地盤の良し悪し
以前、基礎のお話をしましたが、いくら基礎を強くつくったとしても、その下の地盤が悪けりゃどうにもなりません。
最近では、スェーデンサウンディング試験という地質調査を行なうのが一般的になりましたが、この調査方法では地表の浅いところしか調査ができません。
住宅の基礎としては、比較的浅い部分がわかればよいのですが、大造成をしたりしている場合は、いくら宅地部分の基礎や地盤を補強しても、かなり問題が残る場合があります。
最近、郊外で造成されている土地には、安さを追求するために、本来、宅地として適当ではないような土地を造成して宅地化されていることもよくあります。
そういった問題を見極めて土地を購入しないと対策のたてようが見つからない場合があります。
それでは、どうして見極めたらよいのでしょう。
土地の名称から見つける方法がよく本などに書かれています。
谷、沢やサンズイのつく漢字の地名などには気をつけたりしたほうが良いということですが、そこまで言ってしまうと大津市や草津市などは全部ダメということになってしまいます。
大字ぐらいで判断すると良いのかもしれませんが。
それよりももっと直接的なことがあります。
地名については太古からつけられていることもありなかなか対応しがたいのですがこの方法は間違いありません。
写真は図書館に残っている古地図です。
少し読みにくいですが、現在の甲賀市あたりの地図です。
文字が右からかかれていて、「貴生川」などの地名がのっているのですがわかるでしょうか。
このように、図書館に残されている古地図を引っ張り出してきて、注意深く今の地図と比較するのです。
かなり昔に造成された土地は時間もたっているので問題も少ないのですが、意外と古地図にため池になっている部分が造成されて宅地になっていることが多いのです。
特に、草津市あたりは要注意のようですよ。
最近では、宅地開発の基準も厳しくなったため、絶対ダメと言えないかもしれませんが、できれば避けたほうが良いと思います。
他にもいろいろ方法はあると思いますが、始めが間違いだといろんな問題がついてきます。
プロに任せなくても可能なことは自分の足で確かめてみることも大事ですよ。
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