2007年11月27日

目指すは助演男優賞なんです。

 「ちょっとは台本の裏の意味を考えてみろよ!!」

とある映画のメイキングで井筒和幸が若い俳優さんに怒って言った一言。

この言葉に家作りと共通するものがあると感じました。

設計図が台本。監督さんがいて主役は大工さん。建具屋の私は脇を固める一人だと思ってます。

脇役であるが故に、主役以上に色んな現場に顔を出します。そして気付くんですよ。

図面に書かれた意味は何かって?

建築家の先生は図面に書かれた線にどういう思いを乗せているかと。
たぶん、伝えたくても線では伝えきれない部分が沢山あると思います。
それをですね、現場の役者さんがどれだけ理解し表現できるかが、作品(家)の良し悪しを決めるんだと
思っています。

例えば、最近珍しく舞良戸を作りました。同時期に同じ設計者さんの仕事を同業者の友人が製作したんです。



↑こんなんです

で、桟の部分を拡大してみると



↑友人の建具



↑ウチの建具

設計の方に後で話したところ、「とりわけ桟の形状までは指定していない」との事でした。
友人と話していると、その家にあった雰囲気をそれぞれ考えた結果こうなったのですが、

良し悪しは別として、作り手によって同じ図面同じ材料でも仕上がりは随分違うんです。

職人さんそれぞれ図面の捕らえ方が違っても、決してセリフを棒読みするような職人になってはいけないなと思うんです。

「図面通りつくりました」
「書いてあったその通りでしょ!」

自分なりの解釈とアドリブがなきゃスキルアップ出来ないですよね。

目指すは

助演男優賞と呼ばれるような建具職人ですから(`・ω・´)シャキーン━━━!!

だから、しょちゅう私は職人さんや弟子に言ってます

「チョットは図面の裏の意味を考えろよ!!」と(^^);

言ってる自分も、まだまだ修行中の身なんですけどね(汗)



~~~~おまけ-舞良戸って何?~~~~

「まいらど」と読みます。最近久し振りに製作しました(^^);

板戸の一種なんですが強度を持たせる為に、桟を多く入れます。

で、なんで「舞良戸」と言うのか気になり、専門書を調べたんですが

由来がワカリマセン_| ̄|○ウゥ、、、

どこかで調べた記憶によると「舞」が「板」を。「良」が「複数」を意味するんじゃなかったかなぁ。。。。

って何かすっきりしません_| ̄|○ダレカオシエテ?

  
タグ :職人建具

Posted by かつしちーせんせい at 00:56Comments(7)TrackBack(0)かつしちーせんせい

2007年11月26日

はじめまして!

はじめまして!
伸ばし伸ばしになっていた赴任でしたが、やっと自己紹介させて
頂くことになりました。うめ…せんせいです。
(ようこせんせいすいませんicon10

金勝(こんぜ)の山奥に住む30代主婦!
仕事では、森林行政に関わってはや10年目となりました。。。

歳のわりには自信を持ってお話できることが少なく、ちょっぴりドキドキですが
できる限り山の話を紹介していきたいと思っています!

どうぞよろしくお願いいたします。



皆さんこれは何かわかりますか?
間伐されたばかりのヒノキです。
若い木ですが実をつけてますね~

皆さんのおうちにもきっと使われていると思いますが、
製材されて柱なんかになってると、その木がもともと
森林に生えていたなんて想像出来ないですよね…

でも確かにその木はずっと前に森林で緑の葉をつけ
光合成をして二酸化炭素を吸って、酸素を出してくれていたのです。

木は生き物。そして人間も生き物。
それを忘れないようにしたいものです。。。

今回はこの辺でicon12
  

Posted by うめ at 22:13Comments(4)TrackBack(0)先生紹介

2007年11月16日

灯油が高い! 1

こんばんは 
急に寒くなったと思いませんか?
今年はガソリンが高い!icon08  灯油が高い!icon08
と聞いていたので 今まで 石油ストーブは我慢しておりました。kao08
が とうとう我慢できずに 今日18リットル1,602円なりの灯油を買ってきました。
う~ 高い! kao12

吉田兼好は「徒然草」

「家の作りやうは、夏をむねとすべし。
冬は、いかなる所にも住まる。
暑き比わろき住居は、堪へ難き事なり。

(住まいの作り方は、夏のことを考えて作るのがよい。
冬ならばどんなところにも住もうと思えば住めるからである。
暑いときの作りが悪い家は、我慢ならない。) 」

と書いておられますが今の時代 「いかなる所にも住まる」とはいきませんね・・・
昔の家は土壁が断熱材の替わりをしていました。
今はご存知のように多種類の断熱材が出ています。
どれも一長一短。例の如く 「これが答えだ!」は存在しません・・・
大きく分けると以下の三種類に分けられます。

1 繊維系
2 発泡系
3 自然系


1は鉱物系断熱材です。
 

グラスウール ・・・無機質系断熱材なので安くて施工しやすい。

また 原料の確保が容易で 生産量が大きい。
高断熱・高気密・全室暖房・計画換気の仕様に沿った施工ならば
結露、ずれ下がり、劣化などトラブルは少ない。
透湿係数が高いので防湿層が必要である。
価格は100ミリで約700円/㎡。
日本の断熱材の産業利用全般としてのおよそ6割。
国際がん研究機関(IARC)の2B(ひとに対して発がん性の恐れあり)
と言う評価が有名。
ただし根拠となる試験方法が不適切だとの議論があり、
1997年にEC欧州委員会の危険物質諮問委員会(ISPRA)は
市販のグラスウールは発がん性物質から除外している。
(ただしドイツは除外に反対)

ロックウール ・・・軽くて断熱性、防火・耐火性、吸音性、耐久性がある。

透湿係数が高いため、防湿層が必要である。
価格はグラスウールと同じくらい。
日本でのシェアは少ないが欧州ではRC造や基礎の地中部分の外断熱にも使用され、
木造建築でもグラスウールと同じくらいである。
国際がん研究機関(IARC)の評価はグラスウールと同じ。


現状ではまだまだ グラスウールの断熱材が市場の多くを
占めています。
グラスウールには壁体内結露やカビ、垂れ下がり、
アスベストのように肺を傷つける?などのマイナスイメージが付きまとうのですが 
長さを切断して施工するタイプではなく 袋状になったパック式の断熱材や 
高性能グラスウールを用いたしっかりとした施工であれば
この部分はクリアー出来るのではないかと考えます。
ただ 今後は 施工の難易度と精度、性能と価格だけではなく
人体や環境への負荷の大きさも考慮に入れるべきです 
他の断熱材についても少しずつ特徴を書いていこうと思います。
  

Posted by あきこせんせい at 23:34Comments(0)TrackBack(0)あきこせんせい

2007年11月13日

住まう工夫

住まいを新たに建てようとしたとき、

誰しも今より快適に!機能的に!と考えますよね。

当たり前なのですが、その意気込みがあまりにも強すぎて、何もかも完璧にしたい!
すごい意気込みを持たれる方もおられます。

人間もそうですが、住まいにも完璧を求めたらどうなるでしょうか?
何かバランスを崩したものになってしまわないでしょうか。

ある程度許容する心をもって、何がいちばん大事で次は・・・と考えてみませんか。

できないことは、自分で工夫する。自分で少しは工夫しながら住むのも楽しいですよface02

工夫で解決できなくて、住むことが苦しいものface07になるほどの住まいは問題ありますけどねicon10子供を育てるときも、まず

とりあえず元気な子が生まれてくれればicon12と願っていながら、
育てる間に勉強もできて、運動もできて、やさしい子になってほしい・・・・kao08
とあれもこれも望んでしまって、それを全部完璧に求めたら親も子もおかしくなります。

ある程度許容して人として最低限のことが守れていれば、
あとはそれぞれの個性で豊かな人間になっていくものではないでしょうか。

住まいも最低限のものは守り、可能な範囲で望みを叶えれば、あとは住まい方の工夫で豊かな生活が送れるような気がします。

許容範囲というものは、人それぞれ違うのでなんとも言えませんが、望む内容によって、一番大事なことが省かれることになるよりも、人が動くことによって解決できることであれば、自分が動く方がずっとましなような気がします。

そこに工夫があればずっとずっと人間的なような気がします。

わかりにくい話なので、ちょっとだけたとえ話を。

「木の家に住むのは気持ちがいいけど、傷がつきませんか?床に物をこぼしたりしても大丈夫ですか。」
と聞かれます。

そのときは、
「傷もいきます。でもそれが味になります。床にこぼしたらやっぱりあとは残るかもしれませんね。」と答えます。

でも、本当はもう少し言いたい。

「傷がつかないようにできるだけ気をつけてみてください。
それでも傷が言ったら蒸気をあてたりして直してみてください。
それもじゃまくさかったらほっといてください。そのうち味になります。
ささくれだったら、削って直してみてください。床に物がこぼれたらすぐに拭いてください。
小さな子供さんがいたら、まずこぼさないようにしつけをしてください。
それでも無理な時期はこぼれてしみになるのがいやだったら、シートでもひいておいてください。
そんな時期って少しの間だから。
このどれもこれもいやだったら、プラスチックの家にした方がいいのでは?」


もうひとつ「私は片付けるのが下手だから収納をたくさんとってください」
と言われたら、

「できるだけ取るようにはします。」でも、もうちょっと言いたい。

「まず片付けて整理するように努力してください。
片づけが下手なのは収納が少ないせいではないはずです。
いらないものを入れる収納をつくるのにどんどん大事なお金を払って、家族が過ごす部屋を削るのですか。
それとも安い工業化製品を使うのですか。
物を入れる箱をつくるのか、それとも人が住む家をつくるのかどっちなのでしょう。」


住まう工夫、じっくり考えてみましょう・・・・・・  
タグ :工夫プラン

Posted by youko at 19:18Comments(0)TrackBack(0)ようこせんせい

2007年11月07日

ロフトの活用法

先日、設計させていただいたお施主さんからこんなメールがありました。

ハーブを作るのに、お花、葉、茎を乾燥させますが、
軒下などの屋外で乾燥させますと、色が茶色っぽくなります。
でも、ロフトで乾燥させますと、緑の色が残り、ほこりもつきませんし、
やさしい風合いできれいに出来上がるのですよ。
友人が、ロフトの中を見られたときに、
「ハーブを作るのには、ロフトがぴったりの場所」と、教えてくれました。
その後、ロフトを乾燥させる場所にしております。失敗がなく、上手に仕上がります。


このお宅のロフト(小屋裏収納)の仕上げは杉板貼です。


(メールのお宅の写真ではありませんが、こんなイメージ・・・)

木だけの効果なのかどうかわかりませんが、
ある程度木が湿気の調節をしてくれていることは確かかなと思います。
ベニヤやビニールクロスでは得られない効果ではないでしょうか。  
タグ :プラン

Posted by youko at 09:59Comments(0)TrackBack(0)ようこせんせい