大工手間は、Mドナルドのアルバイト代とさほど変わらないと聞いています。
また、そういうメーカーに限って、この値段でこんな設備までついていますよと宣伝しています。
高価な設備にお金がかかっているということは、その他の費用をいかに安く絞っているかということです。
ハウスメーカーですから、その中でまだ企業の利益をあげています。
まともな建物が出来るはずがないのですが、宣伝に乗せられて大きな建物を安く作れることは良いことだと刷り込まれてしまっているのです。
それでは、どうしたら良いのでしょうか。
小さくても、使い勝手が大きい住宅と変わらないものを造ればいいのです。
ケーキなどを買うのに、大きければ良いとは思わないでしょう。大きいだけのケーキはおなかを満たしてはくれますが、心は満たしてくれないような気がします。
それと同じで、大きな住まいで、一応すべての機能は満たされているが、単価が安いためにすべてを最低の仕上げ材などで造っても、決して満足感は得られないと思います。
そこには、建物を所有するという目的に対する達成感が残るとともにローンもあわせて残るいうことです。
小さく建てても大きな住まいと同じようなもの。
こんな魔法のようなことがあるのでしょうか。
簡単なことです。
住まいの設計に力を入れるということです。
人それぞれ生活の仕方が違います。望む希望も違いますが、ハウスメーカーなどで造られる住まいはほとんど同じような感じですね。
プレハブ企画住宅という制約のせいでもありますが、大きな理由は設計に力を入れていないということがあげられます。
建築士ではなく、営業マンがお客さんの要望を聞いてプランニングする。
そうして、予算が足りなければ材料をどんどん落として答えをだすというやり方ですから、そんな風になっても仕方がないことです。
私たち設計事務所では、設計にとにかく時間をかけます。
それも図面を書くという作業よりも、お客さんの思いを聞き取るということに時間を使います。
そうすると住まい手の方々のそれぞれ求めておられる中身が細かな部分まで見えてきます。
そこでプランニングに入ると、無駄な部分がそぎ落とすことができ、「小さくても充分な使い勝手がある住まい」が完成します。
小さくても大きな利用勝手のある住まいは、坪単価が高くなりますが総額は変わりません。
坪単価が高い住まいなら、良い材料が使えたり、良い職人さんに仕事をしていただくことが可能になります。
設計という作業を営業手段に使ったり、単純に申請作業と捕らえたりするケースが多いのですが、それでは絶対良い結果は得られません。
私は設計事務所をしていますから、その宣伝のようなブログ内容になっていますが、これは絶対間違いではありません。
設計の段階で道を間違えば、後でいくら修正を加えても良い住まいをつくり上げることは難しいでしょう。
小さく建てて、大きな使い勝手。
これが良い建物を造る秘訣です。
おまけとして、不動産の税金も安くなりますし、住まいの掃除なども楽なこともあります。。。。。
2007年05月02日
柱の値段
皆さん、柱一本の値段っていくらぐらいかわかりますか。
良く知っておられる方なら、樹種が何か、等級が何かわからなければいくらと言えないよとおっしゃると思います。
写真は木の住まいの上棟の風景です。

最近では、柱も桧の節のないのでないとダメという人はめっきり減りました。
木には枝があるのだから節があって当然。かまわないよというだけですごく安くなります。
そろそろ正解を言わなければなりませんが、杉の4寸角(12cm角)の柱で長さ3m、節あり(一等材という)ならば高くても3500円ぐらいです。
やっぱり柱は桧でなくっちゃと言うことでも、4000円から高くても5000円ぐらいです。
以外に安いでしょう。
小さな家なら、柱は50本程度。ですから、一軒の家の柱の値段は20万でお釣りがくる可能性もあります。
そんなに安いのになぜ外国の柱を使うんだろう。なぜ、建売屋さんなどは少しでも細い柱を使おうとするんだろう。そんな疑問が沸いてくるでしょう。
家の値段は材料だけでなく、手間代が大きいのです。使う柱によって加工する手間が違うということです。
このあたりの話は、また後ほどさせていただきますね。
また、大きなハウスメーカーでは少しの費用の違いが儲けの違いになって出ているということもあります。
細い柱を使って、仮に一本あたり500円安くなったとします。
すると柱50本で25000円。
住まい手の方々にとっては、長く暮らす大事な住まいですから、25000円ぐらいなら太い柱を使って欲しいですよね。
でも年間1万棟以上も建てるハウスメーカーなら、25000円×1万棟は2億5千万。柱だけでなく、梁も同じように太くなるから、それも考えると数億円の違い。
お客さんに、太い柱にするとすごくお金がかかるように言って、儲けを貯めこもうとすることも考えられます。
逆にたった25,000円しかあがらないのに、当社の柱はすべて4寸角と大きな声で宣伝して、がっぽり儲ける会社もあったりしますよ。
みなさん!どんなもんですかねえ。
ご意見お待ちしています。
良く知っておられる方なら、樹種が何か、等級が何かわからなければいくらと言えないよとおっしゃると思います。
写真は木の住まいの上棟の風景です。
最近では、柱も桧の節のないのでないとダメという人はめっきり減りました。
木には枝があるのだから節があって当然。かまわないよというだけですごく安くなります。
そろそろ正解を言わなければなりませんが、杉の4寸角(12cm角)の柱で長さ3m、節あり(一等材という)ならば高くても3500円ぐらいです。
やっぱり柱は桧でなくっちゃと言うことでも、4000円から高くても5000円ぐらいです。
以外に安いでしょう。
小さな家なら、柱は50本程度。ですから、一軒の家の柱の値段は20万でお釣りがくる可能性もあります。
そんなに安いのになぜ外国の柱を使うんだろう。なぜ、建売屋さんなどは少しでも細い柱を使おうとするんだろう。そんな疑問が沸いてくるでしょう。
家の値段は材料だけでなく、手間代が大きいのです。使う柱によって加工する手間が違うということです。
このあたりの話は、また後ほどさせていただきますね。
また、大きなハウスメーカーでは少しの費用の違いが儲けの違いになって出ているということもあります。
細い柱を使って、仮に一本あたり500円安くなったとします。
すると柱50本で25000円。
住まい手の方々にとっては、長く暮らす大事な住まいですから、25000円ぐらいなら太い柱を使って欲しいですよね。
でも年間1万棟以上も建てるハウスメーカーなら、25000円×1万棟は2億5千万。柱だけでなく、梁も同じように太くなるから、それも考えると数億円の違い。
お客さんに、太い柱にするとすごくお金がかかるように言って、儲けを貯めこもうとすることも考えられます。
逆にたった25,000円しかあがらないのに、当社の柱はすべて4寸角と大きな声で宣伝して、がっぽり儲ける会社もあったりしますよ。
みなさん!どんなもんですかねえ。
ご意見お待ちしています。
2007年04月25日
基礎
今日は基礎について少し書いてみたいと思います。
基礎には、布基礎、ベタ基礎、杭基礎などがあります。
また、地盤が悪い場合、杭基礎を選択しないで、地盤を改良してから布基礎をしたり、ベタ基礎をしたりする場合もあります。
どちらにしても、地盤調査をしっかりした上で、基礎の形態を決める必要があります。
前に法律のお話がありましたが、基礎についても少しそんな話をしてみたいと思います。
二つの写真を見ていただきます。
まず、一つ目。
今をときめくローコスト住宅メーカーの基礎です。

次に、地元の工務店と造っている注文住宅の基礎の写真です。

どこか違うでしょう。
片方はベースのコンクリートが打たれていて、もう片方は配筋されたままなのでちょっと様子が違いますが、その部分ではありません。
比較の写真を見てみましょう。

違いは基礎の立ち上がりの鉄筋のフック(曲がっている形状)です。
このフックはついていても、ついていなくても、法律としては問題ありません。
しかし、地震が一旦起きたときにはこのフックの部分が大きな役割を果たします。
このフックがついていて、基礎の立ち上がり部分が連続していると基礎梁として有効に役立つのですが、上の写真のようにフックがなくて、基礎の鉄筋が連続していない場合は、基礎梁としての役目はなしません。
法律では別に規定されていないのですが、そういったしっかりした仕事であるかどうかが、いつかは違いとなって出てきます。
人生お金も大事だよーですから、ローコストも意味がありますが、ローコストとそうでない建物とは違いがあるのだということは理解しておく必要はありますよ。
基礎には、布基礎、ベタ基礎、杭基礎などがあります。
また、地盤が悪い場合、杭基礎を選択しないで、地盤を改良してから布基礎をしたり、ベタ基礎をしたりする場合もあります。
どちらにしても、地盤調査をしっかりした上で、基礎の形態を決める必要があります。
前に法律のお話がありましたが、基礎についても少しそんな話をしてみたいと思います。
二つの写真を見ていただきます。
まず、一つ目。
今をときめくローコスト住宅メーカーの基礎です。
次に、地元の工務店と造っている注文住宅の基礎の写真です。
どこか違うでしょう。
片方はベースのコンクリートが打たれていて、もう片方は配筋されたままなのでちょっと様子が違いますが、その部分ではありません。
比較の写真を見てみましょう。

違いは基礎の立ち上がりの鉄筋のフック(曲がっている形状)です。
このフックはついていても、ついていなくても、法律としては問題ありません。
しかし、地震が一旦起きたときにはこのフックの部分が大きな役割を果たします。
このフックがついていて、基礎の立ち上がり部分が連続していると基礎梁として有効に役立つのですが、上の写真のようにフックがなくて、基礎の鉄筋が連続していない場合は、基礎梁としての役目はなしません。
法律では別に規定されていないのですが、そういったしっかりした仕事であるかどうかが、いつかは違いとなって出てきます。
人生お金も大事だよーですから、ローコストも意味がありますが、ローコストとそうでない建物とは違いがあるのだということは理解しておく必要はありますよ。
タグ :基礎


