2007年05月31日

この木どんな木?

住まいに木を使う場合、気をつけなければならないのは、
腐りにくさ(耐腐朽性)やシロアリに食べられにくさ(耐蟻性)ではないでしょうか。

湿気の多い日本の気候、特に構造材については注意しておいた方がいいと思います。
まずは、どんな木がどれくらい耐腐朽性や耐蟻性をもっているかざっくりと知っておきましょう。

この木どんな木?
※建築知識、木造住宅【私家版】仕様書より住宅によく使われる木材を抜粋させていただきました。

耐腐朽性がよければ耐蟻性もいいといった関係がありそうに思えますが、耐腐朽性は高いが耐蟻性は低い木もありますねえ。

特に土台や地面に近い部分は、耐蟻性の高い木の方がいいですよね。

昔は、強度や耐腐朽性や耐蟻性を考慮して適材適所に木が使われてきましたが、
最近では、価格集成材化ばかりに眼が行って、耐腐朽性と耐蟻性に問題のある外材がどちらかというと多用されているケースが多いです。

特に、最近、集成柱や集成梁に多用されているホワイトウッドという木材は、エゾマツ系の外材ですが、耐腐朽性は極小で耐蟻性も小となっています。
この木材は、建売住宅や大手ハウスメーカーの建築中の現場でよく見かけます。
建ってしまうとこの構造材は見えなくなってしまうので、気づいてない方も多いと思います。

また、2×4工法に主に使われている木材もSPFといわれ、スプルス、パイン、ファー(モミ)などです。

耐腐朽性や耐蟻性の低い木材は、防腐・防蟻処理をして使わなくてはならなくなります。
薬でカバーするのです。でもその薬もいつまで効いていてくれるか・・・・・・

耐蟻性の高いものでも絶対にシロアリに食べられないってことはありません。
耐腐朽性の高いものでも、水分をたっぷり含めば腐ります。
建て方や住み方などによっても違ってきます。

一番にできることは、できるだけ腐りにくく、シロアリに強い木を選択すること。
次に建て方や住まい方に注意すること。
そして、日頃住まいに目をかけてあげること。(点検)
仮に耐腐朽性や耐蟻性の低い木材が使われていても、住まい方や点検でかなり防げることも多いはずです。

どこにどんな木が使われているか知っておくことは、長く住むためにはとても大切なことです。

ここで、集成材って何?とか、
なぜ集成材を使うのか、なぜ集成材に外材が使われるのか、疑問に思う方はいらっしゃると思います。
そのあたりはまた今度お話ししますね。








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Posted by ようこせんせい at 13:51│Comments(0)ようこせんせい
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