床下に炭はいい?

ようこせんせい

2007年06月26日 17:51

昨日も今日も なんか、ジメジメして蒸し暑いですね。

こんな時期になると、気になるのが住まいの湿気。
部屋の中や押入れの湿気に気を配られる方は多いはず。
では、床下はいかがでしょうか・・・・・

床下は家の耐久性に大きく影響するので大事な部分です。

時々、床下が湿気で困っている方が、炭を敷いたらいいときいたんだけど、どうですか?
と聞かれることがあります。

確かに炭は調湿効果はあります。
湿気が多いときには湿気を吸い、乾燥してくると吸っている湿気をすこしずつ吐き出します。

湿気を吸って吐き出す・・・・

ここがポイントです。


この吐き出すことがないと次に吸うことができないんですよね。

私たちも息を吸って、吸って、吸って・・・では生きていけません。
吸ったら吐くということで生きていけます。

炭も湿気を吸ったままならどうなるか・・・・
湿気たままなのですから、やはり、カビが生えて増えていきます。

困るほど湿気ている床下というのは、乾く要素がほとんどないという状況です。
そんな中に炭を敷いても、敷いたときは確かに湿度は下がりますが、
乾く状況がなくそのままなら、

床下はカビだらけ!

とうことになりかねません。

床下の炭を全部取り出して、時々お日様にあてて乾かさない限り・・・・・

炭が湿気を吸える量がどれくらいあるか とか、床下の湿度の高さなど状況によって違いはあるとは思いますが、

都合のよいところだけ捉えて安心していると、とんでもないことになります。


どんなことでもそうですが、
どうしてそうなるのか。
そうならないときがどんなときか。
そういうときはどうすればいいか。
それは自分でできることか。

など、しっかり考えて使っていかないと、かえって住まいの寿命を縮めることをしてしまうことになります。

炭もお安くありません。
住まいの床下全部に敷くとなると、かなりの額になるはず。
それが無駄にならないように考えてから行動しましょうね。

そんなに人の都合にいい万能な材料はないと思います。


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