2007年07月29日

自己紹介5

はじめまして!この度「住まいの小学校」に赴任いたしました
かつしちーせんせいです!

他の先生同様、建築士ですが、親孝行の私は建具屋の3代目を継いでいます。(感動)
人からは「ペーパー建築士」と言われていますが、当たりですface07

ですから、この小学校では、職人から見た「住まい」を、設計士さんと共感する部分、
はたまた職人ならではのお話が出来ればと思ってます。

で、

あまり堅苦しくなると、私自身辛いので、「かつしちーせんせい流」のご挨拶も、、




出張おうま劇場-先生の正体は、おうま?の巻-






ども!かつしちーせんせいです!
和室で過ごすのが大好きです!

身も心もシャキッとします!!


って、、





襖、閉めるの忘れてました(汗)






ps.ようこせんせい、こんなんでも良いんですか?(^^);
  

Posted by かつしちーせんせい at 02:09Comments(8)TrackBack(0)先生紹介

2007年07月28日

地鎮祭

今日は地鎮祭のお話をします。(実は、今日地鎮祭だったのでicon10

地鎮祭と言ってもいろいろな形があります。
一番多いのは神式。



他に私が立ち会ったことのあるものと言えば、
仏式、カトリック式、金光教などです。
他には、神主さんや和尚さんを呼ばずにお施主さん自らがお清めをしたり、
宗教にとらわれず、お施主さんと職人さんたちとの顔合わせ兼ねて、起工式みたいにしたり。



いろいろな形はありますが、お祈りをする目的は一緒。
その土地の神様(仏様)にこれから土を触らせていただきます。住まいが立つまで無事見守ってくださいとお願いするのです。

今日は一番多い神式の地鎮祭を紹介します。



お飾りは、神主さんが用意されます。
お供えは、神主さんが用意されたりすることもありますが、
おおよそ海のもの、山のものを用意します。
海のものは昆布やするめ、鯛の尾頭付きなど。
山のものは季節の野菜や果物です。
あと、お清めに使う洗い米や塩、お神酒を用意します。


用意するものは何か、ご祈祷料はいくらかと聞かれることが多いのですが、
神主さんによって違うので、そこは割り切ってお願いする神主さんにはっきり聞くのが一番だと思います。
みなさん、そう何度も地鎮祭なんて経験することはありませんから、わからないのが当り前。
そのあたりは神主さんも心得ておられるので、遠慮せずにお聞きになったらいいと思います。

式はどんな形でもおおよそ30分程度。
暦でいい日を選んで、午前中に行うことが多いです。

進行はいろいろですが、簡単に説明すると

神主さんが神様を呼んで、これから工事をしますと報告。
そして敷地の四方を清めます。



祈祷する場所の脇に盛った砂山で、設計士が草を刈り、施主さんが土を掘り、神主さんが鎮め物を置き、工務店が土で埋めるといった仕草を模擬的に行います。
みんなで榊をお供えしてお礼をします。
神主さんによって神様が帰られます。

こんな感じです(簡単すぎるかな?)




信仰心は人それぞれなので何とも言えませんが、地鎮祭という形で、住まい手やこれから工事に関わる者に、気持ちを引き締めることと、改めて顔を合わせることでお互いの信頼感を確かめ合う機会になるではないかなあと思います。

住まいを建てる中で、地鎮祭、上棟式といった儀式があります。
最近はこのような儀式も無駄な費用がかかるからと省略されることもあるようです。
これらは、絶対にしなければならないものではありませんが、信仰心とは離れた部分になにか意味があるように思えます。

何度も立ち会ってきて思うことは、この儀式と言う区切りが、住まい手とつくり手の信頼と感謝の気持ちを改めて確かめ合う場となり、その信頼と感謝の気持が知らず知らずにその住まいに表現されていくような気がします。

別に儀式で表現する必要もないと思いますが、住まいづくりの中で何か忘れたくない大切な気持ちのような気がします。

余談になりますが、神式ではお飾りの真ん中に鏡があります。
神鏡は、お参りをする際に自分の姿を映して、自分の心を振り返り、自分自身のエゴを捨てて、神様のように皆の為に生きる自分に成り、自分自身を神様のように拝むといった意味があるようです。

このような気持ちこそ、住まいづくりに関わらず大切にしたい気持ちだと思います。

私は、地鎮祭の度に自分のエゴの反省もしていますkao08  

Posted by ようこせんせい at 23:55Comments(0)TrackBack(0)ようこせんせい

2007年07月20日

耐震補強

またまた、中越地方で大きな地震がありました。

私たちの常識を覆す地震でしたね。
一度大きな地震が起きた地域は、他の地域より安全だ。数百年先まで地震は来ないと考えるのが常識でしたが、驚きの結果でした。

一億円の宝くじに複数回当たった人もいるようですから、確率というものは長い眼で見れば正しいのかもしれませんが、思いもよらない結果も出ると考えるべきなのですね。

また、京都沖を震源とするマグニチュードもそこそこ大きな地震が発生したのですが、こちらも近畿地方ではほとんどゆれを感じずに、大きなゆれは遠く北海道や東北地方で起こったようです。
震源が非常に深かったのと、地球の内部構造の問題であるようですが、これも私たちの常識からは考えにくいことでした。

このように考えると、地震に対しては自分で身を守るしかありません。
新築する人は、充分耐震性を考えた家を建てることであり、既存の建物に住んでおられる方で、耐震性の低い住まいに住んであられる方は、耐震補強を考えなければなりません。

耐震補強をするとなるとまず最初に耐震診断を行ないます。

そこで大きな問題があります。
耐震診断法がこれで良いのかと思うことがあります。

耐震診断法は国が作ったものです。
国が作るものというのはいつも安全率がやたらかけられています。
その基準をつくった行政マンが責められないように、何でも安全側に判断します。

ですから、基礎に鉄筋が入っていないということで、診断の数値は0.7倍されてしまいます。
昔の玉石に乗っている形の基礎なら0.7倍若しくは0.6倍、何でもかんでも数値を小さくする掛け算がされていき、昔ながらの建物ならば安全率が0.3ぐらいにすぐなってしまいます。

私たちが現場で調査しても、この建物は問題ないのじゃないかと思ってみても、数値は0.3といったことはざらにあります。むしろ、そういったケースの方が多いのです。

住まい手の方はその結果の数字を聞いて、これじゃ建て直すしかないな。でも、そんな資力はないし、そのままほっておくしかないなという結果になっているようです。

しかし、冷静に見てください。
あんなに大きな地震が起こった地域でも倒壊している建物の割合は意外と低いはずです。
テレビで映し出される柏崎の町でもすべての建物が倒壊しているわけではなく、倒壊していない建物の方が多いのです。

しかし、柏崎の建物を地震前に耐震診断するとほとんどの建物は数値が0.3ぐらいになるでしょう。
それでも倒れる家と倒れない家がある。ここが重要なのです。

倒れる家は数値が低いからだけではなく、構造的な欠陥があるのです。
地震前に問題のあるの部分を少しだけでも補強することができていれば、倒壊に至らなかったことも考えられます。

今の制度は何でも数値化する。その数値に達しなければ意味が無い様に勘違いしてしまいますがそんなことはありません。

確かな知識を持って、少しだけでも手をかければ必ず耐震性は高まります。

大きな地震が来たときに、自分の住まいが震度6強の地域に入る確率はどれぐらいでしょうか。
これは、おこってみないとわかりませんが、耐震診断の結果であきらめてしまって補強を断念し、震度6弱のゆれで倒壊してしまうということもありうるのです。

耐震補強は構造体を改修するため、費用が高くつきがちです。
高くつくためあきらめるというのではなく、自分が可能な範囲でできる限りのことをするということで、激震地の中で完全に倒壊するか、命を守ってくれるのかの差が出てくるのです。

耐震補強というものを、国や県の制度という見方で考えずに、自分の身を自分で守る。それも自分の可能な範囲で。
そんな考え方で耐震補強を考えて見られてはいかがでしょうか。


もう一点。
耐震補強というのは微妙に難しい問題もあります。
伝統的な土壁の家に、ベニヤ板を使った補強などをすると、耐震壁の硬さが違うため、かえって良くない結果になったりもします。

国や県の判定や補強の基準では問題ないという数字にはなっても、実際は問題が起こるということもあります。
土壁などを使った昔の住まいの補強については、伝統的な木造建築のことが良くわかった技術者に相談する必要があります。
田舎の大工さんでも、バンバンベニヤで補強すれば良いと思っている人もありますが、大変な間違いです。  

Posted by みなわい at 11:34Comments(1)TrackBack(1)みなわいせんせい

2007年07月11日

雨と屋根

毎日雨が続きますね。
洗濯物が大変ですicon10

これだけ雨が降ると、昔なら雨漏りがアチコチで・・・・といったことがなかったですか?
私は古い家に住んでいたので、雨がひどいと家の中は洗面器やバケツだらけicon11になっていたことを思い出します。
今の家は、防水もよくなっているので、めったにそんなことは起こりませんが・・・・

雨漏りの原因には、屋根材の劣化などが考えられますが、屋根の形状も結構大きな要素になります。
複雑な屋根の掛け方になるほど、雨漏りの原因が大になります。

複雑な屋根になるのは、平面プランが複雑だから・・・・・
あちこち、凸凹な形は屋根も複雑になります。

今日は、基本的な屋根の形状を紹介します。

まずは、切妻(きりづま)



一番単純で基本的な掛け方。

次は入母屋(いりもや)



いなかのおうちでよく見かけますよね。
切妻よりちょっとりっぱに見えるのかな。

次は寄棟(よせむね)



ちっちゃい写真ですみません。
切妻の前にも屋根面ができています。

住宅で基本的なものはこんな感じです。
平面プランが四角でなければ、これを組み合わせて屋根の掛け方を考えます。
へたな考え方をすると、雨水を溜めることになったり、複雑な雨仕舞を考えなければならなかったり。
建った当初は大丈夫でも、時間の経過とともに複雑な部分は劣化が他より進みます。

屋根の掛け方も十分に考えながらプランづくりをしないと
後々、後悔することに。

最後にもうひとつ最近よく見かける片流れ(かたながれ)を紹介。



はやりかもしれませんが、最近見かけることが多いですね。
この屋根は単純に見えて要注意iconN04

写真の「ここ」の部分に屋根の折り返しがないケースもよく見かけます。
上がりっぱなしの感じです。
見た目はすっきりなんですが、軒先から雨水が外壁に向かってくる可能性があります。よーく考えて軒先の処理をしておかないと雨漏りの原因になることもあります。

もうひとつ、最近多いもので、雨漏りの原因になりやすいもの。
ルーフバルコニー

1階の部屋の上がバルコニーになっているもの。
コンクリートで建てる建物などは別ですが、木造ではあまりおすすめできません。

防水をしっかりすることと、定期的なメンテナンスは欠かせません。
万が一雨漏りしたら、下は部屋だし、なにより重要な骨組みである木に直接影響します。
余程の理由が無い限り、私は避けたほうがよいと思います。

平面的な間取りだけに気をとられたり、はやりのカッコよさに惹かれたり、一面的な見方だけをしていると大きな失敗をすることもあります。
いろんな視点で考えることが大切です。

雨の多い気候の日本。
雨のことは十分に考えておきたいものです。  
タグ :プラン構造

Posted by ようこせんせい at 19:25Comments(4)TrackBack(0)ようこせんせい

2007年07月09日

何を持って この建物は安心!と考えるか?

さぁ 今日から一週間が始まります! 休日は あーーっと言うまで 月曜日が来るのが早い・・・
なんて愚痴をこぼさず 今週もがんばりましょうね! face02
(もちろん自分に向って言っておりますよ~
 皆さんは愚痴なんてこぼしませんものね!?)

週末は 京都の町屋で 耐震診断の実習講習会を受けてきました。
京町屋は現在の在来工法とは 違った工法で建てられています。
「木造」と言っても工法はいろいろとあります。

軸組み工法(在来木造・伝統工法) 
壁式工法(2×4工法) 
丸太組工法

京町屋は 軸組み式の伝統工法に入ります。
(実は伝統工法が 1番奥が深く 掴み所がないものかもしれません・・・)

建物で多く使われている工法は RC造・S造・木造 とあり
RC造(コンクリート造)やS造(鉄骨造)は 工学 があり 工法 ができました。
要するに いろいろな実験等を経て 

「この材料で こうやれば こうなる」

と 流れができた上で 造っているのです。
しかし 木造は 工法 が先に出来 工学 が後付けになっています。
今 現在できているものに対して 理由を探しいるのです。
(かなり木造の研究も進んできており 経験だけでなく
いろいろなことがわかってはきましたが・・・)
だから 難しい!

京町屋(今回対診断に使用した)と在来工法の違いは 妻側に梁がないことです。
川柱と言われ 梁がなく 屋根面まで 柱が延びています。
(在来工法の梁については こちらをご覧ください。 )
在来工法とは 全く違った考え方で 建てられています。

木造の「構造計算」は 

※ 建築基準法46条の壁量計算
※ 許容応力度計算
※ 限界耐力計算法
※ エネルギー計算法
※ 時刻歴応答解析

などがあります。

許容応力度計算法は 
建物各々で違ってくる荷重を
柱ごとに拾い 

長期荷重(常にかかっている力)・
短期荷重(地震や台風など 一時的な力)

を求め その力に耐える構造になっているかを調べます。

46条の壁量計算は上記の許容応力度計算を簡易にしたものです。
簡単にできるように バサバサと切り捨ているため
便利ですが 数字に固執すると 大切なことを忘れてしまいます。

限界耐力計算法は (木造に限って言えば)伝統的な軸組み工法を
対象とした計算方法です。

(木造に関して言えば はエネルギー計算法や時刻歴応答解析はほとんど使われていないと考えて良いと思います。)

2000年に限界耐力計算法が使用許可になり
京町屋等が この方法で 計算されるように なりました。
それまでは 無理やり 46条の壁量計算か 許容応力度計算に当てはめていたのです。

挙動特性の違うものを 無理やり計算式に当てはめ
数字 だけに固執することは 間違った計算方法です。
木造の性質を考え その特性に合った計算方法をうまく利用する。
木造は特に 計算に加味されないところが(なんせ工法が先に出来たので)
多くあります。
その部分をきちんと考えられる設計者は 本当は計算など
いらないのかもしれません。
一番怖いのは 
計算さえしていれば 安心!と思っている人たちです。  

Posted by あきこせんせい at 16:32Comments(0)TrackBack(0)あきこせんせい

2007年07月06日

坪単価の秘密

「坪○○万円から家が建てられます!」とか
「今なら坪○○万円で買えます!」とか

住まいの価格の目安として、テレビやチラシで表示されている坪単価。

この坪単価ってどういうものでしょうか?

家の1坪あたりの値段でしょ!?
とおっしゃる方が殆どですよね・・・・。

じゃあ、

家の値段ってどんなものまで含むのか
家の広さはどの範囲まで含んで考えるのか


ご存知でしょうか?

実はこの坪単価の表示方法って、何も決まりがないんですよね。

家には、まず骨組みとなる柱や壁、屋根、窓、ドアなどの本体工事の費用、あと、電気や水道、ガスなどの付帯設備工事の費用、工事中に必要な足場や仮設トイレなど現場で必要な費用など
いろいろな種類の費用が必要になってきます。

安い坪単価には、そのなかで、本当に基本的な本体工事費用しか含まれていないケースが多いです。それだけではすぐに生活なんてできないような状態での価格です。

また、何を標準仕様として価格設定をしているか。

外壁材やクロスが好みのものでなかったりして、変更するとオプションとして別に費用がかかったりします。

よくあるのが、コンセント。
標準仕様では各部屋に2箇所。
やっぱりリビングやキッチンにはもっとほしいと思うとそれもオプション。
聞くところによると、コンセント1個追加するだけで、私たちには考えられない費用が設定されているケースもあるようですkao11

それに加えて、全体の価格を坪単価に割り算するときの広さの範囲。

これも建築確認申請に出したりするときの計算の延床面積と同じではありません。
法的な話でいくと、バルコニー部分(大きさによって含まれる場合もありますが)や吹き抜け部分、玄関ポーチ部分などは延床面積に含まれません。

いわゆる施工面積と呼ばれる部分に含まれます。
この面積も含めて計算しているケース、含めないで計算しているケースいろいろです。
割り算の分母が違うわけですから、同じ建物でも坪単価表示でいうと違う価格になります。

確かにこういった部分にも費用はかかります。
でも通常の床面積部分と同じだけの費用がかかるものでもないように思います。

このように坪単価表示には何も決まりがないので、考えようによって、いくらでも安く表示することが可能なのです。

坪単価表示に対して、その表示の根拠を細かくしっかり聞いて、明確な返事がない場合は信用しないことです。

目先の安さだけに注目すると失敗します。
坪単価表示だけで大切な住まいづくりを決めるのはとても危険なような気がします。

できたら、一度坪単価に対する意識を捨てて、きっちり仕様やプランを決め、面積も確認し、以前に紹介したような図面をきっちり作成し、それに基づいて詳細な見積りをしてもらうことがいちばんです。

あらゆる面で納得してから契約することが大切ですよ。  
タグ :コスト

Posted by ようこせんせい at 15:27Comments(0)TrackBack(0)ようこせんせい