職人冥利
設計者さんや大工さんに比べ建具職人は、意外とお客様の顔を知らない。
住まわれてからのアフターで「スミマセンでした」と手直しする時に会う事の方が多いかも(汗)
イヴイヴな日曜日。お客様宅でお食事に招待していただきました。
設計者さんと工務店さん。直接関わった大工さん。他の業者は建具屋の私だけでした。
この時点で、
以前の授業でお話した助演男優賞を頂いた気分。
とても光栄で本当に嬉しかったです。
製作途中は、顔が引きつるくらい焦ったり、脳みそ溶けるくらい悩んだりした事が、
何事も無かったように笑い話で、お施主様を交えながらみんなで語ったりして。
一つの木に対して、一つの作業に対して、物づくりに対して、寛容にお施主様に受け入れて頂いた事が、
何よりも嬉しかった。
特に最近は「なんか気に入らない」とか「よ~~く見たらおかしい」とかミリ単位のミスも見逃さないし許さない!と
厳しいお客様が増えてるのでね。(おっしゃる事はごもっともなのかもしれませんが)
私だけかもしれないけれど、職人って単純だから、嬉しい気持ちを与えてもらうと、ずっとその家のことを忘れないし、
先々もしっかり見ていこうと思うものです。
さてさて、食事後のサプライズなお話。
クリスマスプレゼントを頂きました。私がよく穴の開いた靴下を履いているのをどこかで見ていらっしゃったのか?
感謝感謝です。ってそんな現実的な話じゃなくってぇ(^^);
それに、お嬢さんから頂いたクッキー。
メッセージが、泣けるほど嬉しくて!むさ苦しい男どもがいなければ、ホント泣いていたかもしれない(笑)
「すてきなおうちを、ありがとうございました」って、、
うぅ!ありがとう!そしてメリークリスマス!!
そして、私の作った建具たち。ずっと行儀良くしておいてください(祈)
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