2007年07月28日

地鎮祭

今日は地鎮祭のお話をします。(実は、今日地鎮祭だったのでicon10

地鎮祭と言ってもいろいろな形があります。
一番多いのは神式。

地鎮祭

他に私が立ち会ったことのあるものと言えば、
仏式、カトリック式、金光教などです。
他には、神主さんや和尚さんを呼ばずにお施主さん自らがお清めをしたり、
宗教にとらわれず、お施主さんと職人さんたちとの顔合わせ兼ねて、起工式みたいにしたり。

地鎮祭

いろいろな形はありますが、お祈りをする目的は一緒。
その土地の神様(仏様)にこれから土を触らせていただきます。住まいが立つまで無事見守ってくださいとお願いするのです。

今日は一番多い神式の地鎮祭を紹介します。

地鎮祭

お飾りは、神主さんが用意されます。
お供えは、神主さんが用意されたりすることもありますが、
おおよそ海のもの、山のものを用意します。
海のものは昆布やするめ、鯛の尾頭付きなど。
山のものは季節の野菜や果物です。
あと、お清めに使う洗い米や塩、お神酒を用意します。


用意するものは何か、ご祈祷料はいくらかと聞かれることが多いのですが、
神主さんによって違うので、そこは割り切ってお願いする神主さんにはっきり聞くのが一番だと思います。
みなさん、そう何度も地鎮祭なんて経験することはありませんから、わからないのが当り前。
そのあたりは神主さんも心得ておられるので、遠慮せずにお聞きになったらいいと思います。

式はどんな形でもおおよそ30分程度。
暦でいい日を選んで、午前中に行うことが多いです。

進行はいろいろですが、簡単に説明すると

神主さんが神様を呼んで、これから工事をしますと報告。
そして敷地の四方を清めます。

地鎮祭

祈祷する場所の脇に盛った砂山で、設計士が草を刈り、施主さんが土を掘り、神主さんが鎮め物を置き、工務店が土で埋めるといった仕草を模擬的に行います。
みんなで榊をお供えしてお礼をします。
神主さんによって神様が帰られます。

こんな感じです(簡単すぎるかな?)

地鎮祭


信仰心は人それぞれなので何とも言えませんが、地鎮祭という形で、住まい手やこれから工事に関わる者に、気持ちを引き締めることと、改めて顔を合わせることでお互いの信頼感を確かめ合う機会になるではないかなあと思います。

住まいを建てる中で、地鎮祭、上棟式といった儀式があります。
最近はこのような儀式も無駄な費用がかかるからと省略されることもあるようです。
これらは、絶対にしなければならないものではありませんが、信仰心とは離れた部分になにか意味があるように思えます。

何度も立ち会ってきて思うことは、この儀式と言う区切りが、住まい手とつくり手の信頼と感謝の気持ちを改めて確かめ合う場となり、その信頼と感謝の気持が知らず知らずにその住まいに表現されていくような気がします。

別に儀式で表現する必要もないと思いますが、住まいづくりの中で何か忘れたくない大切な気持ちのような気がします。

余談になりますが、神式ではお飾りの真ん中に鏡があります。
神鏡は、お参りをする際に自分の姿を映して、自分の心を振り返り、自分自身のエゴを捨てて、神様のように皆の為に生きる自分に成り、自分自身を神様のように拝むといった意味があるようです。

このような気持ちこそ、住まいづくりに関わらず大切にしたい気持ちだと思います。

私は、地鎮祭の度に自分のエゴの反省もしていますkao08



同じカテゴリー(ようこせんせい)の記事画像
木は木?
日当たり
ロフトの活用法
なんか変!
されど引き戸
なんか変?2
同じカテゴリー(ようこせんせい)の記事
 我が家のエネルギー消費量 (2008-06-19 23:12)
 地震 (2008-06-16 09:31)
 木は木? (2008-03-07 15:42)
 アナログな寒さ対策 (2008-01-25 13:06)
 住まいのあったかさ (2008-01-20 22:41)
 白熱電球が無くなる? (2007-12-21 12:39)


Posted by ようこせんせい at 23:55│Comments(0)ようこせんせい
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。