2008年06月12日

い、痛くない!~建具屋からのご提案♪~

このままいけば、、、廃校?

と心配になり立ち上がったかつしちー先生です(笑)

最近、自然素材を利用した家づくりが広まりつつあり、職人としても非常にうれしいです。
十人十色の建築士さんが材質に桧や杉を指定されていますが、
引手や取手、レバーハンドルは、殆どが金属。

しっかりしていて不満は無いのですが、「実際に手を触れる部分に優しい素材を使いたい!」と
思うようになってきました。

木の金物(変な言い方?)は様々ありますが今回紹介したいのは、

レザー!(`・ω・´)シャキーン━━━!!

今回、お客様が「かつしちーにお任せ!」と言っていただいたので、使ってみました。



形はいろいろありますが、今回はコレ!

つまみ易そうだったのと、子供さんがぶつかっても痛くなさそうでしょ(^^);

そして、痛くないのは人間だけでなく、

扉を開けた時にぶつかる壁。



むぎゅっ!と、変形します。当たった時の金属音ももちろん無く、優しくぽんっ!って音がします。

見た目や素材感で、好みは分かれそうですが、私はとても気に入ってます(^^)v

そして、お客さんも「なんやこれ?!」ってびっくりしてました(笑)  

Posted by かつしちーせんせい at 00:29Comments(2)TrackBack(0)かつしちーせんせい

2008年03月28日

かんな~初心を忘れないために~

最近、大工さんも電動工具の使用頻度が増え、手作業をしてる姿を
あまり見かけなくなりました。

私たち建具屋は、柱と建具を隙間なく合せるため、ぴんぴんに研いだかんなを使いますが、

「建具屋さんは昔ながらやねぇ(しみじみ)」と大工さんに言われた事もあります。

私は、俗にいう「道具バカ」ではないし、あまり詳しい事も知らない。名のある鉋も欲しいとは思わない。
現場は「戦場」道具は「武器」と思ってますので、
「切れなくなったから」「刃こぼれしたから」と現場でショリショリ研ぐようなことはできません。

お侍さんが、死んでる人の刀を使うように、鉋も「替刃式」の方が効率が良いのです。

昔は「替刃式鉋」みたいな便利な物はなかったので、作業途中で刃が欠け「ひぇ~」とよくなったものです。
その分、毎日のように鉋の手入れをしていました。「どうしたら親方みたいに(`・ω・´)シャキーン━━━!!と切れるのだろう?」
と試行錯誤しながら。

今思うと、それが経験として今に生きているんだなぁと感じます。

効率を優先し、だんだん横着になっていく自分がいます。
それを見ている弟子もしかり。

「こんな研ぎ方あかんやろ!」「研いでも台が悪いと切れへんで!」なんて注意しても親方がそんな考え方だから
説得力がありませんよね。




そんな訳で、忙しさでストレスがたまりイササカ「衝動買い」な感はありますが、

久しぶりに鉋を買いました。

新しい鉋を買えば、すぐにしゃ~~!と切れるわけではなく、刃や台をチューニングしなければなりません。

「今宵の虎徹はよく斬れる」と近藤勇じゃないけれど、初心に帰って道具を大切にしたいと思ってます。

そして

「今宵のおうまはよく斬れる」とセリフを吐きたいです(^^);

「なぜ、おうま」かって?



それは、、






出張おうま劇場-新しい鉋の巻-



数ある鉋がある中で


私が購入した理由


それは、名前が





左馬だから。。。。

いや、その、、、

名前だけで選んでしまいました(^^);

「かつしちーの鉋は『お馬』ってネタ的におもしろいかな?と」


因みに、右が昔から使ってる鉋。




毎日毎日研いでると、鉄でもこんなに短くなります。  

Posted by かつしちーせんせい at 01:12Comments(0)TrackBack(0)かつしちーせんせい

2008年01月12日

建具屋と近江牛の意外な関係~カンナ屑の有効利用~

今回は、工房の裏話。

最近、無垢の木を使った依頼が増えています。とてもありがたい話です(^^)
それに伴い、カンナ屑の量も激増。集塵機があっという間に一杯になってしまいます。

昔は、家の風呂の焚きつけに使ったり、焼却炉で燃やしたりしていましたが、
今では、周りにアパートマンションが増えた事もあり、「焼却処分」は一切していません。

合板などは、産廃として処分して納得いくのですが、杉やヒノキ、ヒバなどのカンナ屑に
お金を出して処分しているのに、ものすごく「もったいない」と思ってました。



↑いっぱいです

「何か有効利用が出来ないものか?」といろんな方に相談して、

「ありがたいです!いくらでも引き受けます!!」


と言う方と出会いました。そこは

牧場

近江牛を飼育されている所で、床にカンナ屑ともみ殻を混ぜ敷き詰めるそうです。



↑こんな感じで敷き詰めます




さいこ~♪(結構こわいです)

1本の木から人と牛さんのお役に立て、かつしちー、とってもエコを感じます!

工業製品だと、建具は作れても、端材はあまり環境に良くないですからね。
このような観点からも、木を使った家や建具が増えれば!と願ってます!

そして、ウチのカンナ屑の上ですくすく育った近江牛で「焼肉サイコー♪」なんて思うのは私のエゴ?(笑)





で、も一つ、、、





出張おうま劇場-牧場の巻-







かわいい子牛を見ると


少々ドナドナな気分face07




ps.桧の端材からはおうまカレンダーです!(`・ω・´)シャキーン━━━!!  
タグ :環境

Posted by かつしちーせんせい at 08:15Comments(5)TrackBack(0)かつしちーせんせい

2007年12月26日

職人冥利

設計者さんや大工さんに比べ建具職人は、意外とお客様の顔を知らない。
住まわれてからのアフターで「スミマセンでした」と手直しする時に会う事の方が多いかも(汗)

イヴイヴな日曜日。お客様宅でお食事に招待していただきました。
設計者さんと工務店さん。直接関わった大工さん。他の業者は建具屋の私だけでした。

この時点で、以前の授業でお話した助演男優賞を頂いた気分。
とても光栄で本当に嬉しかったです。

製作途中は、顔が引きつるくらい焦ったり、脳みそ溶けるくらい悩んだりした事が、
何事も無かったように笑い話で、お施主様を交えながらみんなで語ったりして。

一つの木に対して、一つの作業に対して、物づくりに対して、寛容にお施主様に受け入れて頂いた事が、
何よりも嬉しかった。

特に最近は「なんか気に入らない」とか「よ~~く見たらおかしい」とかミリ単位のミスも見逃さないし許さない!と
厳しいお客様が増えてるのでね。(おっしゃる事はごもっともなのかもしれませんが)

私だけかもしれないけれど、職人って単純だから、嬉しい気持ちを与えてもらうと、ずっとその家のことを忘れないし、
先々もしっかり見ていこうと思うものです。

さてさて、食事後のサプライズなお話。
クリスマスプレゼントを頂きました。私がよく穴の開いた靴下を履いているのをどこかで見ていらっしゃったのか?
感謝感謝です。ってそんな現実的な話じゃなくってぇ(^^);

それに、お嬢さんから頂いたクッキー。

メッセージが、泣けるほど嬉しくて!むさ苦しい男どもがいなければ、ホント泣いていたかもしれない(笑)



「すてきなおうちを、ありがとうございました」って、、

うぅ!ありがとう!そしてメリークリスマス!!

そして、私の作った建具たち。ずっと行儀良くしておいてください(祈)  
タグ :建具職人

Posted by かつしちーせんせい at 00:09Comments(6)TrackBack(0)かつしちーせんせい

2007年11月27日

目指すは助演男優賞なんです。

 「ちょっとは台本の裏の意味を考えてみろよ!!」

とある映画のメイキングで井筒和幸が若い俳優さんに怒って言った一言。

この言葉に家作りと共通するものがあると感じました。

設計図が台本。監督さんがいて主役は大工さん。建具屋の私は脇を固める一人だと思ってます。

脇役であるが故に、主役以上に色んな現場に顔を出します。そして気付くんですよ。

図面に書かれた意味は何かって?

建築家の先生は図面に書かれた線にどういう思いを乗せているかと。
たぶん、伝えたくても線では伝えきれない部分が沢山あると思います。
それをですね、現場の役者さんがどれだけ理解し表現できるかが、作品(家)の良し悪しを決めるんだと
思っています。

例えば、最近珍しく舞良戸を作りました。同時期に同じ設計者さんの仕事を同業者の友人が製作したんです。



↑こんなんです

で、桟の部分を拡大してみると



↑友人の建具



↑ウチの建具

設計の方に後で話したところ、「とりわけ桟の形状までは指定していない」との事でした。
友人と話していると、その家にあった雰囲気をそれぞれ考えた結果こうなったのですが、

良し悪しは別として、作り手によって同じ図面同じ材料でも仕上がりは随分違うんです。

職人さんそれぞれ図面の捕らえ方が違っても、決してセリフを棒読みするような職人になってはいけないなと思うんです。

「図面通りつくりました」
「書いてあったその通りでしょ!」

自分なりの解釈とアドリブがなきゃスキルアップ出来ないですよね。

目指すは

助演男優賞と呼ばれるような建具職人ですから(`・ω・´)シャキーン━━━!!

だから、しょちゅう私は職人さんや弟子に言ってます

「チョットは図面の裏の意味を考えろよ!!」と(^^);

言ってる自分も、まだまだ修行中の身なんですけどね(汗)



~~~~おまけ-舞良戸って何?~~~~

「まいらど」と読みます。最近久し振りに製作しました(^^);

板戸の一種なんですが強度を持たせる為に、桟を多く入れます。

で、なんで「舞良戸」と言うのか気になり、専門書を調べたんですが

由来がワカリマセン_| ̄|○ウゥ、、、

どこかで調べた記憶によると「舞」が「板」を。「良」が「複数」を意味するんじゃなかったかなぁ。。。。

って何かすっきりしません_| ̄|○ダレカオシエテ?

  
タグ :職人建具

Posted by かつしちーせんせい at 00:56Comments(7)TrackBack(0)かつしちーせんせい

2007年09月18日

軽くて単純なのが好き♪

いや、女性の好みとかじゃなくってぇ、、icon10

最近、重い建具の依頼が多くて、体力消耗してるかつしちー先生です (;´Д`)



カウンターに使うような板をそのまま5mmガラスで挟んだドアを、

「お、重いよ!ミヤウチクン、、、、」

と、歯を食いしばり製作、取り付けしたり、(厚さが70mm。重量????わかんない)



「しっかり高さは確保したいんだけど、開けた時庇に当るんだよ!」と





ハンドパワー?で当る部分を、Rにしたドア。

「簡単そうで手間かかるんだよ、BANKUN、、、、」

と、アレコレ試行錯誤しながら作ったり(曲線とガラスの兼ね合いがね)

チャレンジさせていただき、職人冥利に尽きます。

でも、私自身、先々の事を考えると、建具は出来れば軽くてシンプルなのが良いんじゃないかと思ってます。

古い建具の調整なんかする時に、特にそう感じます。自重で建具がイビツになってきたり、敷居やレールが
痛んだりと、、、、

無垢には無垢の良さがあるし、おうちの会った建具にしなきゃいけないので一概には言えませんがね(^^);

で、今回紹介するのは、「出来るだけ軽く作った建具」



吊り戸なんですが、家の雰囲気にあわせて木の雰囲気をかもし出しつつも、出きるだけ軽く、尚且つ採光を
取りたいとのご要望でこんなのを作ってみました。

ピーラの突き板(練り付け合板)を縦横に組み合わせ、軽量化。窓の中もガラスじゃなくツインカーボと言う
素材を採用しました。

「ハリボテ」と言われればそれまでだけど、雰囲気でてると思いませんか?



ツインカーボもチョイと前は、クリアしかなかったんだけど、今では色んなタイプが出てるので選ぶのが楽しいです。
ハイ!かつしちー先生、新しいモノ好きです(`・ω・´)シャキーン━━━!!

私がよく利用するのはAGCさん。コチラに詳しく乗ってます。

今回、結論を言うに当って再思考してみたんですが、自分自身何が良いのか悪いのか?分からなくなってしまいましたface07

それぞれの住まいにそれぞれの建具。いろんな事にチャレンジさせていただいている事が嬉しいからです(^^);




出張おうま劇場-デザインの秘密の巻-


今回製作した建具。デザインどうしようか??と悩んでた。

悩んで悩んで思いつかなくて、、、、

子供と河原に遊びに行った時、

自分の足元を見て、、






「この3本ラインいただき♪」

と簡単に決めた事は秘密です(汗)  
タグ :建具職人

Posted by かつしちーせんせい at 01:43Comments(0)TrackBack(0)かつしちーせんせい

2007年08月06日

歴史づくり

かつしちー先生、初授業です、、(ってまた、ようこ先生と被って投稿。スミマセン)

先日、 「NPO法人ヴォーリズ建築保存再生運動一粒の会(以下一粒の会)」の会長さんから連絡が入り、
事務所になっている近江八幡市にある「旧八幡郵便局」に行ってきました。



伴政憲会長は、私の高校時代からの友人(悪友?)2年ほど前に、ファーザード復元工事に声をかけていただき、
それから、ちょくちょく補修や復元などでお邪魔しています。

一粒の会では、ウイリアム・メレル・ヴォーリズの建築物の保存活動を行っておられます。
旧郵便局でも熱い想いを持った有志の皆さんが、手弁当で休みの日(主に土日)に作業に励んでいました。



正面は、大正10年当時の雰囲気を美しく再現されていますが、その他は、痛みがかなり激しい様子。



今回の会長さんからの相談も「私達では出来ない所を何とかして欲しい」との事。
玄関の復元の時もそうでしたが、まず疑問というか心配に思った事が一つ。

ボランティア精神だからといって、自分たちの想いだけで施工してもいいのか?予算の都合もあるだろうけど
本来、古くからの施工方法を知っているプロに任せてリアルに復元補修をすべきでは?と言うことです。

伴(もう呼び捨て)が出先から戻るまで、ヴォーリズの紹介を一人で見ていると、(日本名は一柳米来留って言うんですね)
いつの間にか

これも歴史なんです(`・ω・´)シャキーン━━━!!

と私なりに解釈するようになりました。
人生も山あり谷あり。建築物にも歴史がある。ず~~っと同じ姿形で現存するもの。焼失したもの。
所有者や用途が変わってきたもの。
ヴォーリズの建築物でも例外ではなく、長生きするもの、荒れて取り壊されるものが出て来ます。

旧八幡郵便局も、用途が変わり、美しい曲線のファザードが取り壊されていた時期もあったのだし、
有志の手によって、少しずつ昔とは変わっていく部分があっても、
それは、この建物の運命というか、歴史になるんだなって。

それを確信したのが、パネルで紹介されていたヴォーリズの言葉を読んだ時、、、

「建築の風格は人間の人格と同じく、その外見よりもむしろ内容にある」

これなんですよね!様々な建具工事に携わり、「オシャレだけどなんかしっくりこない」「質素だけど
オーラ感じる」
って工事を終えたときに思うんです。答えはこの言葉にあったんです!(私の中でね)

会の運営は決して楽ではないでしょうが、地域に愛され励まされているんだから、がんばって欲しいです!







出張おうま劇場-かつしちーせんせいと会長の巻-


ゲストは一粒の会 伴政憲会長です。



汗を流し作業されてました!


伴会長と私は高校の時からの仲良し。

思い出として、、、


んぐっ!!







何を話し出すか分からない、かつしちーせんせいの
口をつまむ伴会長(^^);










  

Posted by かつしちーせんせい at 00:59Comments(3)TrackBack(0)かつしちーせんせい