かんな~初心を忘れないために~

かつしちーせんせい

2008年03月28日 01:12

最近、大工さんも電動工具の使用頻度が増え、手作業をしてる姿を
あまり見かけなくなりました。

私たち建具屋は、柱と建具を隙間なく合せるため、ぴんぴんに研いだかんなを使いますが、

「建具屋さんは昔ながらやねぇ(しみじみ)」と大工さんに言われた事もあります。

私は、俗にいう「道具バカ」ではないし、あまり詳しい事も知らない。名のある鉋も欲しいとは思わない。
現場は「戦場」道具は「武器」と思ってますので、
「切れなくなったから」「刃こぼれしたから」と現場でショリショリ研ぐようなことはできません。

お侍さんが、死んでる人の刀を使うように、鉋も「替刃式」の方が効率が良いのです。

昔は「替刃式鉋」みたいな便利な物はなかったので、作業途中で刃が欠け「ひぇ~」とよくなったものです。
その分、毎日のように鉋の手入れをしていました。「どうしたら親方みたいに(`・ω・´)シャキーン━━━!!と切れるのだろう?」
と試行錯誤しながら。

今思うと、それが経験として今に生きているんだなぁと感じます。

効率を優先し、だんだん横着になっていく自分がいます。
それを見ている弟子もしかり。

「こんな研ぎ方あかんやろ!」「研いでも台が悪いと切れへんで!」なんて注意しても親方がそんな考え方だから
説得力がありませんよね。




そんな訳で、忙しさでストレスがたまりイササカ「衝動買い」な感はありますが、

久しぶりに鉋を買いました。

新しい鉋を買えば、すぐにしゃ~~!と切れるわけではなく、刃や台をチューニングしなければなりません。

「今宵の虎徹はよく斬れる」と近藤勇じゃないけれど、初心に帰って道具を大切にしたいと思ってます。

そして

「今宵のおうまはよく斬れる」とセリフを吐きたいです(^^);

「なぜ、おうま」かって?



それは、、






出張おうま劇場-新しい鉋の巻-



数ある鉋がある中で


私が購入した理由


それは、名前が





左馬だから。。。。

いや、その、、、

名前だけで選んでしまいました(^^);

「かつしちーの鉋は『お馬』ってネタ的におもしろいかな?と」


因みに、右が昔から使ってる鉋。




毎日毎日研いでると、鉄でもこんなに短くなります。


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