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Posted by 滋賀咲くブログ at

2007年10月13日

なんか変!

明日、浜大津アーカス前広場で、イベントが開催されます。
滋賀県勤労者住宅生活協同組合が主催で、
「2007住宅フェアーin浜大津」というもの。

住宅生協創立40周年の記念事業だとか。

チラシには、

環境にやさしい家って?
人にやさしい家って?
地震に強い家って?
安全に暮らせる家って?

あなたの住まいは大丈夫?と書かれています。
家族が楽しく暮らせる住宅を考えませんか?とも・・
・・

うーんいいじゃない!っと思ったけれど・・・

会場案内を見たら、

ハウスメーカーのブースばっかり!face08

なんでだ!?

短寿命の家
外材や工業化製品ばかり使う家
そんな家のどこが環境にやさしいんだ!?

規格化された家で
家族が楽しく暮らせる?

住宅を商品と扱って、儲けは必ず確保の家づくりでいい?
(ちょっといいすぎかな。イヤイヤ・・・・)

住宅生協ってもっともっとよく考えてる団体じゃないの?
そんな団体の方でも家っていったらハウスメーカーしか思い浮かばないんだろうかface07
いいイベントかなと思ったけど、
ちょっと期待はずれicon11

でもその中で唯一環境のことを一生懸命考えている団体が参加しています。

「おおつ環境フォーラム」

そのブースには、国産材でつくった家の模型が展示されています。





基礎から土台、大引き、根太、柱、梁などちゃんと必要な部材を1/10でつくり組み立てたものです。
身近な山の木でちゃんと丁寧につくれば、
長く住めて、地震にも強く、木の香りに包まれ、家族が笑顔で暮らせる家が実現するのです。

テーマにぴったりicon22

もし、行かれたらこのブースにぜひ来てご覧になってください。
大津環境フォーラムのブースでは、木を使ったものづくりの体験などもあるようですよ。
  
タグ :耐久性


Posted by ようこせんせい at 22:26Comments(2)ようこせんせい

2007年10月03日

されど引き戸

最近、住まいの設計をしていると引戸を希望される方が非常に多いです。

バリアフリーのこととか、ドアのように開けるスペースがいらないことなどで、希望されます。
中にはなんでもかんでも引き戸しかだめ!face08って思っておられる方もいらっしゃるのではないかなーと思いますが、いかがでしょうか?

引戸や引違い戸は日本の文化みたいなところもあるので、引き戸が見直されていることは、それはそれでよい傾向でもあるんですが・・・・・。

なんでもかんでも引戸となると問題もあります。
引戸には引戸の良さがありますが、開き戸にも、きちんと納まる良さがあります。
そのあたりは適材適所として考えた方がよいと思います。

引き戸にすることで起こる問題って何?

なんでもかんでも引戸となると困るのが耐震問題icon10

私の事務所では木造2階建の住宅であってもすべての建物に構造計算を行なっています。
(一般の住宅程度の規模なら木造2階建てでは、構造計算しなければならない決まりはありません。簡易計算で済ませられます)
この構造計算をすると、
通常の簡易計算より筋違本数など耐震的に配慮しなければならない壁が多く必要になるケースが多いです。
そういったときに引戸の引き残し部分の壁が耐力壁に使えないと大きな問題になります。

引戸が引き込まれていくので、その部分の壁の厚さは半分ぐらいになります。
そういった部分に筋違は入れられません。
また、耐力壁は数があるだけではだめで、バランスよく配置しなければなりません。
そういったときにこの場所は引戸でなく、開き戸であったらなあと思うこともしばしばあります。



うちの事務所ではそこのところをきちんと説明して、
住まい手に開き戸であったら、どうしても困る状況になるかどうかじっくり考えてもらいます。
意外と引き戸でなくても困らないことに気づかれることも多いんですよ。
(どうしても引き戸でないと困る時は、耐震的な壁は確保して別の方法で解消したりします。)
大抵の場合、きっちり説明すると、耐震的に必要な場所ならということで理解してくださいます。

いろんな本や情報で、これがいい!っていうことがあれば、
何が何でもそれを実現しなきゃと思い込むと失敗することもあります。

住まい手のことは何でもイエスマンのつくり手と打ち合わせをしていたら、
それこそ大切なことに気づかないこともあります!

引き戸信仰もほどほどにしないと地震のときに危険に・・・・・
どんなに良いことでも、隠された問題があるかもしれません。
あちらをたてればこちらがたたずってことは住まいづくりでは結構あります。

その部分をしっかり考えてくれて、納得できる説明をしてくれる人と住まいづくりをすることが大切です。
あわてず、じっくりゆっくり冷静に考える時間が大切です。  


Posted by ようこせんせい at 23:30Comments(0)ようこせんせい

2007年09月26日

70点ハウスでいい?

あなたは何点の住まいならいいですか?
100点と行かないまでも90点ぐらいは欲しいですよねー。

でも今は70点くらいの家がかなり建てられていますicon10
まあ合格ラインギリギリってとこでしょうか。

昔から住まいづくりは地域の工務店が担当してきましたが・・・・

世の中が変わってきて、なんでも儲け主義一辺倒。
住まいも商売道具としてだんだん扱われるようになってきましたface08

儲けを出すためにはどうすればいいか。
そんなことばかりを考えていると、どうしても手間を省くことに夢中になってしまいがち。
なので、地域工務店のなかには20点ぐらいの住まいをつくるところから90点以上の住まいをつくるところまで出てきてしまって、住まいを建てたい人にとっては、どこが違うのわからない状態kao11

そこで登場するのが、ハウスメーカー。

大手という資本の安心感と工業化やシステム化などによる安定性が武器iconN36
20点ハウスなんて絶対イヤ!という住まい手の気持にサクッと入り込んで成長!

このハウスメーカーの住まい、私は70点ハウスだと思っています。(あくまでも個人意見ですが)

大量生産で成り立っているので、たくさんの人に気に入られなくてはならない
なので、個性的ではない。というか代わり映えのない感じ。
全国のどこにあっても同じ感じだし。
それぞれの住まい方に合わせた住まいではなく、
住まいにあわせていく感じです。
テレビCMなんかで、いかにもおしゃれな感じを演出していて、こんな住まい方したいなあと思わせてくれる。
でもどんなにいい宣伝文句も住まい方を強制されてる感じで、あまりいい気分ではないなあ。(私だけかな)

それに住まいは、どんなに工業化しても、今のところ手作業から逃れることは難しいようです。
かなりプレハブ化が進んだ住宅でも工場生産部分は50%程度で、残りはやはり職人さんの手によるものなのだとか。

こういった中で、営業費や宣伝費を確保するために
職人さんの手間代はかなり安く絞られていますicon11
でも、継続的に仕事があげるからーと職人さんには、そこそこの仕事をするように無言の要求icon08
こんな中で、職人さんに100点の仕事をして!って言っても無理。
70点(メーカーから文句を言われない程度)ぐらいの仕事になるのが当り前icon10

それにハウスメーカーの住宅はほとんど営業マンが打合せをされます。
なぜiconN05
設計者がしてもいいのではiconN05
と思いますが、そこはやはり経費がかかるからしない。(たぶん)
それに規格化住宅であるために、設計者の登場は必要ないのかもiconN05

そんなこんなで70点ハウスかなーと思ってます。

まあ、それでも住まいに必要とされる性能をすべて満足してるんだしいいんじゃない?
それに、大手という安心感があるし。
という方には一つの選択肢だとは思いますが・・・・kao08

でも残りの2、30点には、住む人の個性を活かした考え方や、つくる職人さんの将来への配慮などが潜んでいます。
一見、そのあたりは贅沢な部分に思われるかもしれませんが、
そのあたりの細やかな配慮が、住まいの耐久性などには大きな影響を与えるものなのです。

70点で25年。
90点で60年。
住める時間もかなり差がつきます。
じっくりよく考えて選択しましょうねicon22  


Posted by ようこせんせい at 00:12Comments(3)ようこせんせい

2007年09月09日

なんか変?2

通りがかった注文建売住宅の現場。
基礎工事の最中なんですが、なんか変です。



基礎のベース(底)の部分は、地盤より深く入っているはずなんですが・・・・・
心持ち掘っている雰囲気が・・・・・
でも、これってどう見ても元々の地盤の上に乗ってる感じ?face08

本来ならもっと地面を掘ってからするのに。
ほんとならこんな感じ。



たぶん、最終的にはこのまわりにさらに土をかぶせて、いかにも地中にあるようにするんでしょうね。

掘り方という作業工程を大幅に削減してあるんですよね。
掘る手間も、出てきた土の処分も削ることができる。
(土の処分費用って意外とかかるものなのです)

何棟も建てている業者さんなら、一軒分の削減費用は少しでもたくさんになったら会社にとって大きな儲け。
いいのかなあ。こんなんでicon08

たぶんお客さんは気づいていないだろうし・・・見てもいないんじゃないかなあface07

  
タグ :基礎コスト


Posted by ようこせんせい at 22:29Comments(6)ようこせんせい

2007年09月01日

今日は防災の日

皆さんご存知ですよね。
今日は防災の日。

1923年9月1日の関東大震災に因んで制定されたものです。
あちこちで、防災訓練などが開催されているようです。

最近、いろいろなチラシにも防災グッズが掲載されているのもよく目にしますよね。
みなさんはどんな防災対策しておられますか?

建物については耐震対策。
建物で命を落とさないように弱い部分は補強して・・・・
言うのは簡単ですが、なかなか難しいんですよね。

まず、今の建物が弱いのか大丈夫なのかの判断が難しいのです。
お役所でおこなうように奨められている耐震診断。
この診断方法にも問題があります。
結果は○か×かだけ。
診断の基準もだれでも(木造のことがよくわかってない人でも)判断できるように一面だけの見方で判断する方法。

昔から建てられている木造住宅にはいろんな耐震要素があって、本当ならいろいろ面から総合的に判断しなければ弱いかどうかなんてわかりません。

一面だけ見た判断は、その一面以外に耐震的な要素がいくらあっても×と判断されます。
×と判断されたらどうするか。
一面だけの判断で○になるようにするには
建替え?
大改修?
ちょっと補修したら耐震要素がグッと増えてよくなる住まいでも、
建替えてしまうか、大改修かになるんです。
建替えも大改修もとても多くの費用がかかります。

費用がなければ(そんな人がほとんどのはず)、結局何もしないでおこうということに。

ちょっとでも補修したら、倒れないで済むかもしれない住まいも
何もしないになってしまう耐震診断なんて・・・・

答えが○か×かだけでなく、△もありで考えていけるように耐震対策が進められれば少しでも減災につながるんじゃないかと思うのですが・・・・・

あと、今以上悪くならないようにするためには、メンテナンスや自己チェックも大事です。
地震で壊れている家は、古いというだけではなく、メンテナンスされてない家、無理をした構造の家が多いのです。

シロアリに食われたままだったり、
重さがかかる場所に大きな開口があったり。

自分の家の構造体が、雨漏りなどで腐っているところやシロアリの被害がないかチェックすること。
無理やり大きな開口をとったり、壁をとったりしてないかチェックすること。
こういったことに気を配り対策をしておくだけでも△に近づけます。

お役所の判断に頼るだけでなく、自分たちでできる耐震対策も考えていきたいですね。

また、次回に傍目に見てどんな家が危ないかっていうのも、もう少し詳しくお話ししたいと思います。


  


Posted by ようこせんせい at 23:04Comments(0)ようこせんせい