2009年06月18日

活動報告

遅くなりましたが、琵琶湖博物館の中藤さんが、活動報告としてまとめてくださいましたので、アップします。

住まいをつくるプロである木考塾のメンバーからすると、

うん?
ちょっと違うで・・・
なんか変な捉え方したはんなー。

ふんふん。
私らとは違う視点で見たはるんやな。

と、自分たちの考えていることや目指していることに対して、
大きなギャップを感じつつ、もっとがんばらないといかんなーと思いました。

また、個人的な感想は後にするとして、まずは報告記事を・・・・。
参加されていない方には、わかりにくいかもしれませんが、またいろいろな感想や意見をアップしていきますので、その中で少しずつ理解していただければと思います。


●<住>住まいの小学校(第1回):木考塾との共同例会
 *6月7日(日) 参加者20名(内、木考塾8名、学芸職員4名、子ども2名)

木考塾 木村敏さんがご自身の家づくりについて報告。建築主さんもお子さん連れ
で参加くださいました。

木村さんからは、設計する者として、建築主の細かい要望に応えるのでなく、周り
の風景との調和や建築主の将来も据えて素材と構法を検討し、建築後も不具合がない
かどうか確かめ続ける姿勢にプロの心意気を感じました。
建築主ご夫妻も、そんな木村さんに全面的な信頼を寄せておられ、家づくりに関わった方々の「心」を子どもた
ちに伝えようとされていることがとても印象的でした。

お茶を飲みながらの意見交換の場では、さまざまな立場から、以下のような意見がだされました。

・25年で資産価値がゼロになり、改築よりも新築が安くなるこの社会の中で、いい家だからという理由で長く住み続けるのは難しい。

・数十年サイクルで建て替えることで資源が循環する住まいのありかたも理にかなっているのではないか。

・ベタ基礎は必要以上に強固だし、土と遮断される。布基礎の方が合理的かも。

・ベタ基礎は白蟻には強いという説もあったり、逆に一度はびこると処理しにくいという説もある。
 布基礎は中途半端かも。バランスが大事。

・住まい方で家の寿命は延ばせる。

・自分のもつ技を使って長持ちする家を作るのは当たり前のこと。とりわけコストのかかることではない。

・建築主の要望に細かく応えた家は、結局、他の人にとっては住みにくいのでは。長く住み続けることができる家は、結局のところ、古家の立ち並ぶ昔ながらの集落のようなものかも。

・家づくりは、社会性をもつ行為。「木組は心組。」関わる人々の心を組み合わせていくこと、どんな素材・構法を選ぶか、周りの景観にどう影響するかなどに配慮することも大切。

・建築基準法が変わって、改築して長く住むことが難しくなった。こうした法律の不合理はたくさんある。それに気づくことが大切。

・自分の専門性を活かして周りとつながり、それぞれがつながりあって成り立っていることに気づくことが大事では。

 「資源が循環するこれからの住まいと暮らし」に向けて、今後も、こうした情報共有、意見交換の場をつくり続けていきたいと思います。

【活動予定】

●<住>住まいの小学校(第2回):木考塾との共同例会
 *8月30日(日)13時半~16時半 生活実験工房にて
  テーマは「住まいの今から暮らしを考える」。工房に関心のある方が集い、発表者自身の家づくりや住まい方について話題提供いただき、「資源が循環するこれからの住まいと暮らし」に向けて情報共有し、自由に意見交換します。


同じカテゴリー(琵琶湖博物館)の記事画像
住まいが変われば、暮らしが変わる
第2回住まいの小学校
第一回終了
同じカテゴリー(琵琶湖博物館)の記事
 ご挨拶と住まいの小学校(第3・4回)報告 (2010-01-19 11:32)
 感想・・・・ (2009-10-30 13:00)
 住まいが変われば、暮らしが変わる (2009-10-29 13:24)
 食育に負けない住育 (2009-10-16 13:20)
 第3・4回住まいの小学校のお知らせ (2009-10-07 00:01)
 第2回住まいの小学校 (2009-08-31 22:13)


Posted by 住まいの小学校 at 14:38│Comments(0)琵琶湖博物館
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。