2007年06月05日
工期ってどれくらい?
工事の期間ってどれくらい?
工事の期間は、いろいろな条件で変わってきます。
建物の規模や構造はもちろん設計の内容、敷地条件、設計者や工務店の段取り、そして天候・・・・いろいろです。
でもおおよその目安で、木造軸組構造ならおおよそ半年くらいかな。
工事の間には、予想外の出来事もよくあります。
1ヶ月くらいは伸びてもだいじょうぶと思える余裕は持っておいた方がよいかもしれません。
工事が長くなると、仮住まいの費用が余分にかかるし、進学や引っ越しの予定も気になるし・・・・
ということで、思わずせかしたくなることも・・・・。

でも、必要以上に施工のスピードアップを求めると、精度や仕上がりが多少の犠牲になることもあります
特に、12月完成(お正月は新居で!)とか、3月完成(子どもの学校があるから)というパターンはできれば避けた方がいいと思います。
その時期は多くの人が完成を望む時期。
そんな現場があっちもこっちもとなると、職人さんが不足がち
バタバタとした中での仕事は、よくなるとは思えません。
ダラダラと長引く現場はよくありませんが、建ててもらう方も建てる方も相手を思いやれる余裕ぐらいは持てる期間を考えたいですね
そうそう、実際の工事期間のことを考えることも大事ですが、設計期間も大事です。
工事にかかる前にじっくり考える時間はとても大事です。
間取りもそうですが、自分の生活や家族のことや将来のこと いろんなことを見直せる時間です。
こちらも少なくても半年ぐらいは考えておきたいものです
(設計期間の内容はまた明日お話しますね)
あとで後悔しないためにもじっくり取り組んだ方がいいですよ。
大きなお金を使うんですからね。
お正月を迎えるのは一回だけじゃないですし、
子どもも意外と順応性あるし、新学期でないと学校に行けないわけでもありません。
そんなことのために一生住む家をいいかげんにしない方が家族のためになると思います。
「あせらず、じっくりと しっかり考える」 がいい住まいにつながります。
工事の期間は、いろいろな条件で変わってきます。
建物の規模や構造はもちろん設計の内容、敷地条件、設計者や工務店の段取り、そして天候・・・・いろいろです。
でもおおよその目安で、木造軸組構造ならおおよそ半年くらいかな。
工事の間には、予想外の出来事もよくあります。
1ヶ月くらいは伸びてもだいじょうぶと思える余裕は持っておいた方がよいかもしれません。
工事が長くなると、仮住まいの費用が余分にかかるし、進学や引っ越しの予定も気になるし・・・・
ということで、思わずせかしたくなることも・・・・。

でも、必要以上に施工のスピードアップを求めると、精度や仕上がりが多少の犠牲になることもあります

特に、12月完成(お正月は新居で!)とか、3月完成(子どもの学校があるから)というパターンはできれば避けた方がいいと思います。
その時期は多くの人が完成を望む時期。
そんな現場があっちもこっちもとなると、職人さんが不足がち

バタバタとした中での仕事は、よくなるとは思えません。
ダラダラと長引く現場はよくありませんが、建ててもらう方も建てる方も相手を思いやれる余裕ぐらいは持てる期間を考えたいですね

そうそう、実際の工事期間のことを考えることも大事ですが、設計期間も大事です。
工事にかかる前にじっくり考える時間はとても大事です。
間取りもそうですが、自分の生活や家族のことや将来のこと いろんなことを見直せる時間です。
こちらも少なくても半年ぐらいは考えておきたいものです

あとで後悔しないためにもじっくり取り組んだ方がいいですよ。
大きなお金を使うんですからね。
お正月を迎えるのは一回だけじゃないですし、
子どもも意外と順応性あるし、新学期でないと学校に行けないわけでもありません。
そんなことのために一生住む家をいいかげんにしない方が家族のためになると思います。
「あせらず、じっくりと しっかり考える」 がいい住まいにつながります。
タグ :工期
2007年05月31日
この木どんな木?
住まいに木を使う場合、気をつけなければならないのは、
腐りにくさ(耐腐朽性)やシロアリに食べられにくさ(耐蟻性)ではないでしょうか。
湿気の多い日本の気候、特に構造材については注意しておいた方がいいと思います。
まずは、どんな木がどれくらい耐腐朽性や耐蟻性をもっているかざっくりと知っておきましょう。

※建築知識、木造住宅【私家版】仕様書より住宅によく使われる木材を抜粋させていただきました。
耐腐朽性がよければ耐蟻性もいいといった関係がありそうに思えますが、耐腐朽性は高いが耐蟻性は低い木もありますねえ。
特に土台や地面に近い部分は、耐蟻性の高い木の方がいいですよね。
昔は、強度や耐腐朽性や耐蟻性を考慮して適材適所に木が使われてきましたが、
最近では、価格や集成材化ばかりに眼が行って、耐腐朽性と耐蟻性に問題のある外材がどちらかというと多用されているケースが多いです。
特に、最近、集成柱や集成梁に多用されているホワイトウッドという木材は、エゾマツ系の外材ですが、耐腐朽性は極小で耐蟻性も小となっています。
この木材は、建売住宅や大手ハウスメーカーの建築中の現場でよく見かけます。
建ってしまうとこの構造材は見えなくなってしまうので、気づいてない方も多いと思います。
また、2×4工法に主に使われている木材もSPFといわれ、スプルス、パイン、ファー(モミ)などです。
耐腐朽性や耐蟻性の低い木材は、防腐・防蟻処理をして使わなくてはならなくなります。
薬でカバーするのです。でもその薬もいつまで効いていてくれるか・・・・・・
耐蟻性の高いものでも絶対にシロアリに食べられないってことはありません。
耐腐朽性の高いものでも、水分をたっぷり含めば腐ります。
建て方や住み方などによっても違ってきます。
一番にできることは、できるだけ腐りにくく、シロアリに強い木を選択すること。
次に建て方や住まい方に注意すること。
そして、日頃住まいに目をかけてあげること。(点検)
仮に耐腐朽性や耐蟻性の低い木材が使われていても、住まい方や点検でかなり防げることも多いはずです。
どこにどんな木が使われているか知っておくことは、長く住むためにはとても大切なことです。
ここで、集成材って何?とか、
なぜ集成材を使うのか、なぜ集成材に外材が使われるのか、疑問に思う方はいらっしゃると思います。
そのあたりはまた今度お話ししますね。
腐りにくさ(耐腐朽性)やシロアリに食べられにくさ(耐蟻性)ではないでしょうか。
湿気の多い日本の気候、特に構造材については注意しておいた方がいいと思います。
まずは、どんな木がどれくらい耐腐朽性や耐蟻性をもっているかざっくりと知っておきましょう。

※建築知識、木造住宅【私家版】仕様書より住宅によく使われる木材を抜粋させていただきました。
耐腐朽性がよければ耐蟻性もいいといった関係がありそうに思えますが、耐腐朽性は高いが耐蟻性は低い木もありますねえ。
特に土台や地面に近い部分は、耐蟻性の高い木の方がいいですよね。
昔は、強度や耐腐朽性や耐蟻性を考慮して適材適所に木が使われてきましたが、
最近では、価格や集成材化ばかりに眼が行って、耐腐朽性と耐蟻性に問題のある外材がどちらかというと多用されているケースが多いです。
特に、最近、集成柱や集成梁に多用されているホワイトウッドという木材は、エゾマツ系の外材ですが、耐腐朽性は極小で耐蟻性も小となっています。
この木材は、建売住宅や大手ハウスメーカーの建築中の現場でよく見かけます。
建ってしまうとこの構造材は見えなくなってしまうので、気づいてない方も多いと思います。
また、2×4工法に主に使われている木材もSPFといわれ、スプルス、パイン、ファー(モミ)などです。
耐腐朽性や耐蟻性の低い木材は、防腐・防蟻処理をして使わなくてはならなくなります。
薬でカバーするのです。でもその薬もいつまで効いていてくれるか・・・・・・
耐蟻性の高いものでも絶対にシロアリに食べられないってことはありません。
耐腐朽性の高いものでも、水分をたっぷり含めば腐ります。
建て方や住み方などによっても違ってきます。
一番にできることは、できるだけ腐りにくく、シロアリに強い木を選択すること。
次に建て方や住まい方に注意すること。
そして、日頃住まいに目をかけてあげること。(点検)
仮に耐腐朽性や耐蟻性の低い木材が使われていても、住まい方や点検でかなり防げることも多いはずです。
どこにどんな木が使われているか知っておくことは、長く住むためにはとても大切なことです。
ここで、集成材って何?とか、
なぜ集成材を使うのか、なぜ集成材に外材が使われるのか、疑問に思う方はいらっしゃると思います。
そのあたりはまた今度お話ししますね。
2007年05月26日
基礎のコンクリート
今日は基礎のコンクリートの話。

基礎に使うコンクリートは、コンクリート自身の材質はもちろんのこと、打つときやその後の気候によっても最終的に持つ強度が違ってきます。
コンクリートがちゃんと強度を持っているかどうか確かめるためにできることがあります。
まず、使うコンクリートの仕様(堅さや求める強度)、調べる方法を図面で指定しておく。
どんなコンクリートが必要か伝えるのは必須!
次にコンクリートを打つ前に指定している仕様になっているか調べて、強度試験のためのサンプルをその場で採取する。

写真の左奥はコンクリート中の空気量を測定しているもの。
中央はスランプ試験といってコンクリートの堅さの程度を確認するものです。コンクリート中の水分量によって違ってきます。
そして右の方の筒状のものは、テストピースです。1週間後と4週間後にこのテストピースの圧縮試験によって、コンクリートの強度を確かめます。これから打つコンクリートを生コン車から採取します。テストピースは、できるだけ現場の気候状況に近い状態で水につけて保管します。(打った後の気温などの気候状況によって強度も変わってきますから)
そして、コンクリートを打ったときに採取したテストピースを4週経った時に圧縮試験をして、現場のコンクリートの強度が指定している強度以上になっているか確かめます。
そして試験結果の報告書を作成してもらいます。
写真は、圧縮試験中の様子

大きな建物や公共の建物などでは、あたり前にすることですが、木造の住宅の基礎では、意外と行われていないケースも多いです

生コン屋さんに一任っていうケースも多いとか。
できればきっちりしておきたいことですよね。

基礎に使うコンクリートは、コンクリート自身の材質はもちろんのこと、打つときやその後の気候によっても最終的に持つ強度が違ってきます。
コンクリートがちゃんと強度を持っているかどうか確かめるためにできることがあります。
まず、使うコンクリートの仕様(堅さや求める強度)、調べる方法を図面で指定しておく。
どんなコンクリートが必要か伝えるのは必須!
次にコンクリートを打つ前に指定している仕様になっているか調べて、強度試験のためのサンプルをその場で採取する。

写真の左奥はコンクリート中の空気量を測定しているもの。
中央はスランプ試験といってコンクリートの堅さの程度を確認するものです。コンクリート中の水分量によって違ってきます。
そして右の方の筒状のものは、テストピースです。1週間後と4週間後にこのテストピースの圧縮試験によって、コンクリートの強度を確かめます。これから打つコンクリートを生コン車から採取します。テストピースは、できるだけ現場の気候状況に近い状態で水につけて保管します。(打った後の気温などの気候状況によって強度も変わってきますから)
そして、コンクリートを打ったときに採取したテストピースを4週経った時に圧縮試験をして、現場のコンクリートの強度が指定している強度以上になっているか確かめます。
そして試験結果の報告書を作成してもらいます。
写真は、圧縮試験中の様子


大きな建物や公共の建物などでは、あたり前にすることですが、木造の住宅の基礎では、意外と行われていないケースも多いです


生コン屋さんに一任っていうケースも多いとか。
できればきっちりしておきたいことですよね。
タグ :基礎
2007年05月23日
住まいの図面
住まいづくりに必要な図面ってどれだけあると思います?
3~4枚程度のケースもあれば、30枚もの図面があるケースいろいろです。
配置図、平面図、立面図があれば建築確認申請はOK。
住宅金融公庫などの融資を受ける場合はこれに矩形図(かなばかりず)が必要になってきます。あと、あるとすると仕上表かな。最低限となるとこれぐらいになってしまいます。
配置図は、建物が敷地のどの位置に建てるかがわかります。
平面図は、間取りがわかります。
立面図は、建物の外観の形がわかります。
矩形図は、建物の基本的な断面寸法(高さ)がわかります。
仕上表は、外部や内部の仕上げ材が何かわかります。
申請関係はこれでいいのですが、これだけで住まいづくりがちゃんとできると思いますか?
私が仕事でつくる設計図は、一件の家で30枚くらい。
平面詳細図、展開図、建具表、構造図、電気図面、給排水図面、その他・・・・・
詳しくなるので、それぞれ数枚ずつになります。
他にも具体的なイメージができるように完成予想図をCGで作成したり、構造計算をしたり、省エネ度を計算したりしてチェックしたりすることもあります。
これで、住まいに使う材料がすべて網羅、住まいの性能も把握できます。
構造材の木はどんな木か、建具はどんなデザインでどれくらいの寸法か、コンセントはどこにつくか、照明は・・・配線は・・・排水管は・・・・などなど細かいところまでわかるようにします。細かい図面を書くことで建てる上で問題がないかのチェックもできます。
住まい手の思いを正確に伝える手段としてこれぐらいないと伝えきれません。
また、正確な値段を出してもらうためにもきっちり伝える図面がないと無理です。
工事がちゃんとされているかの確認をするために必要です。
変更しなければならないことが出てきても、何がどう変わったか正確に把握(内容も値段も)できて、きっちりとした対応ができます。
何よりも住まい手が、自分の家がどんな風になるのかが、ちゃんと理解、納得した上で建てられる安心感があります。
数枚の図面で曖昧なまま建てて、トラブルの元になっているケースもいくつか知っています。
いくら施工者を信頼してても、意志の疎通は難しいように思います。
みなさんなら どうやって建てたい住まいをつくり手に伝えますか?
3~4枚程度のケースもあれば、30枚もの図面があるケースいろいろです。
配置図、平面図、立面図があれば建築確認申請はOK。
住宅金融公庫などの融資を受ける場合はこれに矩形図(かなばかりず)が必要になってきます。あと、あるとすると仕上表かな。最低限となるとこれぐらいになってしまいます。
配置図は、建物が敷地のどの位置に建てるかがわかります。
平面図は、間取りがわかります。
立面図は、建物の外観の形がわかります。
矩形図は、建物の基本的な断面寸法(高さ)がわかります。
仕上表は、外部や内部の仕上げ材が何かわかります。
申請関係はこれでいいのですが、これだけで住まいづくりがちゃんとできると思いますか?
私が仕事でつくる設計図は、一件の家で30枚くらい。
平面詳細図、展開図、建具表、構造図、電気図面、給排水図面、その他・・・・・
詳しくなるので、それぞれ数枚ずつになります。
他にも具体的なイメージができるように完成予想図をCGで作成したり、構造計算をしたり、省エネ度を計算したりしてチェックしたりすることもあります。
これで、住まいに使う材料がすべて網羅、住まいの性能も把握できます。
構造材の木はどんな木か、建具はどんなデザインでどれくらいの寸法か、コンセントはどこにつくか、照明は・・・配線は・・・排水管は・・・・などなど細かいところまでわかるようにします。細かい図面を書くことで建てる上で問題がないかのチェックもできます。
住まい手の思いを正確に伝える手段としてこれぐらいないと伝えきれません。
また、正確な値段を出してもらうためにもきっちり伝える図面がないと無理です。
工事がちゃんとされているかの確認をするために必要です。
変更しなければならないことが出てきても、何がどう変わったか正確に把握(内容も値段も)できて、きっちりとした対応ができます。
何よりも住まい手が、自分の家がどんな風になるのかが、ちゃんと理解、納得した上で建てられる安心感があります。
数枚の図面で曖昧なまま建てて、トラブルの元になっているケースもいくつか知っています。
いくら施工者を信頼してても、意志の疎通は難しいように思います。
みなさんなら どうやって建てたい住まいをつくり手に伝えますか?
2007年05月22日
敷地は四角がいい?
住まいを建てる敷地。
形はやっぱり四角い方がいい?
規格住宅を建てるには、変形している敷地だと無理が出てきて(あてはめにくい)、建てにくい。
無理やり建てようとすると、値段はかなりアップ!ということにも。
でも、設計事務所にお願いしたら変形敷地でも普通に
敷地に合った建物を考えてくれる。。
かえって、変化があって楽しい家ができることもある。
ちなみに、同じ条件、同じ面積でも四角い敷地よりも変形敷地の方が値段は安い。
安くなった分、建物にお金がかけられるし、オリジナルな楽しい家が出来る可能性もある。
あなたなら、どっちを選びます?
形はやっぱり四角い方がいい?
規格住宅を建てるには、変形している敷地だと無理が出てきて(あてはめにくい)、建てにくい。
無理やり建てようとすると、値段はかなりアップ!ということにも。
でも、設計事務所にお願いしたら変形敷地でも普通に
敷地に合った建物を考えてくれる。。
かえって、変化があって楽しい家ができることもある。
ちなみに、同じ条件、同じ面積でも四角い敷地よりも変形敷地の方が値段は安い。
安くなった分、建物にお金がかけられるし、オリジナルな楽しい家が出来る可能性もある。
あなたなら、どっちを選びます?