2007年12月14日
断熱材

先日、あきこせんせいが「灯油が高い! 1」で断熱材のお話を書かれていました。
今日は現場での断熱材の施工について少し書いてみたいと思います。
建物の断熱材は隙間無く、床・壁・天井と連続的にきっちりと詰めていかなければなりません。
言葉にすると簡単な様ですが、建物の形は意外と複雑で、
連続的に断熱材を入れていくにはよく考えて丁寧に施工していかなければなりません。
わたしたちの様な監理者は現場の監督さんや大工さんと断熱材を
特に注意して施工しなければならない部分について打合せを重ねて、
お互いに確認する作業をしながら進めています。
写真はそうやって丁寧に施工してもらった断熱材の一部です。
建物が完成してしまえば、隠れてしまって見えない部分ですが、
確実に快適な住まいへ一歩進みます。
全く同じ条件の家で、断熱材をきっちり施工した家とそうでない家とを比べてみてもらえると
体感してもらえたり、光熱費の違いを感じてもらえると思うのですが、現実にはそんなことはできません。
その代わりに、きっちりと建てた家の気密測定をしたり、温湿度を計ったりして、データとをとって、
実際に断熱材をきっちりと施工したことによる効果を感じています。
例え同じ断熱材を使っていても、施工の方法次第で性能は全く違ってきます。
同じ仕様でも手間ひまがかかっているのです。
図面だけでは見えてこない監理や施工の部分ですね。
断熱材に限らず、何でも、きっちりと監理し、施工してもらうにはそれなりに労力がかかってきます。
これが目には見えないけれども、良い家をつくる為の大切な仕事なのだと思います。
Posted by Rin at 14:18│Comments(0)
│ゆきこせんせい