この広告は365日以上更新がないブログに表示されます。  

Posted by 滋賀咲くブログ at

2007年09月18日

軽くて単純なのが好き♪

いや、女性の好みとかじゃなくってぇ、、icon10

最近、重い建具の依頼が多くて、体力消耗してるかつしちー先生です (;´Д`)



カウンターに使うような板をそのまま5mmガラスで挟んだドアを、

「お、重いよ!ミヤウチクン、、、、」

と、歯を食いしばり製作、取り付けしたり、(厚さが70mm。重量????わかんない)



「しっかり高さは確保したいんだけど、開けた時庇に当るんだよ!」と





ハンドパワー?で当る部分を、Rにしたドア。

「簡単そうで手間かかるんだよ、BANKUN、、、、」

と、アレコレ試行錯誤しながら作ったり(曲線とガラスの兼ね合いがね)

チャレンジさせていただき、職人冥利に尽きます。

でも、私自身、先々の事を考えると、建具は出来れば軽くてシンプルなのが良いんじゃないかと思ってます。

古い建具の調整なんかする時に、特にそう感じます。自重で建具がイビツになってきたり、敷居やレールが
痛んだりと、、、、

無垢には無垢の良さがあるし、おうちの会った建具にしなきゃいけないので一概には言えませんがね(^^);

で、今回紹介するのは、「出来るだけ軽く作った建具」



吊り戸なんですが、家の雰囲気にあわせて木の雰囲気をかもし出しつつも、出きるだけ軽く、尚且つ採光を
取りたいとのご要望でこんなのを作ってみました。

ピーラの突き板(練り付け合板)を縦横に組み合わせ、軽量化。窓の中もガラスじゃなくツインカーボと言う
素材を採用しました。

「ハリボテ」と言われればそれまでだけど、雰囲気でてると思いませんか?



ツインカーボもチョイと前は、クリアしかなかったんだけど、今では色んなタイプが出てるので選ぶのが楽しいです。
ハイ!かつしちー先生、新しいモノ好きです(`・ω・´)シャキーン━━━!!

私がよく利用するのはAGCさん。コチラに詳しく乗ってます。

今回、結論を言うに当って再思考してみたんですが、自分自身何が良いのか悪いのか?分からなくなってしまいましたface07

それぞれの住まいにそれぞれの建具。いろんな事にチャレンジさせていただいている事が嬉しいからです(^^);




出張おうま劇場-デザインの秘密の巻-


今回製作した建具。デザインどうしようか??と悩んでた。

悩んで悩んで思いつかなくて、、、、

子供と河原に遊びに行った時、

自分の足元を見て、、






「この3本ラインいただき♪」

と簡単に決めた事は秘密です(汗)  
タグ :建具職人


Posted by かつしちーせんせい at 01:43Comments(0)かつしちーせんせい

2007年08月06日

歴史づくり

かつしちー先生、初授業です、、(ってまた、ようこ先生と被って投稿。スミマセン)

先日、 「NPO法人ヴォーリズ建築保存再生運動一粒の会(以下一粒の会)」の会長さんから連絡が入り、
事務所になっている近江八幡市にある「旧八幡郵便局」に行ってきました。



伴政憲会長は、私の高校時代からの友人(悪友?)2年ほど前に、ファーザード復元工事に声をかけていただき、
それから、ちょくちょく補修や復元などでお邪魔しています。

一粒の会では、ウイリアム・メレル・ヴォーリズの建築物の保存活動を行っておられます。
旧郵便局でも熱い想いを持った有志の皆さんが、手弁当で休みの日(主に土日)に作業に励んでいました。



正面は、大正10年当時の雰囲気を美しく再現されていますが、その他は、痛みがかなり激しい様子。



今回の会長さんからの相談も「私達では出来ない所を何とかして欲しい」との事。
玄関の復元の時もそうでしたが、まず疑問というか心配に思った事が一つ。

ボランティア精神だからといって、自分たちの想いだけで施工してもいいのか?予算の都合もあるだろうけど
本来、古くからの施工方法を知っているプロに任せてリアルに復元補修をすべきでは?と言うことです。

伴(もう呼び捨て)が出先から戻るまで、ヴォーリズの紹介を一人で見ていると、(日本名は一柳米来留って言うんですね)
いつの間にか

これも歴史なんです(`・ω・´)シャキーン━━━!!

と私なりに解釈するようになりました。
人生も山あり谷あり。建築物にも歴史がある。ず~~っと同じ姿形で現存するもの。焼失したもの。
所有者や用途が変わってきたもの。
ヴォーリズの建築物でも例外ではなく、長生きするもの、荒れて取り壊されるものが出て来ます。

旧八幡郵便局も、用途が変わり、美しい曲線のファザードが取り壊されていた時期もあったのだし、
有志の手によって、少しずつ昔とは変わっていく部分があっても、
それは、この建物の運命というか、歴史になるんだなって。

それを確信したのが、パネルで紹介されていたヴォーリズの言葉を読んだ時、、、

「建築の風格は人間の人格と同じく、その外見よりもむしろ内容にある」

これなんですよね!様々な建具工事に携わり、「オシャレだけどなんかしっくりこない」「質素だけど
オーラ感じる」
って工事を終えたときに思うんです。答えはこの言葉にあったんです!(私の中でね)

会の運営は決して楽ではないでしょうが、地域に愛され励まされているんだから、がんばって欲しいです!







出張おうま劇場-かつしちーせんせいと会長の巻-


ゲストは一粒の会 伴政憲会長です。



汗を流し作業されてました!


伴会長と私は高校の時からの仲良し。

思い出として、、、


んぐっ!!







何を話し出すか分からない、かつしちーせんせいの
口をつまむ伴会長(^^);










  


Posted by かつしちーせんせい at 00:59Comments(3)かつしちーせんせい